Koffee インタビュー 猛スピードで世界へと進出したジャマイカの新しい才能、要注目の19歳
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10代とは思えない表現力とメッセージ、そして楽曲のクオリティの高さで音楽シーンの新星としてにわかに世界中から注目を集めているジャマイカ出身のアーティストKoffee。3月15日にはEP『Rapture』が配信スタート。聴いた瞬間にリスナーを魅了する珠玉の楽曲を生み出し続ける彼女は一体どんなバックグラウンドを持つのか。今後の活躍にも大きな期待が集まる彼女に話をきいた。
Koffee「Rapture」
Koffee(コフィー):ジャマイカ/スパニッシュ・タウン出身の19才。ジャマイカのルーツ&カルチャーに根ざしたスピリットをメッセージにして、ジャマイカから世界の新しい世代に向けて発信する女性アーティスト。2017年「Burning」でデビュー、2018年「Raggamuffin」で大ブレイク。同郷のスーパースター、CHRONIXXをはじめ、COCOA TEA、PROTOJE他多くのレゲエ・スターからその才能を認められ、幅広くサポートを受け一気にその存在と楽曲が拡散。2018年にはSONY/COLUMBIA UKと契約、3rd シングル「Toast」でメジャー進出と世界進出(日本地域は、24×7 Recordsが担当)を果たした。2019年1月にシングル「Throne」を発売、2月にはデビュー・EP 『Rapture』をリリース。UKのBBCの「2019年の期待のアーティスト」にも選出、2019年より自身の専属バンド=THE RAGGAMUFFINを率いて世界ツアーを開始予定。
全ての始まりとなった楽曲「Burning」
——まず、3rd シングル「Toast」で世界進出!?されたっていうのが驚きなのですが、どのようにしてプロのアーティストになるチャンスを掴んだのかなど、それまでの経緯を教えていただけますか。
高校を卒業した後に音楽の世界に本格的に入ったんだけど、私と私の音楽の先生だったCANIGGIA PALMERとで活動を始めて、1stシングル「Burning」をスタジオで作り始めた。そこから全て始まったよ。
Koffee – 「BURNING」 Official Video [Ouji Riddim]
——「Toast」のプロデュースは、MAJOR LAZERでの活躍でも知られるWALSHY FIREとiZyBeatsだとお聞きしましたが、楽曲が生まれたきっかけや、どの様にして楽曲が出来上がっていったのかなどを教えてください。
「Toast」を作ったのは私がハイチに行ったとき。この曲のテーマでもある「日々への感謝」の気持ちを感じて、WALSHY FIREが送ってくれたビートに乗せてリリックを書いたの。WALSHY FIREとは「Burning」をリリースした後に出会った。彼はビートをいくつか送ってくれていて、いつでも一緒に仕事が出来るようにオープンな状態でいてくれたの。彼はiZyBeatsとその前から知り合いで、「Toast」のビートも一緒に作られたものだった。そういった繋がりでこの曲は生まれたよ。
Koffee – Toast
Koffee -Toast Videoshoot (Behind The Scenes)
Koffeeのルーツ&カルチャー
——生まれ育った町「スパニッシュタウン」は、どんな町ですか?
スパニッシュタウンは……キングストンのようなシティライフとは対照的なシンプルな町だよ。
(※ スパニッシュタウン: ジャマイカの首都キングストンから西へ約20kmの場所に位置する町。かつての首都)
——幼少時代から今にかけて聴いてきた音楽はどんなものでしたか?
教会で歌っていたゴスペルを中心に、やっぱりレゲエとかダンスホールかな。VYBZ KARTELがポピュラーだったし、POPCAANも。あとはCHRONIXXとPROTOJEをよく聴いてきたよ。
——19歳ってことでいろんなことをやってみたい年頃かと思いますが、音楽の他に興味があることって何かありますか?
ん〜、興味があるのは音楽だけで、他はあまり考えたことがないかな。
Koffee – Legend (Tribute to Usain Bolt)
ワールドワイドな展開
——日本以外のテリトリーに関しては、UKのメジャーレーベル (Columbia) と契約され、BBC 1XTRAの出演等を通じて、世界中から注目されるようになったかと思います。こんなスピードで駆け上がっていくアーティストは、あまりいないかと思うのですが、今の状況をどのように受け止めていますか?
とてもポジティブに感じていて、感謝しているよ。ものごとがスピーディに動いていくことに驚いていると同時にエキサイティングでもある。本当に凄いスピードだよね。
1Xtra in Jamaica – Koffee – Big Yard Freestyle
Koffee – Buss Bars (Freestyle)
——新曲「THRONE」や「BLAZIN」を収録した1st EP『Rapture』がリリースとなりますが、この作品のコンセプトは何ですか?
1st EP『Rapture』のコンセプトは”私自身を表現する”ということ。「Toast」はまさにそうだし、EP全体としても今の私が持つ素質や多才な面をリリックに詰め込んで、私に何が出来るかをみんなに見せたいと思っているの。
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——昨年から海外のショーに出演することも増えて様々な経験をしていると思いますが、あなたの国 ジャマイカとのカルチャーの違いを感じますか?
もちろん!カルチャーはどの国に行っても全然違うし、それぞれのカルチャーがその場所を美しく作り上げているものだしね。
——ここロンドンとジャマイカではどちらが好きですか? (※当インタビューはロンドンで実施)
どっちも好きだよ。でも、私はロンドンの人よりロンドンが好きかもしれないな。(笑)
——でもロンドンはジャマイカよりもせかせかと忙しい街だと思わない?
確かにそうだね。でもこのジャマイカにはないエナジーが好き。このエナジーをジャマイカに持って帰らなきゃ。
——1月に開催されたREBEL SALUTE 2019でも会場を盛り上げていましたが、ジャマイカ最大の音楽フェスの1つであるREBEL SALUTEはあなたやジャマイカのアーティストにとってどのようなものですか?
フェスのサブタイトル「The Preservation of Reggae」の通り、REBEL SALUTEはレゲエと、それをライブミュージックとして維持していくためのプラットフォーム。年に一度、ジャマイカからそれを発信する場に参加できることはジャマイカのアーティストにとって特別なことだよ。主催者のTONY REBELにBIG UP!第1回目に出演したGARNETT SILKにも!
(※GARNETT SILK: 1994年、『REBEL SALUTE』の第1回目に出演したが、同年に不慮の死を遂げたシンガー)
Koffee Toast Rebel Salute 2019
——今年はご自身の専属バンド=THE RAGGAMUFFINを率いて世界ツアーを開始予定されているとのことですが、日本でのライブも検討されていますか?
イエス!日本でも絶対にライブをやりたい!すぐにでも!
——日本について何か知っていることってありますか?また、どんなイメージを持っていますか?
日本のことは全然わからないんだけど…日本人のアーティストがたくさんいてシーンが成り立っていることは聞いているし、ジャマイカから他のアーティストが日本に行ったときに見るビデオや、彼らから聞く話ではクラブシーンやライブなんかがすごく盛り上がっていて、たくさんの人にサポートされているとか。日本のみんながすごく音楽を愛しているんだなとわかるよ。
——最後に、日本のファンにメッセージをいただけますか?
日本に行く日が来るのが待ち切れないよ。たくさんのサポートありがとう。いつか日本でライブをするときまでその炎を燃やし続けてほしい。
Koffee
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Interview & Photo:Shigeto Miyata
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