TRILL DYNASTY インタビュー 「今後は海外のアーティストにももっと楽曲を提供していきたい」

2019.7.15

DJからキャリアをスタートさせ、その後アクティブなアプローチで海外プロデューサーとのワークも実現、Cz TIGERやShurkn Papとのリリースなどでも知られるプロデューサー TRILL DYNASTY にフォーカス。


【IYOW】TRILL DYNASTY「今後はもっと海外のアーティストにも楽曲を提供していきたい」

About – TRILL DYNASTY

1992年生まれ。茨城県北茨城市出身のプロデューサー / DJ。

学生時代に知り合いの影響でHIPHOPと深く接したことにより2015年より本格的にDJとして活動を開始。シカゴ、アトランタの楽曲を軸とした選曲に定評があり、今までにZaytovenやGucci Mane、Fredo Santana等に焦点を当てたMIXTAPEを多数リリース。茨城県でのイベントを軸に”BLUE MAGIC”でもレギュラー出演。

その後、2018年にビートメーカー/プロデューサーに転身。Cz TIGERやShurkn Papなどに楽曲提供をしながら、NBA YoungBoyやQuando Rondoのプロデューサー陣とビートを製作、海外アーティストへの楽曲提供もしている。

 
※2021年6月5日追記 : 関連記事▼
TRILL DYNASTY インタビュー | 日本人プロデューサーとして全米ビルボード1位を獲得「まだスタートライン、目標はグラミー」


 
——キャリアのスタート/きっかけ

元々はDJをやっていて、毎月新譜のみでMIXCDとか、ストリーミングでMIXを作ったりしていました。ですが、それに飽きてしまって次にGucci Maneなどのアーティストに焦点を絞ったMIXを作ってたんですけど、そのうち「プロデューサーオンリーで作ったら面白いんじゃない?」って思って、当時大好きだったプロデューサーにフォーカスしたMIXを作るようになったんです。その時に「自分でもビート作ってみたい」とも思ったんですけど、中々行動に移せずにいて。そんな中、仲間のラッパー達がビートを探すのに苦労しているのを見て、「やっぱり俺がやるしかないな」って作り始めたのがきっかけです。

 
——ターニングポイント

多分日本人のプロデューサーで海外のプロデューサーと一緒に楽曲を作ってる人ってあんまりいないし、やってみたいってなって思って、自分の好きなプロデューサーに毎日のように作ったビートをSNSで送っていました。

それで、最初は相手にされてなかったけど、だんだん仲良くなることができて、今はNBA YoungBoyやQuando Rondoの専属プロデューサーであるMookやLowLowとかとインスタのライブで一緒に楽曲を作るまでになりました。

彼らはマイアミに住んでるので、今年はマイアミに行って同じ空気を吸ってビートを作ろうと思ってます。

 
——最近手がけた主な作品

自分名義で何曲か出してるんですが、最近だと「Top Speed」をリリースしました。CzTIGERの「ROBOT」なども手がけています。

 
Top Speed [Remix] (feat.Shurkn Pap, NALLY & Santana Ryuta) (Official Video)

 
Top Speed [Remix] (feat.Shurkn Pap, NALLY & Santana Ryuta) (SP LIVE映像)

 
Cz TIGER – ” ROBOT ” (Official Music Video)

 
——ビートを作り始めたころの制作環境

その頃はお金もなかったんで、3万円ぐらいの中古のパソコンとスピーカー、MIDIキーボードのみで始めました。

 
——現在の制作環境 / 機材

制作は基本自宅で行っているんですけど、PCはMSIっていうゲーミングPCを使用しています。スピーカーはKRK ROKIT5、キーボードはM-AUDIO Code61を使っています。始めた頃よりはいい機材を使えるようになりましたが、キーボード以外の機材にはあまりこだわりはないです。

最近は機材よりピアノのレッスンに通ったり、プラグインにお金をかけることが多いですね。

DAWはFL Studioを使用しています。これしか使ったことないです。

 
——愛用プラグイン

僕のビート制作においてピアノの音は必須なので、Keyscapeというプラグインを愛用してます。

ピアノの音しか収録されていませんが、音色が幅広く僕みたいなプロデューサーには最高のプラグインです。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

やっぱり Mook です。

彼は何のコネもない中、NBA YoungBoyにビートを採用されるって夢のような事をやり遂げた男だし。

なにより僕みたいな末端のプロデューサーに、「一緒に楽曲作って一緒に有名になろう」と言ってくれて、実際に行動を起こしてくれる人間性に惚れてます。

NBA Youngboy – Drawing Symbols (Official Instrumental)[Prod. Dubba-AA x Mook On The Beat]

Mook Instagram:https://www.instagram.com/mook_so_live25/

 
——Message

今年は日本のアーティストにはもちろんですが、海外のアーティストに楽曲提供する為にプランを立てて行動してるので楽しみにしていてください。

 

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