【Who’s NXT】ginger | 「ポップもロックも鳴らしたい」バンドコンテストでもグランプリを獲得、山陰出身の若手先端バンド

コラム・特集
2021.2.23
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ginger インタビュー

ginger
2018年4月に結成し「ポップでありロックであり可愛くてかっこよく汚いも純粋も鳴らしたい」をキャッチフレーズに活動する島根のスリーピースバンド。エフエム山陰が企画する「V-airあまばん」の第13回グランプリを獲得し、2020年4月からラジオ番組をスタート。また、2020年7月29日にリリースしたシングル「最終」がTSKさんいん中央テレビにて放送中のテレビ番組「かまいたちの掟」のエンディング曲として起用されるなど、注目を集めている。

メンバー:ながたなおや(Gt./Vo.)、奏(Ba.)、なかもとせりか(Dr.)

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——まず、gingerのみなさんが音楽に興味をもったきっかけを教えてください。

ながた:姉がギターを弾く姿を見て、小学4年生の頃にドラムを始めたことがきっかけです。

奏:両親が吹奏楽をやっていたので、身近なところに音楽が溢れていました。そして、小学生の後半から”ロック”のかっこよさにハマり、気がついたときにはベーシストになっていました。

——gingerはどういった経緯で結成されたのでしょうか?

奏:大学に入学したときに「オリジナルバンドを組みたい」と思っていたのですが、ちょうどその時に、いきなり見ず知らずの人からバンドに誘われたんです。語弊があるかもしれませんが、こんな感じでバンドを始めました。

ながた:前身バンドの解散後、僕はソロで活動をしていましたが「バンドがしたい」という欲が再熱してしまったんです。それから時間はかかりましたが、今のメンバーと出会いがありました。

——現在は、どこを中心に活動されているんですか?

ながた:僕らの地元の山陰や、東京、大阪で活動しています。

 
——最近リリースされた作品について、教えてください。

ながた:コロナの影響があり、CDショップにも簡単に行くことが出来ない状況が続いていたので、3ヶ月連続でデジタル配信リリースをしました。

第1弾の「産声」には、最近のような苦しい状況にあっても、生まれた時のように1人ひとり声をあげていこうというメッセージを込めています。2回目のAメロでリズムが変わるのですが、ラストのサビをみんなで歌うところとギターソロがかっこいいので、是非聴いてみてください。

第2弾の「最終」は、TSKさんいん中央テレビで放送されている「かまいたちの掟」のエンディングに起用されています。10代の衝動的で淡い恋愛を描いていて、10代の時間はあっという間にすぎてしまうことから曲中では疾走感を表現しています。曲の最後にある3連符のリズムや、全体的に聴こえるアコースティックギターのバッキングが気に入っています。

第3弾の「春のうちに」は、gingerではあまり歌ってこなかったバラード曲になっています。周りの人たちが結婚するという話を聞いて焦ってしまう気持ちと、幸せなタイミングで気持ちを伝えるべきというメッセージを込めた曲です。音数が少ない曲なので、”空白”を感じながら聴いてほしいです。最後のサビの途中で転調してから、アウトロの演奏が力強くなるのですが、そこが聴きどころです!

「産声」各配信ストア : https://linkco.re/vTQ2aC5R
「最終」各配信ストア : https://linkco.re/NSxZFrMp
「春のうちに」各配信ストア : https://linkco.re/ZRgzTTRN

——他に、過去のリリースで、おすすめの作品や思い入れのある曲はありますか?

ながた:2019年12月にリリースしたシングル「愛をさがして」です。同年の夏に出演したワイルドバンチフェスに向けて作った曲で、演奏も歌詞もどストレートに表現しています。聴いてみたらわかると思います!

奏:とりあえず「愛をさがして」聴いてみてください!

「愛をさがして」各配信ストア : https://linkco.re/F3p67fHv

 
——普段はどのようなプロセスで音楽制作をしていますか?

ながた:パズルのように、イントロから作って組み立てていくことが多いです。歌詞は、実体験と「こうなってほしい」というポジティブな気持ちを合わせながら作っています。そのあとに、アコギで曲を作ります。そして、メンバーに全体のイメージをスタジオで伝えて、みんなで展開やフレーズを考えます。

——改めてgingerの特徴とは、どのようなところでしょうか?

奏:作る曲や声も含めてですが、ながたなおやの圧倒的なキャラクター性ですね。

ながた:キャッチフレーズにもあるように「ポップでロックでかわいいもかっこいいも汚いも純粋も鳴らしている」というところです。あと強いて言えば、強引な符割かもしれません(笑)。

——メンバーのみなさんは、それぞれどんなアーティストに影響を受けましたか?

ながた:ボーカルとして、一番最初に好きになったアーティストは藍坊主さんです。あとは、クリープハイプさんの衝撃的な生々しい歌詞や、The SALOVERSさんの独特なメロディーやギターのフレーズやに影響を受けました。

奏:絞りきれないのですが、邦楽でいうと、チャットモンチーさんからすべてにおいて影響を受けています。また、祖母がNUMBER GIRLさんのCDを貸してくれたことがあって、そのとき世界が広がったような気がしました。そして、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTさんにロックやライブパフォーマンスのかっこよさを教わりました。

せりか:わたしがバンドに興味を持ったきっかけとなったアーティストはMAN WITH A MISSIONさんです。また、ゲスの極み乙女。さんのドラム・ほないこかさんのパフォーマンスに憧れてドラムを始めたのですが、彼らの楽曲を聴きながらコーラスについても勉強していました。あと、曲作りの参考にしているのはヨルシカさんです。ドラムのフレーズや音の作りが魅力的なんですよ。

——楽曲でいうと、どんな曲に影響を受けましたか?

ながた:
くるり – ばらの花

 
HY – 初雪

 
MONGOL800 – 月灯りの下で

 
ORANGE RANGE – ラヴ・パレード

 
クリープハイプ – 愛の標識

 
The SALOVERS – 夏の夜

 
藍坊主 – 月のヒト

 
銀杏BOYZ – あいどんわなだい

 
フジファブリック – バウムクーヘン

 
奏:
クラムボン – パンと蜜をめしあがれ

 
サカナクション – ミュージック

 
チャットモンチー – 8cmのピンヒール

NUMBER GIRL – 透明少女

 
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT – G.W.D

 
ハヌマーン – ワンナイト・アルカホリック

 
Galileo Galilei – ハローグッバイ

 
福山雅治 – 虹

 
JUDY AND MARY – 風に吹かれて

 
オアシス – Supersonic

 
——音楽活動において、意識していることを教えてください。

ながた:僕は言霊はあると思っているので、歌詞には前向きな言葉を書くようにしています。もしネガティブになってしまっても、問題の解決に向けた言葉を書いています。あと、バンドの大きな目標は口に出して言うようにしています。「武道館、2days Sold Out!」

奏:己をさらけだすようにしています。変革主体になりたいです。

——最後に、今後の活動予定や展望などを教えてください。

ながた:地元のライブハウスをパンパンにしたいです。そして、各地のライブハウスでワンマンライブをして、チケットをソールドアウトさせることを目指しています。今はライブに行きにくい状況ですが、僕らの曲をたくさん聴いて覚えておいてほしいです。山陰出身の先端バンド・gingerを見つけてくれてありがとうございました。またどこかで会えることを楽しみにしています!

奏:とにかく、僕らのことをみなさんに知ってもらいたいです。曲はもちろん、ライブやラジオを通して、より多くの方に知ってもらえたらいいなと思います。そして、ツアーもしたいですし、全国流通でCDもリリースしたいです!ちなみに今、新曲を制作中です。近々、みなさんにも聴いてもらうことができると思うので、楽しみにしていてください!

 

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この記事の執筆者
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