ESME MORIインタビュー 「自分が出した音の1つ1つが、その楽曲にとって良い音なのかを常に問う」
劇伴からCMソング、サウンドデザイン、多数のアーティストへの楽曲提供(iri、chelmico、不可思議/wonderboy、daoko、MALIYA、Sexy Zone 、テンテンコ、MonsterZ MATE、ヒプノシスマイク等々)、そして自身の音楽作品まで、幅広く音楽を生み出し続けるピスタチオスタジオ所属の作曲家/シンガーソングライター ESME MORI(エズミ・モリ)。
About : ESME MORI(エズミ・モリ)
1988年、埼玉県生まれの作曲家/シンガーソングライター。ピスタチオスタジオ所属。
アーティストへの楽曲提供やプロデュースワーク、CM音楽やサウンドデザインを手がける。過去には不可思議/wonderboyやdaokoへの楽曲提供、現在はchelmicoやiriのプロデュースを手がけるほか、音楽系VTuberユニット・MonsterZ MATEや、男性声優によるラップソングプロジェクト『ヒプノシスマイク』への楽曲提供など。
——キャリアスタートのきっかけ
大学生の時に「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」というドラマの劇中曲を一曲担当したことです。
——ターニングポイント
ピスタチオスタジオ入部。
——最近手がけた作品
iri「Wonderland」
chelmico「爽健美茶のラップ」
ヒプノシスマイク(Fling Posse)「Stella」
Sexy Zone「make me bright」
等
——キャリア当初の制作環境
大学生で初めて買ったMacに付いていたGarageBand。
——現在の制作環境
部屋に防音室があって、そこが制作部屋になっております。
窓がないのでつらいです。
——メインの機材
PC : MacBook Pro (15-inch, 2017)
インターフェース : Apollo Twin MkII 、 携帯用にONE for Mac
MIDI KEY : SL88 STUDIO、携帯用に KOMPLETE KONTROL M32
——モニター環境
ヘッドフォン : AH-D5200、 携帯用にKOSS PORTAPRO
スピーカー : FOCAL CMS40
——使用音源
Omnisphere
余計なプリセットのエフェクトが入っていないのと操作しやすいのでとりあえずこれを立ち上げて、必要があれば差し替えたりしてます。Keyscapeも含めて。
Roland Cloud
色々なシンセを爆買いした気持ちになれて便利です。気持ち的に!
——使用プラグイン
Camel Crusher
これをかけると音がコンプ感なく良い具合で抜けてくれるのでいろんな楽器にかけてます。
——ビートメイクのプロセス
決まった方法はありません。いろんなことを試したり歩き回ったりして、芽が出るきっかけを待ちます。
——ビートメイクポリシー
自分が出した音1つ1つに対して、それが楽曲にとって良い音なのかを常に問うように心がけてます。
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー
たくさんいるので1人に絞るのは難しいですね…
——影響を受けた楽曲
曲を作り始めた時はビートの格好良さにばかり耳がいっていました。なので下記の10曲は私にとって当時聴いていたビート青春曲です。
SBTRKT「Right Thing to Do」
Bibio「Fire Ant」
Hudson Mohawke「Polkadot Blues」
Flying Lotus「Beginners Falafel」
Bath「Lovely Bloodflow」
AOKI takamasa「Private Party」
Himuro Yoshiteru「Doublethink」
Manual「Midnight Is Where The Day Begins」
Inc.「5 Days」
cLOUDDEAD「Dead Dogs Two (Boards of Canada Remix)」
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り
V.A.『T.R.E.A.M. presents ~田中面舞踏会サウンドトラック~ LIFE LOVES THE DISTANCE BONUS DISC』に提供した「Instant Lover」という曲は、今聴くとどうやって作ったか覚えていないくらい尖っていて自分でもびっくりしました。
G.RINA, Koedawg & 紫陽花 – Instant Lover
——Message
これからもたくさん作ります!よろしければチェックしてみてください。
8月6〜12日、「ピカチュウ大量発生チュウ!2019」がみなとみらいで開催されます。横浜美術館にプロジェクションマッピングをし、LEDの装飾をあしらったピカチュウ達がパフォーマンスします。その一部音楽を作りました。凄まじいことになりそうなので是非観に行ってください! pic.twitter.com/PFaRC5KziC
— エズミ・モリ(ESME MORI) (@esme_mori) July 18, 2019
ESME MORI
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