Sunrise In My Attache Case インタビュー |「毎日の時間を全力で生きていきたいって意味で – Sunrise to Sunset」
サーフロックの新しい風を日本へと吹き込むべく、関西を中心に活動するサーフロックバンド・Sunrise In My Attache Case。心地よい陽射しと風を感じる極上のメロディーとメロウなバックサウンドを鳴らす彼らのインタビューをお届けします。
バンドの始まりはバンクーバー
——まず、簡単な自己紹介をお願いします。
現在、関西で活動中のSunrise In My Attache CaseボーカルのKazuyaです。宜しくお願いします!
——こちらこそ、宜しくお願いします!バンド結成が、カナダのバンクーバーとユニークですよね。どんなきっかけでメンバーと出会い、バンドを組むことになったんでしょうか?
僕が海外の生活に憧れていたので、何気なくバンクーバーに行こうと思いました。初めは留学するか、ワーホリにするかも決めずに行って、現地でどうするか考えました。結果的に学校に通うことになりましたが、完全にノープランだったんです。最初は、バンドをしようなんて考えは一切なかったです。ただ、昔からの友達だったギターのMasayoshiが過去にバンクーバーに留学した経験があって。僕が色々と相談に乗ってもらっているうちに、Masayoshiも行きたくなってしまったみたいで(笑)。そこから、バンクーバーに一緒に旅立ちましたね。
——2人でバンクーバーへ。
はい。海外の生活が慣れてきた頃、なんとなく遊びで彼と一緒に曲を作ったのがバンドをきっかけです。その時にできた曲が予想以上に良くて「これはやるでしょ!」って意気込んじゃって。そういう経緯で、Sunrise In My Attache Caseが結成されました。
——なるほど。
とは言っても、この時はまだバンド名すらも決まってなかったんですけどね…(笑)。一旦、日本に戻ってから、前々から僕とずっと一緒にバンドをしていたドラムのNaokiと、後輩でもあり良き音楽仲間のベース・Takashiを迎えて、今のバンドの形になりました。
——カナダに行っていなかったら、バンドは始まっていなかったんですね。これまでも海外で活動されてきたのでしょうか?
いえ、海外では学校に通っていたので、登山したり、バーベキューしたり、観光したり、ライブ見にいったり、飲みに行ったりで、いわゆる普通の学生でした。音楽活動は時間がある時に作詞作曲をしていたぐらいで、ライブとかはしてないです。海外生活を満喫していましたね。本格的に動き出したのは、日本に帰ってきてからです。
——これまでどんなアーティスト・楽曲に影響を受けてきたのでしょう?
もう言い出したらキリがないくらい沢山のアーティスト、楽曲ですね。書き出したらノート1冊分くらい(笑)。その中でも、Michelle BranchやJason Mraz、Jack Johnsonは昔から好きです。あ!あと、小学生の頃にエアロスミスの「I don’t want to miss a thing」を聴いたときは、衝撃を受けましたね。
——バンクーバーで過ごしたことが、自身の音楽性に影響を与えてますか?
そうですね。バンクーバーでの生活・見てきた景色は日本にはないものが沢山あったので、すごく影響してます。ぼくがいた当時カナダで、Hot Chelle Rae「Tonight Tonight」や、Gym Class Heroes「Streo Hearts」Katty Perry たちがすごく流行ってたんですよ。学校でもどこでも流れている感じで。あと、路上の音楽!バイオリンやカホン、ビートルズの完全再現コピーバンド、ボイパとラップと効果音を1人で全部やっちゃう人とか、他にもたくさんいて。とにかく、すべてクオリティーが高くてビックリしましたね。でもそれと同じくらい、向こうに居たから感じられた日本の良さも沢山あって。結果としては、その気持ちがすごく良かったかな。
1日1日を大事にしなきゃダメだな、と改めて思って
——ところで、日本で活動し始めたのは、いつ頃からなのでしょうか?
本格的に動き出したのは、2013年暮れですね。今は主に関西中心(奈良、京都、大阪)で活動しています。
——なるほど。気になっていたのですが、アーティスト名“Sunrise In My Attache Case”やレーベル名“Sunrise to Sunset Records”、および楽曲やMVまで含めて、ものすごく日の出や日の入り(Sunrise/Sunset)、1日の始まりや終わりを意識しているような感じがして。そこに特別な想いやキーワードがあるのでしょうか?
時々、毎日がつまらなく感じる時があって。1日の中で、何もしていない自分に苛立つことがあるんです。その度、当たり前のことですけど1日1日を大事にしなきゃダメだなと改めて思って。“今”は今しかないので、毎日の時間を全力で生きていきたいって意味で“Sunrise to Sunset”をキーワードにしてます。
——素敵ですね。音楽活動をしていくうえで、理想や目標としているアーティストはいますか?
うーん……活動としての理想は、周りに何も無い山や海の見える丘の上にスタジオを建てて、のんびりと楽曲を作れる環境で生活したい(笑)。今回、自主レーベル(Sunrise to Sunset Records)の旗揚げをしたのも、その理想に近づくための第一歩ですし。まだレーベル業務は初心者で、他のレーベルさんに比べると足元にも及ばないですが、自分達のペースで、地道にいい物を作っていきたいです。
音楽活動するうえで、自由でありたかった。
——インディーズ・アーティストとしてのキャリアを考える中で、音楽事務所・マネジメントに所属して活動していくという選択肢もあったかと思いますが、その選択肢をとらず、自主レーベルを立ち上げた理由は何でしょう?
音楽活動をするうえで、自由でありたかった。それと、自分達の作品を純粋に出していきたかったからですね。実際は色々な人に助けてもらっていますけど(笑)。
——MVも、とても素敵ですよね。夏休みのように自由で、心や時間にゆとりのある音楽だなって。
ありがとうございます。楽曲制作で、1番大事にしていることが『景色感』です。それをうまく表現できたMVになったかなと。作曲でいつもこだわってるのは、最初にアコースティックで全て作りきることですね。メロディーとリズムを重視しているので、シンプルでカッコイイと思えるものを作るようにしています。歌詞は恋愛の話が多いように見えるのですが、実は、恋愛風に書いているだけで別のことを言ってたりします。聴く人自身で「何か」に置き換えて読んでもらえたら。まあ、単純に恋愛の曲もありますけども(笑)。
——その『景色感』の原風景にあるのは、カナダで見た景色ですか? なんだか、アメリカの西海岸でカラッとした陽気な日差しの中で、日が昇ったり、日が暮れたり。ただただ何でもない素敵な時間が流れていたり。そんな音像も感じます。
バンクーバーの海岸沿いや、アメリカ西海岸の景色を車でドライブしているイメージをしてはいますね。あと、日本の景色をイメージする時もあります。僕の中では、どこか旅に向かう途中の山道であったり海岸線であったり、その道中の帰り道、その時の心情、匂い、ワクワク感を楽曲に表現することを大事にしています。英詞で歌っているのは、音楽をやるならやっぱり世界中の人に聴いてもらいたいからです。
——国内だけではなく、海外にも目を向けて活動されているんですね。現状、海外にアプローチする方法として注力していること、或いはこれから何に注力していきたいですか?
SNSは最低限のインフラとして活用するとして、今後は海外のラジオ局に直接連絡して、現地のラジオ局で私たちの曲を流してもらうことや、海外でCD流通、海外放浪旅行メインの小規模ライブツアーなども企画していきたいです。あと、海外の音楽専用サイトのReverbnationが便利です。実際に、バンドの英語版オフィシャルサイトとしてReverbnationで作ったサイトを利用してます。日本ではまだ馴染みないサービスですが、海外志向の強いバンドさんにはおすすめですね。
——最後にですが、どんな経緯でTuneCore Japanを利用されたのでしょうか?
TuneCore には昔から音楽配信でお世話になってました。なので、今回国内から楽曲配信する際は、TuneCore Japan を通して配信したいなと。そんな中、今回は取材していただき、ありがとうございました!
Sunrise In My Attache Case
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