Yog*インタビュー 「Yacht!!!」がバイラルヒット、17歳の新星が放つラフでポジティブな言葉とメロディ
重視するのはユニークさと快感
──このEPに限らず、リリックを書くときに意識していることはありますか?
ユニークさを忘れないことと、聴いてて音が気持ちいいかどうかは重要視してます。
──確かに飾らないユーモアとパンチラインはYog*さんの強みですね。「Yacht!!!」の「堀北真希みたいな君がtype!」というラインが印象に残っているリスナーも多いようです。
堀北真希がめっちゃ好きなので入れました。『野ブタ。をプロデュース』しか知らないですけど。
──リアルタイムでの活躍に直撃した世代ではないですよね?
遡って昔のドラマを見るのが好きなので。窪塚洋介が出てるヤツとかが好きですね。『池袋ウエストゲートパーク』とか。あと、最近ハマってるのはキムタクです。
──ビートのチョイスではどんな点にこだわってますか?
最初の1秒を聴いてピンと来なかったら次ですね。で、選ぶのに5時間くらいかけることもあります。一番時間をかけるのはビートで、歌詞はそんなにかからない。結局、みんなビートを聴いてるようなものだと思うので。特に最近のアンダーグラウンドでやってる人たちは、箱でどれだけ音が響き渡るか、鼓膜に衝撃を与えるか。パンクに近い要素を感じます。
──繊細なボーカルも魅力的です。生っぽい処理にはどういった狙いがあるのでしょう?
1年前まで、オートチューンの使い方がわからなくてずっと地声で録ってたんです。あの時にやり方がわかってたら、「Yacht!!!」は生まれてないですね。
──今後挑戦したいビートのジャンルはありますか?
最近はラテン音楽をけっこう聴いてるので、そっち系のバイブスを取り入れたいですね。
──そろそろ夏ですしね。
はい、夏ですし。