2019.5.13
ふと出かけた先で流れてきたBGMやメロディー、聴き覚えがあるものの曲名や歌手が浮かばず詳細が調べられない、そんな経験をした人は少なくないと思います。
そんな時にとても役立ってきたのが音楽認識アプリ Shazam。このアプリの大きな特徴は、みなさんご存知の通り、アプリを起動して音楽を聴かせると一瞬で検索が完了し、さらにそこからApple Musicでの視聴ページも分かるという利便性です。さらに最新のShazamヒットチャートを確認できたり、自分の好きなアーティストがどんな曲をShazamしたのかも知ることができます。
2018年には10億DLを超えたと言われており、数多くのリスナーから支持を得ているShazamですが、アーティストとしては自身のShazamアーティストページを自ら編集することもできます。
いわゆるSpotifyにおける Spotify for Artists だと考えれば分かりやすいと思います。活用次第で、音楽プロモーションやファンの増加につながるShazam for Artists の活用方法を今回ご紹介します(ただ、申請すれば必ず承認されるといったわけではないのでその点はご了承ください)。
(追記) Shazam for Artistsは Apple Music for Artistsへ統合されました。
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目次
Shazam for Artistsとは
一定の条件を満たし、Shazamによって認証されたアーティストが利用できるサービスがShazam for Artistsです。すでに2015年にはアーティストへ開放された機能で、日本からも申請可能。Shazam for Artistsによって、アーティストは自らのShazamのアーティストページを編集できたり、Shazamにおけるファンとのインタラクション、そして、どの曲がどこでShazamされているかといったデータ/Statsを見ることができるので、自身の活動のマーケティングやライブのロケーションを考慮するときに大変役立ちます。
認証を受ける
Shazam公式によると、認証リクエスト自体はShazamに登録されている全てのアーティストが行えますが、以下の二つの条件を満たす必要があるようです。
・Shazamでのフォロワーが1000人以上いる
・本人確認用のSNSアカウントの確認、認証ができる
上記二つのうちどちらかが欠けている場合、認証自体は申請できますが管理側での優先度はフォロワー順となるため、認証に時間がかかってしまいます。
※どれくらいのフォロワーでどれくらい認証に時間がかかるのかは明らかにされていません。
― 認証フロー
まずShazam for Artistsにアクセスします。
Shazam for Artists のURLはコチラ。
https://www.shazam.com/ja/artists
Shazam for ArtistsのTopページから「GET VERIFIED」をクリック。
するとWelcomeページへ移行するので、連絡できるメールアドレスがあること、オフィシャルなSNSアカウントを持っていること、アーティストプロフィール画像を持っていることに関するチェックがあるので、それぞれを満たしていれば3つにチェックを入れ、「NEXT」をクリックします。
次に、自身がアーティストであるか、あるいはその代理人であるかの確認になるので、自分がアーティストの場合は “ I am the artist ” にチェックを入れ、メールアドレスと地域(今回の場合は “Japan” になるかと思います)を記入し、「NEXT」へ。
続いて、アーティストの照合になります。自分のアーティスト名で検索すると、登録されているアーティスト名が出てきます。(※ここで、Shazamされた回数が少なかったり、Shazamにおけるフォロワーが少ない場合は出てこないようなので、それらが満たされてから再度検索してください)
アーティスト名の照合が終わったら、次にアーティストのプロフィール画像を登録します。
そして、最後にSNSの認証をします。SoundCloudでのフォロワーが1,000以上か、TwitterかFacebookで公式認証を受けているか確認されます。それ以外の場合は、「None of these apply but I wish to continue」からトライしましょう。
これらを経て申請し、Shazamで確認・認証がおりると、メールアドレスへ通知・案内が送られてきます。
Shazam for Artists の管理ページでできること
最初に述べたように、Shazam for Artistsの管理ページにアクセスすると様々なことができるようになります。
― ファンへのコンテンツ共有が可能に
リスナーにとって、好きなアーティスト自身のトラックのみならず、そのアーティストが普段どんな音楽に興味があるのか、言ってしまえばどんな音楽に「ビビッと」きてるのか、という点も気になるところだと思います。
「Shazam for Artists」に認証されれば、自分のページを通してビデオ、トラック、画像、そしてShazamを自分のファンと共有することができ、ファンのニーズを満たすことが出来ます。
― 自らの曲に関するデータを得られる
Shazam は全世界で使われており、常に膨大なShazamが行われています。Shazam for Artists では、膨大なデータの中から以下の必要データをレポートしてくれます。
・Daily Shazams:1日でトラックがShazamされた回数
・Hourly Shazams:1日のうちどの時間帯に最もトラックがShazamされたか(UTC時間帯での7~14日間の平均)
・Weekly Top Countries:1週間の中で、最もShazamされた国及び関連チャートの順位
・Weekly top cities:世界中で最もトラックをShazamした都市及び関連チャートの順位
上記のデータはグラフ・チャート化されて表示されるため、とても見やすく、フィードバックが今までより容易なものとなります。
またリスナーの細かな成長率や、どの都市でトレンドになっているのか、投稿したコンテンツのエンゲージメント率など、多様な有用データが集められます。
― いつでも好きな時にプロフィールをカスタマイズ
アーティストページのプロフィール写真やビデオクリップを好きに変えられるようになります。管理ページでは、iOSおよびAndroidでどのように表示されるかも確認することができます。人気だった投稿やチャートを参考にすることでより良い効果が期待できます。
また上記のようにアーティストページに自らの公式YouTubeチャンネルをリンクさせることができるので、自分の音楽を検索して自分のShazamページにアクセスしてくれた人に、見てもらいたいMVをレコメンドできることも可能になります。
インディペンデントなアーティストにとって、自分の音楽に少しでも興味を持ってくれた人に、最適なタイミングで最新の情報を伝えることは、とても大切なことです。今回のようにShazamをはじめ、様々なプラットフォームサービスではアーティスト自身がコントロールできる領域を開放しているケースが多くあるので、それらを積極的に活用して、リスナー増やライブの集客アップにつなげましょう。
Source:Shazam Help