Lilniinaインタビュー Y2Kエモとの時を超えた共振、広がるコミュニティと深化するオリジナリティ
safmusicとの二人三脚で掴んだ「cigirl」のヒット
——今年7月にリリースされた楽曲「cigirl」はsafmusicさんがプロデュースを担当していますが、そのきっかけは?
イベントで初めてお話しして、お互いバンドにルーツがあってギターも弾いてるし、「マイケミも好きだよ!」みたいな感じで、自然に曲を作る流れになった気がします。私が発信したいサウンドに直球でハマっていて、こんなに一緒にやりやすい人と出会えて良かったです。
——制作はどのように進んでいきましたか?
一緒にリファレンスを探しながら少しづつイメージを固めて、めちゃくちゃカッコいいビートを作ってくれました。で、私もメロディーを付けてデモを返したんですけど、safさんが「ここのメロディーは変えられますか?」って言ってくれて。正直、自分のメロディーに「こうした方が良いよ」ってアドバイスしてくれる人が初めてで、やる気が出ましたね。もっと本気で考えようって。
——ただビートを提供してもらっただけではなく、しっかりと共作できたと。
自分がバンドを辞めてしまった時もメンバーと熱量が違うことが理由だったので、同じ熱量で作品に向き合ってくれる人がいてすごく嬉しかったです。
——メロディーを変えたのも功を奏してか、「cigirl」はTikTokを引き金に多くのリスナーに届きましたね。「バズってるぞ」と気付いた時は、率直にどのような心境でしたか?
ドーンって急にバズるっていうよりはじわじわと広がっていったので、気付いたらなんか伸びてるって感じでした。当時はTikTokをあまり見てなかったんですけど、MV制作も手伝ってくれたOmamori Jewerlyさんが「『今何聴いてますか?』っていう動画が流行ってるからやりなよ」って提案してくれて、やってみたらたくさん再生されたので、完全に彼女のおかげです。
@lilzzz27 🎧🚭🤍 #fypシ ♬ cigirl (Sped Up) – Lilniina
——制作時にはTikTokでのヒットを想定していたのでしょうか?
「この部分がTikTokで使われてる絵が浮かぶね」みたいなことは話してました。それと、今回初めてSped Upバージョンをリリースしたんですけど、それもsafさんがTikTokで使いやすいように作ってくださったので。何も考えてないような気がするし、狙っていたような気もします。