【Who’s NXT】エダワカレ |「憂鬱な君の愛しい記憶になりたい」関西発、メランコリックなサウンドとリリックが胸にせまる注目3ピースオルタナティブバンド

2020.8.27


エダワカレ インタビュー | 〜憂鬱な君の愛しい記憶になりたい〜 関西発、メランコリックなサウンドとリリックが胸にせまる3ピースオルタナティブバンド【Who's NXT】

エダワカレ
〜憂鬱な君の愛しい記憶になりたい〜
歌モノエモオルタナギターロックバンド。2017年6月21日より活動を始める。「一度聴くと耳に残る」サウンドと、レレレによる「人間の憂い冷たさ愛しさ」の三つの感情を考えさせられる歌詞を武器にして活動中。

メンバー : レレレ(Vo&Gt)、パニエ(Ba&Cho)、ういろう(Dr)

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——まずエダワカレのみなさんの音楽への入りを教えてください。

ういろう : 小学校6年生の時に音楽室にあったドラムを初めて叩いたことですね。当時赴任された先生が前の学校からドラムセットを持ってきたとのことで。僕はリコーダーがすごい苦手だったので、「ドラムならできるかも」って思いました(笑)。演奏会でも叩く機会があって、中学にあがってバスケ部に入っても、両親に買ってもらった電子ドラムでYouTube見て練習してました。

パニエ : 中学の頃に運動部をやめて引きこもりになって音楽を聴くようになり、「サイコーー!!↑」となりました。

レレレ : 物心ついた時から歌うことが大好きでした。中学の時「作詞作曲するのってどんな気持ちなんだろう」って気持ちがあって、洋楽の和訳などを見るのが好きで、宝箱開ける時みたいにワクワクしてしまいますね。自分で勝手に歌詞の意味とか考察するのが好きでした。それで、音楽って奥深いなあと興味を持ちました。


エダワカレ インタビュー | 〜憂鬱な君の愛しい記憶になりたい〜 関西発、メランコリックなサウンドとリリックが胸にせまる注目3ピースオルタナティブバンド

 
——エダワカレはどういった経緯で結成されたんでしょうか?

ういろう : 僕が大学生の時のしらさぎレコードで2人を誘ったのがきっかけです。京都の美大生とコラボして、2次元バンドを作ろうというコンセプトで作られたのがしらさぎレコードです。

僕はその時、音楽を制作する人たちをスカウトする役割をしていましたが、自分もバンドマンとして2バンド担うことになりました。ひとつは自分で作曲し自分で演奏もしようと思っていましたが、折角ならもう一つはギタボやベースを誘ってドラムを叩くバンドがしたいと思いました。そこで、友人の知り合いであるパニエに「ベース弾いてほしい!」と声をかけて、「ギタボしてくれる人いないかなー」って話をしていました。そこで、パニエの同期にレレレがいるのを知りました。レレレのオリジナル曲を聴いて、「間違いない。是非一緒にしたい」と思い、パニエ伝いにお願いしました。

3人で会ったのはスタジオが初めてで、しらさぎレコードのために作る音源を練習してレコーディングしてって感じなので、ライブからはスタートしてないんです。そこで、「ありがと〜」って感じで終わったんですが、ライブする機会をもらってしてみたら、「いいやん」って言われて。そして、バンドを進めていくことにしました。

 
——現在はどの辺りを中心に活動していますか?

レレレ : 奈良・大阪で主に活動しています。


エダワカレ インタビュー | 〜憂鬱な君の愛しい記憶になりたい〜 関西発、メランコリックなサウンドとリリックが胸にせまる注目3ピースオルタナティブバンド

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——エダワカレの最新作を教えてください。

レレレ : 2020年6月10日に2nd EP『DAY DREAM』をリリースしました。1曲目から5曲目まで前回の作品とは違うエダワカレが詰まったEPとなってます。4曲目の「Dreamland」は歌詞がなく、今まで着てた服を脱ぎ捨てて素っ裸になったような曲になってます(笑)。どの曲も面白い歌詞になってるので聴いてみてください。きっと寄りそってくれると思います。ジャッケットにもとてもこだわって夢の中の遊園地みたいなデザインにしていただきました。


エダワカレ インタビュー

『DAY DREAM』 各配信ストア : https://linkco.re/2hx7zrTn
 

 
——他にこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら?

レレレ : イチオシの作品は初めて出したEP『遊覧船』の中の4曲目「遊覧船」です。エダワカレでは憂鬱、優しさ、暴力、悲しみ、切なさなど人間の様々な感情をもとに曲を作ってるんですが、遊覧船には特に負の感情がぐわーっと集まった曲となってます。


エダワカレ インタビュー

『遊覧船』 各配信ストア : https://linkco.re/yd2CFzrT
 

 
また、「LAIKA」も思い入れがあります。「LAIKA」を作ったきっかけなのですが、映画のMarvel’の『アベンジャーズ』が大好きなんですけど、映画が完結してしまって悲しくて寂しくて作った曲です。曲の展開ももちろん面白いのですが、歌詞を聴いていただくとわたしの悲しみの気持ちがわかるかなあと思います(笑)。「LAIKA」のMVもあと少しで公開するので楽しみにしていてください。


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「LAIKA」 各配信ストア : https://linkco.re/gV95dhpQ

 
——エダワカレでは楽曲の制作はどのようにされていますか?

レレレ : レレレが歌詞とコードを作った弾き語りをもとに3人でスタジオで合わせたり、自分が作ったデモ音源からイメージを膨らませたり、スタジオで何気なく弾いたりデタラメで歌ったりしたものから曲が生まれたり……様々です。一番に言えることは楽しいをモットーに曲作りしています。

 
——エダワカレをまだ知らない人に、ご自身たちの特徴を伝えるなら?

ういろう : “暗いチャットモンチー”ですかね。明るい曲は少ないですが、ポップな歌詞だったり聴きやすいメロディが多いので。

レレレ : 憂鬱な気分の時、何も頑張りたくない時、何か大切なものを失った時、何か大事な気持ちを思い出したい時、そんな時に聴いて欲しいです。

パニエ : 冷たさの中に温かみがある。

 
——エダワカレのみなさんが影響を受けたアーティストをそれぞれ教えてください。

ういろう :

9mm Parabellum Bullet
僕が中学生の時から好きなアーティストです。初めて買ったCDも9mmでした。歌謡曲っぽいメロディと笑いそうなくらい暴れる姿は本当に最高です。ドラムのかみじょうさんのセッティングも本当に心くすぐるものがありました。影響されて、初めて買ったスネアとツインペダルはかみじょうさんの使用機材と同じものです(笑)。

THE NOVEMBERS
大学1回生の時、5個上の先輩に教えていただきました。名前だけは知っていたのですが聴いたことなくて。当時『Rhapsody in Beauty』を聴いて衝撃を受けました。今まではドラムだけ意識して聴いていましたが、THE NOVEMBERSを聴いてから、よりギターとベースの素敵な魅力を知れた気がします。同時に、ギターとベースを活かすドラムについて考えるいいきっかけにもなりました。

 
パニエ :

tricot
永遠にフォーエバーラブです。キレッキレの演奏とMCの穏やかさのギャップにやられまくりです。特にギターのキダさんのステージパフォーマンスは最高にかっこよくて私の中で圧倒的ナンバーワンのオンリーワンです。

 
レレレ :

superfly
superflyの越智志帆さんは尊敬してます。私が歌を歌うのが好きになった存在でもあり、70’s、 80’sの洋楽を知るきっかけとなった存在でもあります。

大森靖子
歌詞の力強さ、曲の展開の面白さ、ライブパフォーマンス、大好きです。

The Beatles
小学生の時クリスマスにサンタさんがくれました(笑)。初めて聴いたThe Beatlesはとても衝撃的でウキウキしました。初心忘れずの気持ちを思い出したい時、曲作りにつまずいた時は心を落ち着かせて聴くようにしてます。

 
——楽曲でいうとどういう曲に影響を受けましたか?

レレレ : メンバーそれぞれいろんな楽曲に影響を受け、それが交わりエダワカレの曲ができています。なので、どの曲で影響を受けたのかはわかりません(笑)。みなさまのご想像にお任せします。

 
——エダワカレにおいて、その活動で何か特に意識していることはありますか?

全員 : 絶対に自分たちのスタイルを貫くことです。

また、性別を超えたい、ステージ上では男女関係なく格好よくいたいと考えています。

 
——最後に今後の活動の展望や予定を教えてください。

レレレ : 人が集まるライブハウスでの演奏が簡単にできなくなってしまった今、私たちインディーズバンドの活動は少し苦しいものになってきてしまっています。活動の仕方を変えるバンドもいれば、続けたくても続けられない状況になって解散してしまうバンドもいます。どんな在り方でも私たちは音楽は続けてゆきます。どんな状況でもみなさまに良いものをお届けできるように精進いたしますので見守っていてください。


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