高瀬統也インタビュー “初めての景色” 「どうして」のヒット、大盛況の香港公演を経た先に見据える次のステージ
——はじめて音楽をやってて良かったと思った具体的な瞬間はどういう時でしたか?
オープニングでSEが流れて、ステージ袖からこれから出ていこうとしている時に1曲目の最初の音が鳴った瞬間にお客さんのすごい歓声があがったんです。それこそイヤモニを着けてても聞こえるくらい大きくて。まずその時ですね。あれはすごかったです、震えました。それでステージに上がったら、やはり予想以上の景色が広がっていて。いざライブが始まるとこっちが煽らなくてもお客さんもずっと歌ってくれているし、もう基本全部の曲で大合唱みたいな。日本語を覚えて来てくれていたり。
——日本のオーディエンスとはまた違う感じ?
自分のライブにおいてではありますが、日本のお客さんはどちらかというと心の中で盛り上がりながらも聞き入って楽しんでいる感じがあるんですけど、香港のファンは感情がダイレクトに出ていて。体もすごい動いているし、踊ってる。だから、僕もつられて踊っちゃうんですよね。だからパフォーマーとオーディエンスって「鏡」なんだって再認識しました。日本でも自分がもっと感情を表に出してパフォーマンスすることで、香港のような盛り上がりを作ることも可能なんだろうなっていう新たな気付きもありました。
——香港のファンの反応が特に良かった曲はどの曲でしたか?
代表曲である「どうして」や香港で再生の高い「備忘録」はもちろんすごい反応だったんですけど、意外だったのが「Don’t stop me lyrics」のリアクションがすごくて。サビで掛け合いがあるんですけど、普段オケで流している部分も大合唱してくれて、本当に細かいところまで聴いてもらえてるんだなって感動しました。
——ちなみに香港のファン層ってどういう感じなのでしょう?
ほぼ女性で、年齢層でいうと18歳から24歳が一番多かったです。クリスマスだったので、カップルできているお客さんもいましたね。
——集客もすごかったようですが、日本からどのようなアプローチをされたんですか?
インスタグラムだけなんです。香港向けのインスタアカウントのフォロワーが2万3千くらいいて、現地の人口比からするとそこまで少なくない割合だとは思うんですけど、とはいえよく集まったなと自分でも思います。
——海外公演をするにあたってどれくらいのスタッフ規模感で行かれたんですか?
スタッフ総勢14人で行きました。現地のスタッフもすごいたくさんいて。もうほんとお祭りみたいな(笑)。スタッフと一緒にあの景色を見れて、作れて本当に良かったです。