【Who’s NXT】RANJU | 「進化するシーンで常に学び続ける」2024年後半新たに登場の注目ニューカマー

コラム・特集
2025.1.30
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RANJU(ランジュ)
埼玉県出身、現在23歳。2024年9月に1stシングル「50」をリリース。ストリートカルチャーを根底に持ち、10代からスケートボードを始める。学生時代のほとんどを地元の仲間とスケートボードをして過ごし、そこに置かれたスピーカーから流れる音楽でサイファーを始めたことがきっかけでアーティストを志す。
昨年末から東京を中心に活動を開始。今年clubasiaでのライブをはじめ既に東京でのライブも多く決定しており、シーンで活躍するニューカマーをいち早く発掘し続けるComing Freshersも大いに注目する新鋭アーティスト。

 
Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
 


 
——音楽に興味を持ったきっかけと音楽活動を開始した経緯

母も音楽が好きだったことが大きいです。幼少期から母に連れられクラブに行っていたので、常に音楽が身近にある生活でした。15歳のときには毎日地元の駅でスケボーをしていて、そこに友人がスピーカーを持ってきてサイファーをしているところに混ざったことが僕の音楽活動の始まりです。

それからスケーター仲間と一緒に音源制作を始めて、その時は遊び半分でしたが21歳の時に色々あり、みんなと同じような生活ができなくなった期間がありました。人生で一番自分と向き合った時間でした。その時に“これで飯食っていく!”と決意して、自由に動けるようになってからは本気で音楽に取り組み始めました。それがちょうど去年の春頃です。

その後、友人でラッパーのMAX(現 MACO MAXINE)にプロデューサーでビートメイカーのATSUKIさんを紹介してもらいました。それからはずっとATSUKIさんにレコーディングからすべてをお願いしています。

 
——現在主に活動しているシーン、地域

最近は都内でライブさせてもらうことが増えて、東京で主に活動しています!でも地元は埼玉の神川町というところで、主にお世話になっていたのは熊谷にあるWAbySABIというクラブでした。初ライブもWAbySABIで、マイクを握る手が震えていたのを今でも覚えています(笑)。そこで長い間ライブをさせていただいていました。イベントも打たせてもらったり、とても思い入れのある箱です。毎回遊びに行くと死ぬほど酔っぱらうので、もはや怖い場所です(笑)。大好きです。いいところなので、この記事を見てくれた方はチェックしてくれたら嬉しいです!2月には久しぶりにWAbySABIでライブをするので、よかったら遊びに来てください。

 
——最新のリリース作品

この記事が公開される頃にはリリースされているはずですが、1月30日(木)に3rdシングル「open eyes」をリリースします。この曲のテーマは【我】という感じです。“俺なら絶対いけるっしょ!”というバイブスをそのまま楽曲にしました。“絶対いける!”というマインドって、すごく大切なことだと思っていて、何か大きい目標を持った時に、その自信がないとなかなか行動できないと思うんです。だからこの曲を聴いてくれる人も、この曲で勢いがついて、“俺、私ならいけるっしょ!”ってなってくれたらもうそれで満足です。みんないけるっしょ!

 
——これまでリリースされた作品について

1stシングルの「50」はもともと「ROLEX」というタイトルだったんですが、50番っていう数字に深い思い出があって「50」にしました。この曲のリリックを綴っているときは、とても自分と向き合っている時間でした。今、自分は起点に立たされているなと感じて、何かを“選択”しなければならないときだったんです。“50/50” “起点・選択”という意味も含めて、このタイトルにしました。この曲は俺のすべてです、心で聴いてくれたら嬉しいです。
 

RANJU「50」

https://linkco.re/7xGe8etA
https://www.instagram.com/reel/C6tTm_uvEjJ/

 
そして、2ndシングルのDo or Dieは「50」の説明で“選択”というワードがあったと思うのですが、選択の先に“生きるか死ぬか” “やるかやらないか”、極論やらないなら死ぬし、やればそれは生きる。そんな意味合いを込めて、「Do or Die」というタイトルにしました。2023年から2024年にかけて起こった、リアルな情景を歌詞に落とし込みました。俺は必ずやるし、生きるっす!
 

RANJU「Do or Die」

https://linkco.re/2FCGVpbr
https://www.instagram.com/reel/DBdhuRIyoc3/

 
 
——楽曲の制作について

日常生活で感じたことをメモして、リリックに落とし込んでいます。レコーディングは先ほどあった通り、ビートメイカー/プロデューサーのATSUKIさんのスタジオに月2回以上は必ず行くようにしています。ATSUKIさんには本当に何から何までお世話になっていて、自分の人生を変えた1人だと思っています、感謝を結果で返すつもりです。デモ作成は自分の家のクローゼットで作っています。今年もっと宅レコ環境も良くしたいと思っています!

 
——まだ自分のことを知らない人にアーティストとしての特徴を伝えるとしたら

自分は家庭が複雑だったりして、あまり見たくないものを小さい時から見てきた方だと思います。よく周りの子に小さい時から「お前は変わっているな」とか「変だな」
って言われるような子供でした。その時はすごく辛かったし、周りの子と話が全く合わなかったり、幼少期や学生の時は本当に生きることが難しいなって感じていました。だけど、ある程度年齢を重ねたら、他とは違う視点で物事が見られる面白さだったりを知れました。だから、今周りとのギャップで生きづらさを感じている人の力になれたら嬉しいです。それが僕のアーティストとしての本望です。そういう思いがあるラッパーって覚えてくれたら嬉しいです。特徴ってこれでいいですか?(笑)だめかな(笑)。

自分はHIPHOPだけじゃなく音楽そのものが大好きです。色々なジャンルの楽曲を制作していますね。偏りがないのが自分の特徴かなって思います。リリースしている楽曲すべて異なったジャンルのビートを使った作品になっているので、自分で言うのもなんですが面白いかな?って感じですね(笑)。


RANJU

 
——影響を受けたアーティストや楽曲

・MuKuRo

MuKuRoさんのリリックが個の感情だったり、社会問題や人生経験などを綴っていると思うのですが、言葉数をかなり入れているのに、フロウが波打つような気持ち良さがあるところが超好きです。やっぱ沖縄勢やばいなって感じます。スキルフルなアーティストが多いです。あとはシンプルにライブがかっこよすぎます。

 
・NELLY

もともと南部の音楽が好きで、アトランタとかメンフィスの影響を受けているラッパーらしく、楽曲がメロディとラップの中間って感じで、なんかもうバチコーンハマったって感じですね。フックがキャッチーなのもめっちゃ好きです。あとはビジネスセンスがとてもあるなと思っていて、音楽以外もできるところがカッコイイです。

 
・MÅNESKIN

MÅNESKINはイタリアのロックバンドなのですが、楽曲のほとんどがすごくエネルギッシュで、他のアーティストには真似できないだろうなって感じがして、唯一無二でかっこいいです。自分の親友が教えてくれたバンドで、そこからずっと聴いていますね。

 
・Bone Thugs-N-Harmony

自分の仕事の上司に教えてもらって、初めて聴いた時かなり衝撃でした。90年代のアーティストなのですけど、3~40年前にこれやってんの?!!って感じになりましたね。5人組のグループなんですけど、一人一人色があって、音楽の可能性を世に発信した偉大な方なのではないかなと思いました!中毒性がやばくて最高です、教えてくれたZIGROさんに感謝です。

 
——音楽活動をする上で心がけていること

音楽は常に時代と共に進化していくものなので、継続的な学びが大事だと思っています。学ぶことを止めないことを心がけてます。自分はラップが好きなのでUSのHIPHOPを聴くことが最近は多いですが、その他にも違う国のアーティストの曲を聴いたりします。ラップだけではなく、バンドやJ-POPなども聴いて常に新しいメロディーラインを耳に入れるようにして、今の日本の音楽シーンでどんな音楽が注目されているかを常にリサーチするようにしてます。

また、音楽は自分自身を表現するものなので、自分の感情や経験を正直に伝えています。自分のスタイルやメッセージ性を大切にしているので、自分を崩さず自分自身の声を発信することに重きを置いています。

 
——現在の音楽シーンに対して感じること

常に変化し続けているなと感じます。新しい才能のある方や新しいスタイルがどんどん現れて、とても大きなマーケットに日々なっている気がしています。日本の音楽シーンはアーティストはもちろんのこと、移り変わりが多いことがリスナーの刺激でもあると思うので、今後どんなアーティストや媒体が出てくるか、僕自身もアーティストしても、リスナーとしても楽しみです。また、それに刺激されてプレイヤーもかなり増加したのではないかと思っています。競争率も上がっているなと日々感じますね。

今はもう楽曲のクオリティが高ければOKっていう時代ではないと思っていて、プラスアルファでマーケティングやブランディングでどれだけ他と差をつけることができるかという世界だなと思っています。特にインディペンデントでやっているアーティストこそ大切なところだと思います。自分もチームと毎週のようにこれからのブランディングやマーケティングについて話します。とても速いペースで世の中は動いているので、先週新しかったことが今週にはもう古くなっていて、常にアンテナを張り続けないと遅れてしまいますね。僕もインディペンデントでやっているので、アンテナをしっかり張ることを意識しています。

また、アーティストに誰にでも平等に与えられたチャンスとして、ラップスタアは本当に良い番組だなって思います。あの番組で爪痕を残せたら、有名無名関係なくチャンスとなって、アーティストとして大きな分岐点になると思います。僕も今年は必ずエントリーするつもりなので、楽しみにしていてください。次は誰が時代を作るのか楽しみです!ぶっちゃけ多分、僕だと思います(笑)。
 


【プロデューサー ATSUKI コメント】
突然 俺の前に現れた男 RANJUバチバチなラップをしたかと思えば中性的な声で歌い上げたり ポテンシャルの高いアーティスト。
いつも楽しく制作に携わらせて頂いてます。これからに期待したいです。

 

【RANJU リリース/ライブ情報】
 

RANJU「open eyes」

3rdシングル「open eyes」(1月30日リリース)
https://linkco.re/4pvHSdFd
 
■Live info
2月10日 THE KORNER at 渋谷clubasia
2月22日 WAbySABI KUMAGAYA
2月23日 Lava Lounge HARAJUKU
3月29日 EBISU Batica
4月5日 South Park KAMATA

 
RANJU
Instagram
TuneCore Japan
 
 

この記事の執筆者
Coming Freshers
カミングフレッシャーズ💚🧟 “ イツマデモフレッシュ” JPN - TYO🍣💕🔥