【Who’s NXT】LUA (ルア)| Early Noiseなど多数の公式プレイリストにピックアップ、トップアーティストも注目するシンガーソングライター

2021.11.10


LUA インタビュー

LUA(ルア)
シンガーソングライター、ギタリスト。
全ての楽曲で作詞作曲、ボーカル、ギターを担当。

4歳までハワイ (ホノルル) に在住。
千葉県市川市生まれ。佐賀県唐津市出身。

2018年、1st EP『ユーフォリア』の発表と共に活動開始。

キャッチーで個性的な楽曲と、一度聴いたら忘れない中性的なハイトーンボイスが魅力で、スガシカオや川谷絵音など著名アーティストからも高い評価を得ている。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
 


 
——まず、音楽に興味を持ったきっかけを教えていただけますか?

ハワイ・ホノルルで暮らしていた4歳の時に、ハワイアンミュージックの生ライブやファイヤーダンスのショーを観たことがきっかけで音楽に興味を持つようになりました。

あと、洋楽好きな母親がMichael JacksonやEarth, Wind & Fireを家や車でよく流していたので、子どもの頃からブラックミュージックが大好きでした。

 
——自分でも音楽をやるようになった経緯というのは?

小学5年生の時にテレビで観た布袋寅泰さんのギタープレイに感銘を受けて、ギターを始めました。中学生になってからは見よう見まねで曲を作ってみたり、クラスで流行っている曲を好きな女の子の前で歌ったりしていました(笑)。

明確なターニングポイントは高校1年生の時。文化祭で組んだバンドがあまりにも楽しくて、それがきっかけで本格的に音楽の道を目指すようになりました。

高校卒業後に上京、バンド活動などを経て、2018年からソロアーティスト「LUA」として活動しています。

 
——では現在の活動拠点は東京になりますか?

東京を拠点にしつつ、コロナをきっかけに地元九州での活動も増えてきたので、今は東京と九州の2拠点で活動しています。

 
——直近でリリースされた作品について教えてください。

「Long,Long,Wrong」というシングルを11月3日にデジタルリリースしました。

 
——こちらの新曲は、Spotifyで「Early Noise」をはじめ、「New Music Wednesday」、「Tokyo Rising」、「Next Up」、「J-Pop 新幹線」、「ブルーにこんがらがって」、「キラキラポップ:ジャパン」など、非常に多くのプレイリストにもピックアップされましたが、どのような楽曲になっていますか?

今回は“禁断の恋”をテーマにした楽曲になっています。サウンドのテイストとしては、ダンスロックを軸に、ファンクっぽい要素もあって、今までのLUAの楽曲とは少し違う生々しさのあるサウンドになっています。ミクスチャー的なフレーズが光るLUAのギタープレイにも是非ご注目ください!

LUA「Long, Long, Wrong」
LUA「Long, Long, Wrong」

https://linkco.re/u4zfPGz7

 
そして、5作連続でタッグを組んでいる映像クリエイター・neriさんによる全編手描きのアニメーションMVも本当に素晴らしい作品に仕上がっています!是非チェックしてみてください!

 
——LUAさんは、以前からスガシカオさんや川谷絵音さんからも楽曲が評価されていますが、ご自身では今まででイチオシの楽曲はどれになりますか?

今年リリースした作品の中から2曲ご紹介したいと思います。

まず「スワロウテイル」という曲。この曲は、コロナ禍で感じたことをヒップホップ的なアプローチで表現したナンバーになっています。夜のお散歩のBGMにおすすめです。

LUA、「スワロウテイル」
LUA「スワロウテイル」
第3弾シングル。得体の知れない不安に満ちた世界の中でアゲハ蝶に憧れる男の子の思いをラップと歌で表現。2000年代前半のJ-RAPを彷彿させるHip Hopサウンドを軸にしながら、LUAならではの新しいJ-POPのカタチを作り上げている。

https://linkco.re/G144q8fu

 
次に今年の夏にリリースした楽曲「SQUALL」。これは全国のFMパワープレイにも選出された曲で、爽快感あふれるシティポップナンバーに仕上がっています。晴れた日のドライブのお供にぴったりだと思います。

LUA「SQUALL」
LUA「SQUALL」
第4弾シングル。真夏のドライブで聴きたくなるような、爽快感MAXのシティポップナンバー。4歳までハワイのホノルルで暮らしていたLUAの実体験や思い出をもとに膨らませて書いた歌詞にも注目。

https://linkco.re/9YzZmfDV

 
この2曲もミュージックビデオをアップしているので、あわせて是非チェックしてみてください!

 
——ギタリストでもあるLUAさんですが、楽曲の制作はどのようにされていますか?

ギターを弾きながら鼻歌で作っていくことが多いですね。ギター1本で弾き語りできる段階まで曲が完成したら歌詞を書いて、ベーシックなビートやギターフレーズを打ち込んだデモ音源を作ります。そのデモ音源を元にアレンジャーと編曲作業を進めて、レコーディングスタジオで【録音 → ミックス → マスタリング → 完成】という流れです。

 
——LUAさんの楽曲は、その歌声をはじめ一貫したLUAさんらしさを感じるのですが、ご自身では自分のどんなところが特徴だと思いますか?

どの楽曲もキャッチーなのにどこか癖がある、というところでしょうか。この絶妙なバランス感覚がLUAの魅力なのかなと思います。

それと、川谷絵音さんが以前ラジオで「最近流行りのハイトーンボイスとは違うタイプの、聴いたことのない声」と紹介してくださったのですが、自分でもこの声はすごく特徴的だと思います。良い武器を授けてくれた親に感謝です!

 
——そういったLUAさんは、どのようなアーティストに影響を受けましたか?

Michael JacksonとEarth, Wind & Fire、そしてNUMBER GIRLです。

Michael JacksonとEarth, Wind & Fireは、子どもの頃からずっと聴いてきたので、僕の音楽的なルーツになっていると思います。

NUMBER GIRLは中学生の時に初めて聴いて衝撃を受けました。透明感、疾走感、爆音なのにお洒落なコード進行、腹に響くベースとドラム。ちなみに僕のギターの音作りは向井秀徳氏の影響を受けまくっています。

 
——楽曲でいうとどんな曲に影響を受けましたか?

洋楽から6曲、邦楽から4曲、選んでみました。
 
Michael Jackson – P.Y.T. (Pretty Young Thing)
個人的にマイケル楽曲の素晴らしさを詰め込んだ欲張りセット的な1曲だと思っています。シンプルなビート、うねるシンセベース、キレッキレのギターカッティング、コード感を盛り上げるようなコーラスワーク、音数少なめのすっきりしたトラック構成。マイケルの曲の中で1番好きな曲です。

 
 
Earth, Wind & Fire – September
世紀の名曲ですよね。もしもたった1曲しか聴けない世界になったら、僕は迷わずこの曲を選びます。リフレインするベースラインと、アル・マッケイのファンキーなギターカッティングが特にお気に入りです。いつか僕もこんな曲が作りたいなと思っています。

 
 
Prince – I Wanna Be Your Lover
プリンスの曲の中でも1番好きな曲です。1979年リリースなのに今聴いてもすごく新鮮な感じがしますよね。こういう音数が少なくて、ひとつのコード進行を繰り返す曲が大好きです。ギターのクリーントーンの音作りはこの曲を参考にしています。

 
 
Bruno Mars – Treasure
単にリバイバルブームに乗っかった曲ではなくて、「あの頃」の音楽と真っ向勝負している感じがとても格好良いですよね。この曲からは「古き良き音楽の正しい昇華のさせ方」を教わったような気がします。

 
 
Jurassic 5 – What’s Golden
子どもの頃からヒップホップが大好きで、この曲からは特に影響を受けていると思います。ビート、フロウ、グルーヴ、トラック、どれを取っても最高ですよね。

 
 
Red Hot Chili Peppers – Give It Away
LUAの楽曲はいろんなジャンルがミックスされている曲が多いのですが、それは間違いなくレッチリの影響です。「ミクスチャー」とは何たるかをこの曲から学びました。ジョン・フルシアンテのギタープレイにも影響を受けまくりました。

 
 
スガシカオ – アシンメトリー
小学生の時に初めて聴いて以来、スガさんの楽曲の中で1番好きな曲です。歌メロやアレンジはもちろんのこと、歌詞があまりにも素晴らしすぎます。この曲がきっかけで僕は「作詞」に興味を持つようになりました。

 
 
NUMBER GIRL – 透明少女
中学生の時にこの曲に出逢って衝撃を受けました。中学の卒業祝いには迷わずジャズマスターを買ってもらいました(笑)。透明感、疾走感、腹に響くベースとドラム。ロックバンドの理想形です。2019年、新宿ロフトでの再結成ライブも最高すぎてずっと号泣していました。歪んだギターバッキングの音作りはこの曲をお手本にしています。

 
 
People In The Box – ニムロッド
よく聴くとかなり変わったアレンジをしているのに、全体としてはすごくキャッチーにまとめられていますよね。このバランス感覚をなんとか自分のものにしたくて、何度も何度も聴きまくった楽曲です。この曲以外にも、People In The Boxの作品からはすごく影響を受けていると思います。

 
 
山下達郎 – いつか (SOMEDAY)
ハワイに住んでいた頃に親がよく聴いていました。この曲を聴くとなんだかウキウキしますよね。吉田美奈子さんのコーラスも最高です。R&BやソウルをどうやってJ-POPに落とし込めばいいのか、その答えはこの曲の中にありました。

 
——LUAさんの幅広い音楽性のルーツが伺えるセレクションとなっていますね。音楽活動においてなにか特に意識していることはありますか?

「ポップであることを恐れない!」です。

 
——そういった意識の中で、リスペクトあるいは共感するアーティストはいますか?

音楽イベントでご一緒させてもらった川谷絵音さんから多くのことを学ばせてもらいました。音楽シーンのトップを走っている川谷さんの謙虚さ、音楽に対する貪欲さや真剣さ。僕も積極的に真似していきたいです。

 
——現在の音楽シーンはかなり多様になっていますが、それについてなにか感じることはありますか?

どういう音楽が、どういうきっかけでヒットするのか、なかなか読めない時代だなと感じています。LUAとしてはこの先どんな時代になろうとも、自分の信じるポップスをひたむきに作り続けていこうと思っています!

 
——今後の活動の予定や展望を教えてください。

年明けに新曲のリリースが決まっています!次は最高に踊れるディスコナンバーをお届けします。お楽しみに!

 
——では、最後に一言お願いします。

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