【Who’s NXT】CrowsAlive | 激情的かつ洗練されたサウンド&シネマティックな表現力、ジャンルの壁を越える次世代オルタナティブ・フューチャー・ロックバンド

コラム・特集
2021.4.23
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CROWSALIVE

CrowsAlive
YUTA(Ba)、ichi(Gt)、Kazuki(Dr)、Kenta(Vo) [L to R]

2016年、愛知・豊橋にて結成。次世代オルタナティブ・フューチャー・ロックバンド。感傷的に囁く低音から凛とした高音、時に魅せる激情的なシャウトを使いこなすVocalのKentaを中心に、重厚で迫力のあるバンドサウンドと感情的なライブパフォーマンスは“ジャンル”の壁を越え、観ている者の心に深く突き刺さる。

2017年12月に1st single「All My Enemy」をリリースし、2018年7月には応募者数過去最多となった「RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」に入賞し、ファイナリストに選出される。

2019年4月に2nd single「Zero Gravity | AGAIN」、​2020年1月に1st EP『BIRTH』、同年11月にリミックスEP『BIRTH (Remixes)』をリリースと作品も精力的に発表。

2021年2月25日に最新作となる3rd single「An Empty Sky Where Our Souls Meet」をリリース。Apple Music『ブレイキング:J-ロック』やSpotify『Edge!』といったオフィシャルプレイリストにもピックアップされるなど高い評価を受けている。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


——まず、CrowsAliveのみなさんそれぞれが、最初に音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

Kenta : 音楽やるようになったきっかけとかは、自然にそうなってたし、はっきりとは覚えてないですね。


Kenta
Kenta

 
Ichi : 自分も小さい頃から気づいたら自然と音楽を聴いていました。当時はGLAYやDA PAMPが好きだったんですけど、小学4年生の時にORANGE RANGEを見てバンド音楽に興味を持ち、ギターを始めました。それから、小学6年生の時にマキシマム ザ ホルモンを聴いて、本格的にロックバンドにのめり込むようになりました。バンドをやりたいという思いはずっとあったのですが、なかなか一緒にやるメンバーと出会う機会がなくて。16、17歳くらいの時に初めて曲を作ったんですけど、そこから同じ中学の先輩たちと人生初のバンドを組みました。


Ichi
Ichi

 
YUTA : 僕は音楽好きな兄の影響です。ベースに関しては、マキシマム ザ ホルモンの上ちゃんのベースプレイに感動して、自分もやりたいと思ってベースを始めました。


YUTA
YUTA

 
Kazuki : 自分は小さい頃から音楽ゲームが好きだったのと、兄が音楽をやっていたというのもあって、生活の一部に自然と音楽があった感じです。高校の初めの頃に、それまでやっていたバスケの部活が廃部になってしまって、それから謎の勢いで吹奏楽部に入部したのが本格的に音楽にのめり込むきっかけでした。当時はインストやフュージョンにどっぷりでしたね。そこで実際に音楽の受け手ではなく発信する側に立ってみたことで、ステージの魔物に魅了されました。高校生のころから何かで身を立てたいという思いがもともとあったので、偶然にもその可能性を追うことのできる環境にあったこと、仲間がいたこと、これにつきます。


Kazuki
Kazuki

 
——バンドとしては、CrowsAliveは愛知・豊橋で結成されたとのことですが。

Kenta : そうですね。なので、今の主な活動拠点は愛知になります。ホームである豊橋club knotを中心にジャンル、媒体問わずワールドワイドな活動を目指しています。


CrowsAlive

 
——最新作についてご紹介をお願いします。

Ichi : 今年の2月25日に3rd single「An Empty Sky Where Our Souls Meet」をリリースしました。シネマティックで壮大なサウンドに、この時期だからこそ心の底から感じたリアルな歌詞が乗った渾身の一曲になっています。ぜひMVの映像ともあわせてチェックしていただきたいです。


CrowsAlive「An Empty Sky Where Our Souls Meet」

「An Empty Sky Where Our Souls Meet」 各配信ストア : https://linkco.re/zph6Yxh7

僕らは当たり前に存在していた日常を失った。
人の温もりや心の距離が今では遠く感じる。
これはSF映画なんかでは無く、現実だ。
昨今の世界情勢を背景に制作した今作、 “変わりゆく世界と人間に、僕らは警鐘を鳴らし続けないといけない。そして変わりゆくが故に周りの人の存在や愛を忘れてはいけない”というメッセージを歌っている。

 
——また、これまでの作品で特におすすめのものを教えていただけますか?

Kenta : 1st EP『BIRTH』に収録されている「Even If A Revolution Was To Happen」ですね。ロックバンドの枠を越え感情を等身大で表現していて、かなりディープなリリックとドープな楽曲となっています。

YUTA : 繊細な歌い出しから始まり、その後に訪れる爆発的はサウンドが魅力の曲です。後半からさらにエレクトロな要素が加わり、ライブでの見応えも抜群です。


CrowsAlive「BIRTH」

EP『BIRTH』各配信ストア : https://linkco.re/zHPQrRcp

 
Ichi : 他にも、前作シングルの2曲目「AGAIN」と前作EPの2曲目「Falling Apart」は自分が中心になって作った楽曲なのですが、Kentaが作ってくる曲とはまた違う色になっていてバンドとして表現の幅が広がった曲になっていると思います。これらも自信作なのでぜひ聴いていただきたいです。


CrowsAlive「Zero Gravity / AGAIN」

「Zero Gravity / AGAIN」各配信ストア : https://linkco.re/Guz0xca9

 
——CrowsAliveではどのような環境やプロセスで楽曲を制作されていますか?

Kenta : 自分とichiがそれぞれ個人で創ってきた作品を、自分を中心にメンバーでアレンジする流れで制作しています。環境や映画にインスピレーションを受け楽曲を制作することが多いです。例をあげると『インターステラー』や『インセプション』などを撮っているクリストファー・ノーラン監督の作品がすごく好きで、そういうSFとか非現実的な作品がすごく刺激になっています。

 
——まだCrowsAliveのサウンドに接したことがない人にその特徴を伝えるなら?

Kenta : 「感傷的なリリックに、ロックバンドとしての枠を優に飛び越える楽曲。次世代オルタナティブロックバンドのパイオニアとなる存在。」

エモーショナルでクールなサウンドとパッション溢れるパワフルなサウンド、この両方を使い分けているので静と動を感じて欲しいですね。

 
——CrowsAliveのメンバーのみなさんはどんなアーティストや楽曲に影響を受けましたか?

Kenta : まずLINKIN PARKのChester Bennington。ボーカリストの鑑だと思います。世界情勢に対する思想や内に秘めたメンタリティな部分の発信の仕方をリスペクトしています。他には、PVRISやBring Me The Horizonです。

Ichi : 自分はcoldrainとPVRISに大きく影響を受けていると思います。自分の好きなラウドなバンドサウンドやその中にあるクールさ、ソリッドさなどが楽曲にも出ていると思います。

YUTA : マキシマム ザ ホルモンです。冒頭にも言いましたがベースの上ちゃんのベースプレイに興奮しベースを始めようと思ったきっかけです。あと、FUZZY CONTROL。ベースのジョーさんのファンキーでメロディックなベースフレーズと、パワフルなライブパフォーマンスに影響を受けました。

Kazuki : 自分のドラミングに関していうならCASIOPEAの神保彰さんです。楽器パートが歌の伴奏的な立ち位置ではなく、全員が主役となって繰り広げるサウンド、アドリブの応酬に高校1年の時にど肝を抜かれました。あと、いわゆるロックやラウドは当時あまり聴いていなかったのですが、専門学生のときにKoRnのレイ・ルジアーのバンドKXMを仲間に見せてもらった時は衝撃で、レイ・ルジアーのルーツミュージックの土着なビートをモダンかつクールに感じさせるフレージング、ボイッシングには多大な刺激を受けました。そのあとKoЯnのライブにも足を運んだし、自分のラウドドラミングにおける比重はかなり大きいと思います。それから最近だとSnarky Puppyのラーネル・ルイス。現在の打ち込みサウンド全盛のなかでのハイブリッドドラミングのバランス感、“音楽で物語を語る”という彼のスタイル含め自分の求めていたことを言語化してくれた存在です。

 
——音楽活動をする上でみなさん何か特に意識していることはありますか?

Kenta : 自分がオリジナルで本物であること。活動や作品において枠にはまることなく本物を追求すること、です。

Ichi : 自分はギタリストなので、アンプに繋ぎ大きい音でギターを弾いて楽しいなと思った時の初心を大切にしています。

YUTA :メンバーとの信頼関係の構築と、何よりも自らが音楽を楽しむことです。

Kazuki : まず人ではなく“人間”であること。人柄はサウンドに直結するし、バックグラウンドのないものはどんなものも軽くなってしまうので。そうならないよう日々精進しています。

 
——今の国内の音楽を取り巻く状況に関して何か感じることはありますか?

Kenta : ビジネスライクで型にはまりきった商業的な音楽よりも、本物が評価されるべきだと思います。ミュージシャンという枠組みはもう古くなりつつあり、クリエイターとしてマルチに活動、発信が必要なのかなと。コロナ禍で音楽界隈が叩かれやすい中、志す新しい芽が減らないよう道を作り続ける必要があると考えています。

 
——最後に、今後の展望や予定を教えてください。

Kenta : 年内もまだまだ新たな発表やリリースを予定しています。バンドの各SNS公式アカウントにて随時情報を発信していますので、ぜひチェックお願いします。


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