Yog*インタビュー 「Yacht!!!」がバイラルヒット、17歳の新星が放つラフでポジティブな言葉とメロディ

インタビュー
2025.7.2

 
重視するのはユニークさと快感

──このEPに限らず、リリックを書くときに意識していることはありますか?

ユニークさを忘れないことと、聴いてて音が気持ちいいかどうかは重要視してます。

──確かに飾らないユーモアとパンチラインはYog*さんの強みですね。「Yacht!!!」の「堀北真希みたいな君がtype!」というラインが印象に残っているリスナーも多いようです。

堀北真希がめっちゃ好きなので入れました。『野ブタ。をプロデュース』しか知らないですけど。

──リアルタイムでの活躍に直撃した世代ではないですよね?

遡って昔のドラマを見るのが好きなので。窪塚洋介が出てるヤツとかが好きですね。『池袋ウエストゲートパーク』とか。あと、最近ハマってるのはキムタクです。

──ビートのチョイスではどんな点にこだわってますか?

最初の1秒を聴いてピンと来なかったら次ですね。で、選ぶのに5時間くらいかけることもあります。一番時間をかけるのはビートで、歌詞はそんなにかからない。結局、みんなビートを聴いてるようなものだと思うので。特に最近のアンダーグラウンドでやってる人たちは、箱でどれだけ音が響き渡るか、鼓膜に衝撃を与えるか。パンクに近い要素を感じます。

──繊細なボーカルも魅力的です。生っぽい処理にはどういった狙いがあるのでしょう?

1年前まで、オートチューンの使い方がわからなくてずっと地声で録ってたんです。あの時にやり方がわかってたら、「Yacht!!!」は生まれてないですね。

──今後挑戦したいビートのジャンルはありますか?

最近はラテン音楽をけっこう聴いてるので、そっち系のバイブスを取り入れたいですね。

──そろそろ夏ですしね。

はい、夏ですし。

 

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この記事の執筆者
サイトウマサヒロ
1995年生まれ、フリーのライター。インタビュー、ライブレポート、コラムなど書きます。