NARISK インタビュー 福岡を拠点に、独自の世界観で極上のチルサウンドを届けるプロデューサー

2019.9.10

福岡を拠点に活動、智大やKOJOE、仙人掌、kiki vivi lilyなど数多くのアーティストへ楽曲提供を行う NARISK。そのスタイルは、サンプリングからキーボードでの演奏までをこなし、チルかつメランコリックな独自の世界観のサウンドは、リスナーのみならず多くのアーティストを魅了している。


NARISK

About : NARISK

Producer/Sound Creater/DJ

プロデュースワークとしてラッパーの KOJOE のアルバム『2nd Childhood』に7曲の楽曲を提供、智大のアルバム『弐枚目』の全面プロデュース、¥ellow Bucks、仙人掌などにも楽曲の提供を行っている。

その他にも全国各地、数多くのアーティストのプロデュースを行っており、そのサウンドは、Radio Adidas Originalsにもリストアップされ、Otai Record主催のBGP(ビートグランプリ)2017にて入賞を果たすなど国内外から評価を得ている。

KOJOE – 24

 
智大 – 鬼Out

 
仙人掌 – Darlin’ feat. jjj (NARISK Remix)

 
KOJOE – Wake Waka Run ft.¥ELLOW BUCKS (NARISK Remix)

 
——キャリアスタートのきっかけ

大学の先輩がMPC 1000を駆使して曲を作っている事に影響を受けて制作を始めました。

 
——最新作

kiki vivi lilyさんのアルバム『vivid』の5曲目「Waste No Time」を提供しました。

 
——キャリア当初の制作環境

親父から貰ったパイオニアのリスニンング用スピーカーと友人から購入したMPC 1000とMacBook Proに入っているGarageBandで制作していました。アナログですね。

 
——現在の制作環境

MacBook Pro2010と、AKAIのEIEというインターフェースを使っています。

DAWはAbleton Live9 Suiteで、Native Instrumentsのコンプリート12を使っています。

キーボードはRoland GUNO-Gと、microKORG XLです。


【IYOW 】 NARISK ― KOJOEや¥ellow Bucksをはじめ幅広く楽曲提供、福岡を拠点に独自の世界観で極上のチルを届ける

 
——モニター環境

モニタースピーカーはM-AUDIO BX5、ヘッドフォンはSONY MDR-900STを使っていますが、最近自宅以外で作ることも多くてAppleの純正イヤフォン(iPhone付属のやつ)で作ることにはまってます。質感が好きでリスニング用として使っているのですが、意外にいいですよ!

 
——使用音源

Roland GUNO-Gのプリセット音源やフィールドレコーディングです。最近はSpliceも使っています。Spliceは色々な意見がありそうですが、音の素材としてのサブスクのあり方に興味があり、使っています。

それとレコードですね。リズムや面白い音があれば、サンプリングして楽曲に取り込んで います。Spliceを使う感覚もそれと似ていると思ってます。GUNO-Gのプリセットはチープなんですが温かみがあっていいです。ピアノなどの生音系やFXを波形にしてAbleton Liveの中で編集します。

 
——使用プラグイン

Native InstrumentsのBattery、MASSIVE、FM8、KONTACTなどです。

音を整えるプラグインにWAVESのEQやCpmpressorを使っています。

 
——ビートメイクのプロセス

Native InstrumentsのBatteryやAbleton Live付属のドラムマシンでリズムを組んで、MASSIVE、FM8、Kontaktで上ネタやベースラインを作っていきます。

あとはフィールドレコーディングなどでノイズのリズムなどを組み込んで音の幅を広げていきます。そこから抜き足しを繰り返して完成させています。

 
——ビートメイクポリシー

最近、自分の曲作りに対するエゴをあまり出さないようになってきた気がします。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

FLYING LOTUS
耳で追えない音数とメロディセンス。影響を受けました。『LOS ANGELES』というアルバムが好きです。

OLIVE OIL
音楽を作り始めた当初から、研究しています。抜き取ったサンプルのエディット、音の鳴りに影響を受けています。『α』というアルバムに衝撃をくらいました。

KOJOE
作品全体をプロデュースしていく選球眼が鋭く、ミキシングからビートメイク歌、ラップまでこなしトータルで仕事をしているスタイルにも影響を受けています。自分も参加させてもらった『24』という楽曲が好きです。

Shigge
Yesterday Onece Moreというレーベルを主催している福岡のビートメーカーです。シンセサイザーを用い、彼独特のリズム感ある作品がかっこよくて、影響を受けました。『Bourn Out』というアルバムが好きです。

 
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り

関わった作品は全て気に入っています。

 
——Message

個人の動きとしては、福岡のラッパー FREEZ さんとEPを作ってます。あと、ラッパーの人やシンガーのビートのプロデュースも並行してやっていますね。シンセサイザーにスポットを当てた自分のインスト集も制作しています。

また、*ADD CREATIVEというチームを組んでアルバムを制作しているのですが、その作品を来年に出せるよう動いています。チェックお願いします。ありがとうございました。

*ADD CREATIVE : トラックメイカーのNARISK、映像クリエイターのCOTA ONO、DJ / スタイリストのOGAの3人構成で、楽曲制作から、ミュージックビデオ、ファッションに至るまでのトータルプロデュースを行う。3人の化学反応が起こす新たな視点から、日本のストリートカルチャーに一石を投じる。ADD Creative名義での、1stアルバムを2020年にリリース予定。

 

NARISK
Official
Twitter
Instagram
SoundCloud
Bandcamp
YouTube
TuneCore Japan


【IYOW 】 NARISK ― 福岡を拠点に、独自の世界観で極上のチルサウンドを届けるプロデューサー

この記事の執筆者

THE MAGAZINE

国内のインディペンデントアーティストをメインに新たな音楽ムーブメントを紹介するウェブメディア