FOFU インタビュー 「自分の原点はボーカルのためのビート」
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ヒップホップからフューチャーベースまで、ジャンルやシーンを問わず、リマーカブルなプロデューサー/ビートメイカーをフィーチャーする THE MAGAZINE series IYOW (In your own way/words)。
今回は、ラッパーとしてのキャリアも持ちながら、ヒップホップとR&Bを軸にボーカルの魅力を最大限に活かすシンプルかつ中毒性のあるビートを構築するプロデューサー FOFU にフォーカス。ミックスからマスタリングまでもこなし、SARA-Jの楽曲制作をはじめその活動はアクティブに広がリ続けている。
![FOFU TuneCore Japan THE MAGAZINE](https://magazine.tunecore.co.jp/wp-content/uploads/2019/09/31cd4200007d9e7b9e1910f9ed45314f.jpg)
About : FOFU
東京出身、プロデューサー。
主にトラックからソングライティング、ディレクションを含むトータルプロデュースを行う。
——キャリアスタートのきっかけ
元々、ラップをしていた頃、まわりに自分の求めてるトラックを作れるtrackmakerがいなかったので自分で制作しようと思いました。
あと、ラップだけやっていて音楽的なことはわからないのは単にイヤだったこと! 長い目で見たとき、自分と同じようにトラックに困ってるアーティストの力になれるという部分も可能性を感じました。
——ターニングポイント
SARA-Jのファーストシングル「24 hours (feat. fezzy)」という曲を配信リリースしてからです。今まで、色々作ってきた中で納得いくことがなかった中、初めてこの曲で何かが変わると思いました。
そして、SARA-Jに色んなチャンスが生まれて貢献できたことは、嬉しかったです。
——最近手がけた主な作品
![Fade Out (FOFU remix)](https://magazine.tunecore.co.jp/wp-content/uploads/2019/09/io550447-1.jpg)
Fade Out (FOFU remix) – SARA-J & starRo , FOFU : https://linkco.re/RYMpNVY8
この曲は SARA-JとstarRoさんから「remixをやってみないか」とお話を頂き、これまでremixを作ったことがなくて正直、はじめは自信がなかったです(笑)。ただ、せっかくのチャンスなので何曲か色んなアーティストのremixを試しに作ってみました。そこでコツをつかみ、最終的にできたものが気に入ってもらえたのは、かなり嬉しかったです。
——キャリア当初の制作環境
PCはWindows、DAWはAbleton Live。
オーディオインターフェースは、Focusriteの2万円くらいのもの。
シンセサイザーは、Roland Fantom Xの音を取り込んで作ってました。
ソフト音源は、最初の頃はDAW付属のものしか使ってなかったです。
——現在の制作環境
![【IYOW 】 FOFU 「自分の原点は ボーカルのためのビート」](https://magazine.tunecore.co.jp/wp-content/uploads/2019/09/FOFU_studio.jpg)
Ableton LiveよりCubaseの方が音質とレコーディング面で優れているかもと感じたので、しばらくして移行しました。そのあと、トラックをもっと直感的に制作したくてFL Studioに移行して、さらにStudio Oneも使ってみたんですけど、結局最終的にまたAbleton Live 10に戻りました(笑)。落ち着きない自分の性格がでてますね(笑)。
音源は、reFX NEXUS2を使い始めてからソフト音源でいいものを欲しくなり色々試しています。
——メインの機材
PC : MacBook Pro 2018 メモリ32G 2TSSD
DAW : Ableton Live 10
結局これがトラックを作るにもレコーディングするにも一番使いやすい!
インターフェイス : UNIVERSAL AUDIO APOLLO TWIN
これでボーカルレコーディングは宅録では十分なクオリティで、しかも付属でついてくるプラグインもめちゃいいです。
Keyboard : iRig Keys 37 PRO
最低でも鍵盤は37は必要ですね!
——モニター環境
スピーカー : ADAM AUDIO A5X
ヘッドフォン : JVC HA-MX10
イヤフォン : Apple AirPodsとPowerbeats Proで、日常的に聴いている他の音源と比べて、ミックスのバランスを確認します。
——使用音源
Omnisphere 2
掘れば掘るほど色んな音がでてくる。
Serum
外部で購入したプリセットを多用します。特に最近はbassで使うことが増えました。
UVI Synth Anthology 2
これはいい感じのアナログシンセの音がコンパクトにまとまっていて使いやすいです。
Arturia V Collection 7
pianoやエレピの音は 好みのものが多いです。
上記に挙げた音源は、ジャンル別で検索でき、好きなプリセットは印をつけれるので、管理しやすいところがいいですね。
——使用プラグイン
Soundtoys EchoBoy Jr.
ディレイのプラグインの中で最も使いやすくて、いい感じになるので必ず使います。
——ビートメイクのプロセス
自分の好きな音源からアイディアやインスパイアを受け、そこから自分なりにイメージして作ります。
あと、歌詞やメロも一緒に考えて曲として全体のまとまりを大事にしています。ドラムやシンセのメロより、ボーカルが一番の楽器なのかなと思います。
——ビートメイクポリシー
自分の原点は ボーカルのためのビートなので、ビートがボーカルの邪魔にならないようにし、ボーカルを盛り上げる役割という意識で作ります。
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー
starRoさんです。
自分のスタイルを確立していて、音の引き出しやジャンルの幅も広い!遊び心が常にあるので 聞くたびに発見がある。制作中の集中力も見習うところです。
starRo – Milk
——影響を受けた楽曲
SiK-K、pH-1、パク・ジェボム – iffy (prod by。GroovyRoom)
わかりやすいフックやメロ、いい感じの割合で使われる英語、トラックもアジア人のかわいいさがでていてオシャレ! 英語圏以外のアーティストの音源でも、世界で受け入られる可能性を感じた曲!
Drake – Crew Love (feat.The Weeknd)
マイアミに旅行行ったとき、ラジオでヘビロテしていて、初めてThe Weekndを知った曲。ビートはシンプルだけど 中毒性のあるループ。
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り
SARA-J – 24hours feat fezzy
この曲はソングライティングとトラックが完全に調和して、初めてワクワクするものができたた作品です。トラック自体は至ってシンプルで、SARA-Jのリアルな世界観とキャッチーなサビで中毒性のある曲に仕上がりました。
SARA-J – Ok, Alright
トラックに対してSARA-Jがくれたサビを聴いて、間違いなくいい作品になると感じました!自分のイメージしてたバースとSARA-Jのボーカルがマッチして、チルでいてgrooveのある曲に仕上がりました。たくさんの方からいい反響をいただけた曲です。
——Message
これからもたくさんの人が楽しめるものを提供していきたいです。
FOFU
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