【Who’s NXT】Alba_Rajang | 1st EP『SHINGT』リリース、さいたま新都心発クルー”Shito” 率いる新星ラッパー
Alba_Rajang
埼玉県で生まれる。
2019年に活動を開始、「Twilight Lazy (feat. SPARCCCY)」で急速にファン層を拡大。
同年10月から、音楽を通じて知り合ったオランダ出身のKirby the Top、Jonasらとともにクリエイター集団「Shito」を結成。
2020年6月にComing FreshersにてXakiMichele、LONE、TAXONとの楽曲「Legacy」をリリース。
同年8月には1st EP 「SHINGT」をリリース。
Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
——Alba_Rajangさんの最初の音楽の入りはどんな感じでしたか?
小学生ぐらいの時に、姉が聴いてた曲をアーティストの真似して歌詞書いたりしてました。直に触れたのはそれが最初で、ブラックミュージックは中学生になってからですね。当時仲良かった先輩に90年代とか2000年代初頭のJ-RAP聴かされて、怖いもの見たさでそういうジャンルを中心としてハマっていきましたね。
——自分でも音楽活動をやろうと思ったきっかけは?
中学生の時に唾奇さんを死ぬほど聴いてて、初めてアーティストっていうものに憧れちゃって。そこから唾奇さんみたいなリリックを中2から高1の初めぐらいまでずっと書いてました。
そしたら、高1の時に近所の先輩がライブ出るってことになって、自分が客演で出る形になったんですよ。それを知った学校の先輩に、「俺の友達にそのイベントでる奴いるんだけど、めっちゃイケてるから話しかけな」って言われて。それでイベントで話しかけたのがSPARCCCYで。Sound Cloudで彼の曲チェックして視野がすごい広がって、そこから本格的にアーティストとして活動しようって意識し始めましたね。
——現在どの辺りを中心に活動していますか?
さいたま新都心ですね。自分のクルーの活動拠点が新都心で、クルーの名前の由来にもなってます。
—なるほど、そこから”Shito”になってるんですね。
はい。別にそこでライブやったりだとかじゃなくて、ここ拠点にしたらカッコよくね?みたいな。東京とかの都市にはない近未来感があって好きなんすよね。世界観のもとになってると思います。
——Alba_RajangさんについてはComing Freshersも早くから目をつけていて、その評判も以前から聞いていたのですが、8月10日に1st EPをリリースされましたね。この作品では何かテーマはありましたか?
1st EPの『SHINGT』は自分が抱いてる死への漠然とした恐怖と、死に向かうまでの理想をイメージしてます。過去に好きだった子が自殺しちゃったり、当時付き合ってた彼女が薬でおかしくなっちゃったりとかそういう時に感じてた感情をベースにしていますね。
『SHINGT』各配信ストア : https://linkco.re/ds1hDQQN
——楽曲それぞれについてはいかがですか?
1曲目の「Oh!!!」はモッシュできるけど、裏には哀愁もあるって感じの楽曲ですね。もともとこういう感じで仕上げたかった訳じゃないんですけど、曲の構成的にうまく着地できたんじゃないかな。
2曲目の「Kyoto’s Kill Bill」は憎悪って感じですね。すごく激しいものを作りたくて。誰にトラック作ってもらおうかなあって結構悩んだんですけど、仲のいいAなりかずきに作ってもらったらすごいハマって。この曲だけXakiMicheleさんのスタジオで録らせていただきました。
3曲目の「Q (feat. 暖都)」は自分の中での葛藤だったりを主軸にしてます。今回のEPには絶対に暖都をフィーチャーしたいなあってのがあって、一通り書いた後にこの曲だって確信しましたね。レックの時に鳥肌立っちゃいました。人一倍アプローチがうまいんですよね。いい化学反応だなあって思ってます。
4曲目の「stillwannadie」は自分が今まで作ったものの中で1番思い入れが強い楽曲です。2年前、両想いの子が自殺しちゃって、その出来事に対してを書いてます。今まで保ってきた姿勢を取っ払って、ネガティブなこととか想いのままを歌詞にしてるので、単純にこの曲に対する熱量ってのがすごいんですよね。今でもこの曲に人として影響されてます。
——ご自身でこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品を挙げるなら?
さっき言った「stillwannadie」が1番なんですけど、他を挙げるとしたら「said “darkin” (feat. Lazy Doll, 暖都)」ですかね、自分の担当したフックは元ネタがあって、Tove Loの「Come Undone」って曲なんですけど、トラックと有り得ないくらいうまくハマったんです。それで勢いで書いてたらこれはバズるなって感じでした。自分のフックからLazy Doll、Lazy Dollから暖都への機転が完璧すぎて、全体を通して聴いた時にとにかくバランスが良すぎるんです。
——普段楽曲の制作はどのようにされていますか?
やる気になった時に適当に作ってます。何か特別なことをやってるとかはないです。普通ですね。
——ご自身の音楽的特徴は自分ではどんなところだと思いますか?
懐疑的。
——Alba_Rajangさんが影響を受けたアーティストを教えてください。
Tove Lo。
楽曲は一見シンプルなんですけど、予想の斜め上を行くというか、すごく器用だなあって思います。オルタナティブは完全に彼女から影響受けてますね。
唾奇。
たぶんここまで聴きまくったアーティストは他にいないですね。独特の気怠い感じが当時の自分にほんとツボで。スタイルに影響を受けたってよりかは、アーティストや人としての思想部分に影響されてますね。
——曲でいうとどういう楽曲に影響を受けましたか?
Tove Lo – Cycles
SG Lewis x Clairo – Better
Clairo – Bags
唾奇 – 街から街
KID FRESINO – Salve feat. JJJ
あと最近だと TOKYO’S REVENGE – Goodmorningtokyo! ですね。
細かくどうこうってよりもみんな単純にかっこいいんです。
——音楽活動にあたって何か特に意識していることはありますか?
自分のやってることを音楽として捉えないようにしてます。音楽からじゃなくて、あくまで人から人へ伝える作品を作りたくて。この土俵じゃなくても、いつか夢見たいですね。
——そういった意識の中で、リスペクトあるいは共感するアーティストはいますか?
リスペクトしてるのはSPARCCCYですかね。1番自分の身近で輝き続けてて、毎回お互いの音楽関係を自慢し合う時に、話聞いてていっつも一歩先行かれるんで、すごいです。
あと、in-markくん。偶然聴いた時に衝撃受けました。どこか感じる懐かしさってのに惹かれますね。これから絶対に上がってきますよ。
——現在の音楽を取り巻く環境について何か感じることはありますか?
アーティストをピックアップする個人のメディアさんがめちゃくちゃ増えてて有り難い限りです。
——今後の活動の展望や予定を教えてください。
また色々とプロジェクトに呼ばれているので、それが楽しみですね。あと、今年中にAなりかずきとEPを出したいです。
——では最後にメッセージを。
きっと、もっと面白くなります。
Alba_Rajang
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