【Who’s NXT】OHRR | オフィシャルプレイリストにも度々ピックアップ、作家としても活躍する福岡発SSW

2022.11.6

OHRR

OHRR(オー)
福岡拠点のSSW。幼少期より両親からの影響でDisco,R&Bなどの洋楽に触れる。20歳の時にゴスペルと出会い、クワイヤメンバーとしても多くのステージに出演。
2017年にはグラミーアーティストTAKE6のリーダー、Claude McKnight氏のステージにてオープニングアクトを務める。その後ソロシンガーとしてもキャリアを重ね、2020年2月、1st Album『蕾』をリリース。「セレンディピティ」や「夜は気ままに」などがSoul, City Pop界隈での話題となり、Spotify公式プレイリストやFMラジオなど多くのメディアに取り上げられる。2021年からトップライナー、作詞家としてメジャーアーティストへの楽曲提供も行っており、CrazyBoy、岩田剛典らの楽曲に携わる。歌手/作家としても注目度が更に高まっている。2022年、本名である「大浦宗一郎」より「OHRR」に改名。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
 


 
——まず、OHRRさんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

幼少期から洋楽に触れてはいましたが、傾倒することはありませんでした。高校時代にヤングアメリカンズという団体からショーケースのワークショップを受けたことをきっかけに、大勢で歌いたいと思い始めました。大学に入りゴスペルを始めたのが全ての始まりです。

 
 
——本格的にソロで音楽活動をするようになった経緯というのは?

ソロ活動を始めたのは成り行きです。ゴスペルチームを辞めた後に、音楽する場所がなくなったので自然と自分で音楽をしていました。大学卒業後は就職する予定でしたが、就職活動で面接を重ねる上で自分にとって音楽がとても大きなものであることに気づいて、頂いていた内定を辞退し音楽に専念するようになりました。

 
 
——現在主に活動しているシーンや地域を教えてください。

シーンとしては、しいて言うならインディーズJ-Popでしょうか。活動の拠点は福岡です。

 
 
——最新作についてご紹介いただけますか?

今回11月9日に「Ornament」という楽曲をリリースします。2021年までコーラスグループ”FREAK”として活動していた、YU-KI、GENKIの双子デュオ”R104″との連名リリースで、アートワークからサウンドプロデュースまで全て福岡拠点のアーティストにお願いしています。自分とR104のお二人は似ているようで意外と異なる音楽性やバックグラウンドを持っていまして、お互いのこだわりを楽曲にしっかりと反映した上で、共鳴することを目指しました。もっと言うならアートワーク、トラック、タイトルデザインなど全ての要素で、個性の強調そして共鳴を意識しています。調和というより共鳴です。

OHRR & R104「Ornament」

https://linkco.re/u3d9ZSqG

 
 
——OHRRさんは、これまでの作品も度々オフィシャルプレイリストに入っていますよね。ご自身でオススメの曲をあげるなら?

改名後、今年2月にリリースした「Overcome」です!ある意味Featuring Projectのような意味合いを持たせた現在のOHRRという名義なんですが、その1作目のふさわしい作品になったかと思います。それぞれのらしさを出しつつ、Future Soulを昇華させたエレクトロJ-Popのような形でいい具合にまとまったかと思います。

OHRR & Osamu Fukuzawa「Overcome」

https://linkco.re/pQ9aVCD0

 
 
——普段の音楽制作はどのような環境やプロセスで行っていますか?

制作からレコーディングまで全て自宅でしています。作業はもちろん自宅ですが、トップラインを考えたり作詞をするのは、歩きながらだったり気に入ってる近所の場所で延々考えてたりするので、外で作業する比重が大きいかもです。深夜は苦手です。集中できる時間にばらつきがあって、日によって昼だったり夜だったりします。

プロセスですが、トラック先行の場合が多いです。もらったトラックにデモボーカルを入れて、トラックに口を出しながら詞を進めつつ、グルーヴを意識して譜割を調整したりしてます。

 
 
——まだOHRRさんの楽曲を耳にしたことのないリスナーにご自身の特徴を伝えるなら?

あまり日本人ぽくない歌声は90年代の洋楽R&Bを彷彿させると思います。あと、身長が大きいです。

 
 
——OHRRさんはどういったアーティストに影響を受けましたか?

まずDaryl Coley。ゴスペルアーティストである彼からは、ビブラートやフェイクなどの技術を、自らの才能の誇示ではなく、表現したいことを伝えたり作品の芸術性を高めるために使うことを学びました。歌声はよりナチュラルであることを普段から意識しています。

そしてOZROSAURUSです。自分の作詞の原点には日本のHIPHOPにある気がしています。詩的でありながら生々しく、その絶妙なバランスを持ったリリックに魅了されました。

 
 
——影響を受けた楽曲でいうといかがでしょうか?

BUDDHA BRAND – 人間発電所
日本においてHIPHOPというジャンルの原型を作ったと言っても過言ではない曲だと思います。トラックにおいてもリリックにおいても荒削りで、それがまた人間らしくて胸が熱くなります。

 
 
あいみょん – 猫
最近の曲ですが、ここ10年の中でも1番の名曲だと思っています。嫉妬するほどに素晴らしい歌詞とポップで馴染みやすいメロディが大好きです。

 
 
リスト – 愛の夢
あまりクラシックは聴かないのですが、この曲は作業する前などに聴いています。人生の起承転結を表現しているような気がして、心が震える楽曲です。

 
 
Anomalie – Métro Pole
自分の中で、この人は音楽のステージが一つ違うな、と感じた楽曲です。この曲と出会ってすごく世界が広がった気がします。

 
 
Pomo – Fall Together feat. Harrison Brome
一つ一つの音のクオリティに驚く一曲です。聴いていて、一番ストレスなくリラックスして聴ける大好きな曲です。

 
 
——OHRRさんは、音楽活動にあたってなにか特に意識していることはありますか?

自然であることを心がけています。等身大ということではなく、見せたい自分や、表現したいことなど様々なキャラクターに合わせて、作品を練っています。それを前提として違和感を感じさせないようにそのキャラクターを演じるといいますか、そんなイメージです。聴いてもらってなんぼだと思っているので、自分の殻の中で作り上げるのと同時に、見え方を意識しながら自然なキャラクターを演出するようなことを意識しています。

それと、自分の音楽のテーマは”今を生きる”です。

 
 
——現在の国内音楽シーンについて何か感じることはありますか?

大好きです。しかしテンプレートに固執し過ぎてしまうのは寂しいかなと思います。

 
 
——今後の活動の予定や展望を教えてください。

たくさんの方とコラボしながら楽曲を作っていきたいです!アーティスト活動と作家活動両方アクティブに動いていきたいです。

 
 
——では最後に告知等あればお願いします。

11月12日に福岡の天神パルコ6F kawara CAFEさんにてライブをします。僕のインスタからチェックしてもらえると嬉しいです。

そして先ほども言いましたが、11月9日に曲をリリースします。「Ornament」という曲です。よろしくお願いします。

OHRR インタビュー | プレイリストにも度々ピックアップ、作家としても活躍する福岡発SSW【Who's NXT】

 

OHRR
Twitter
Instagram
YouTube
TuneCore Japan

この記事の執筆者

THE MAGAZINE

国内のインディペンデントアーティストをメインに新たな音楽ムーブメントを紹介するウェブメディア