【Who’s NXT】EMPTYSCENARIO | ジャンルに縛られない音楽性&表現力のあるヴォーカルでシネマティックなサウンドを奏でる4人組バンド
EMPTYSCENARIO
海外Emoをルーツに、R&B、Electro、Hip Hopなどにインスパイアされた多彩なサウンド、ボーカル Ukyo の歌い上げる叙情的で独特な世界観が特徴。音が途切れる事なく映画のように展開するライブでは、静と動の中にその世界観がより一層感じられるはずだ。海外バンドの来日公演にも多数出演している。
Ukyo (Vocal)
Fukase (Guitar)
Pinky (Bass)
Akira (Drums)
Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
——EMPTYSCENARIOのみなさんが、音楽に興味を持ったきっかけをそれぞれ教えてください。
Fukase : 小さい頃から父が車でよく音楽を流していて。車で邦楽も洋楽も、いろんな音楽を聴きました。ギターを始めたきっかけも父ですね。Sixpence None the Richerの「Kiss Me」をアコギで弾いていたのとか、今でもよく覚えています。
Ukyo : 音楽に詳しい友達からWalkmanを借りたことがあって、そこに入っていたMy Chemical Romanceの「Welcome To The Black Parade」を聴いて音楽にハマりましたね。
Pinky : 中学生の時にBUMP OF CHICKENの「sailing day」という曲のミュージックビデオを見て、かっこいい!と思って。それから色んな曲を聴くようになりました。
Akira : 僕は小学校の音楽鑑賞会で観たドラマーのかっこよさに衝撃を受けて、それがきっかけで音楽とドラムに興味を持ちましたね。
——現在の活動拠点はどこでしょうか?また、どういったシーンで活動していますか?
Ukyo : ライブは渋谷が多いですね。シーンで言うと、ラウド系や歌モノと括られることが多いです。ただ、僕らの特徴としてジャンルで括れないと言うか、いわゆるオルタナティブなので、振り幅が大きくて割とどんなシーンにもマッチしそうだなって自分達でも思っています。昨年(2019年)1月に行ったイベントはロックバンドだけでなく、エレクトロポップやヒップホップのアーティストも呼んで開催しました。
——最新作について教えてください。
Ukyo : 最新シングル「5 a.m.」を先日7月19日にリリースしました。この曲は、楽曲も歌詞も初夏の夜明け頃を思って作りました。
Akira : この曲、実はベース自体は2年前くらいからあって。夏らしい曲も欲しいよねって話をしていた時にこの曲のことを思い出して、今回完成させたっていう形なんです。
Pinky : 僕らが今よりもずっと激しい音楽を作っていた時に、”いつかこういう曲やりたいな”って思っていた曲を今こうやってリリース出来ているのは、すごく嬉しいし感慨深いですね!
Akira : そうだよね!色々と新しい挑戦もできたし。
Fukase : そうそう。今回ドラムのレコーディングではサンプリングパッドを導入して、実際にAkiraが叩いた音を使っているんですよ。そういうグルーブとか展開ごとの温度感とかも感じて頂けると、より楽しめるかなと思います!レコーディングでの録り方もミキシングでの音作りも、今までとは結構変えているので、マニアックな人はそういうところも楽しんでください(笑)。
Ukyo : 楽曲もサウンドも常に変化し続けているのは、僕らとしても刺激的だし、楽しいし、これからも変化を恐れずに進んで行きたいと思っています!
「5 a.m.」各配信ストア : https://linkco.re/6BxaRYZm
——他にこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるならいかがでしょうか?
Akira : 4月にリリースしたEP『Goodbye for now.』を紹介させてください。
Pinky : EPの『Goodbye for now.』も、また雰囲気が全然違うよね。EPの大きなテーマとしては、”死”があって。僕らの実体験が元になっていたりもして、大切な人の死や別れを経験した人たちに寄り添える曲達であればいいなと思っています。
Fukase : 誰しも生きていればみんな死や別れと直面する場面が絶対にあって、それが僕らの周りで起きていた時期に制作をしていたっていうのもかなり影響していて。「-44℃ (feat. 後藤 颯)」は、制作段階からそれを念頭において作っていましたね。アカネ燃ユ。の後藤 颯をフィーチャリングアーティストとして迎えましたが、彼がいなければこの曲は完成しませんでしたね。僕らにとって、とても大切な一曲です。
Akira : 「Hear (2020ver.)」は、2017年にリリースした「Hear」という曲のリメイクなんですが、今回楽曲はもちろん歌詞も変えて、よりEPのコンセプトに寄り添うような作品に仕上げました。
Fukase : オリジナルの「Hear」は配信していないので、当時のCDが手元にある人しか聴けない曲なんですが、嬉しいことにこの曲が好きだと言ってくださる方が多くて。あと、実は僕がバンドで初めて作った曲でもあって、思い入れがあったので今回EPに入れようってなったんです。
Ukyo : アレンジも全然違うし歌詞も変えてるから、新曲みたいな感覚だけどね(笑)。
Pinky : 俺もそんな感覚(笑)。導入部分の「Interlude」から一気にこの世界観に入り込めるように作ったので、是非曲順の流れで聴いて頂きたいですね。「Whatever」は、一転して明るい雰囲気の曲だよね、曲調も歌詞も前向きだし。サウンドも全然違うから、EPの中でいいコントラストが出せたと思うな。
Fukase : そうだよね!このEPには、暗いテーマの中にも希望を与えたくて。「Whatever」はインパクトもあるしミュージック・ビデオにもなってるし、最初に聴いてもらう曲に相応しいと思ってあの位置に入れましたね。ただ、導入として映画の世界に入っていくような感覚を与えたくて、それで「Overture」を一曲目に入れました。怪しい雰囲気だけど、希望が見えて「Whatever」に繋がるような曲を入れたくて。そういった意図もあって、重ねてですが最初は曲順のまま聴いて頂けると、より一層このEPの世界に入り込めると思います!
『Goodbye for now.』各配信ストア : https://linkco.re/5vMbd97B
——EMPTYSCENARIOは、楽曲の制作はどのようにされていますか?
Fukase : ある程度のところまでは僕が自宅でベースを作って、それからメンバーに共有して作り上げていくことがほとんどですね。僕が作る楽曲は割と振り幅があるんですが、メンバー全員がそれぞれいろんな音楽を聴くので、どんな曲を提案しても理解してくれるというか、受け入れてバンドに落とし込もうとしてくれるのですごくやりやすいです。彼らの提案やアレンジからも未だに発見があるので、そこの化学変化は毎回楽しんで制作できるポイントですね!
最近はレコーディングからミックス・マスタリングまでセルフで行っているんですが、楽曲が出来上がっていく過程を自分達で体感できているのも、自分達に対してかなりいい影響を与えていると感じています。
——EMPTYSCENARIOをまだ聴いたことがない人へ、バンドの特徴を伝えるとするならば?
Pinky : ジャンルに縛られない自由な音楽性と、ボーカリストUkyoの表現力ですかね。あと、全体として映画のような雰囲気や展開を意識して作っています。
Ukyo : 映画と同じで、季節やその時の出来事、シーンに沿った音楽を作るのを重きに置いている部分はあるよね?
Akira : そうだね。あとは楽曲もそうですが、ライブの空気感も是非感じに来て欲しいですね!僕らのライブは始まってから終わるまで音が途切れず、映画のように展開させることをすごく意識しているので、その雰囲気を是非知ってもらいたいですね。
Fukase : “映画”っていうコンセプトはこのバンドの根っこというか、特に全員に共通する意識の一つだよね。
——EMPTYSCENARIOのみなさんはどういったアーティストに影響を受けましたか?
Ukyo : バンドとして影響を受けたのは、Bring Me The Horizon、Saosin、THE 1975ですかね。
Pinky : Bring Me The Horizonはメンバー全員で来日公演に行くくらい、みんな大好きですね!
Fukase : 僕は毎回ライブ前に「Drown」という曲のライブ映像を流して、熱唱しています(笑)。
Akira : Saosinは僕らがバンドを組んだ当初、一番影響を受けていたバンドですね。
Ukyo : みんなで「You’re Not Alone」カバーしたよね!
Akira : 懐かしいね(笑)。そのくらい大好きで、みんなの核になってます。
Fukase : THE 1975は、毎回変化を恐れずに色々な表現方法で楽曲を届けていて、僕達にとって理想のバンドの在り方だと思っています!
Ukyo : 僕個人としても、マシューのお洒落さや立ち振る舞い、色々な面に影響を受けていますね。
——EMPTYSCENARIOの活動において、今後の展望を教えてください。
Fukase : サウンド面でも活動面でも、常にいろんな挑戦をしていきたいですね。EMPTYSCENARIOってこんな曲もあるんだ!とか、こんなこともしてるの?っていうような反応がもらえそうな、面白いことをしていきたいです。これからも変化を恐れず進み続けたいと思います。
——最後にメッセージをお願いします。
Fukase : いつもサポートありがとうございます。今年はまた新しい作品や発表も控えているので、楽しみに待っていてください!
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