YUTORI-SEDAI インタビュー 「とにかく歌を大切に」 共感を呼ぶ歌詞とメロディーでZ世代から高い支持を得る話題の3ピースロックバンド
現在「すき。」がTikTokをきっかけにバズり、Z世代を中心に話題となっているのが、金原遼希(Vo. / Gt.)、上原しゅん(Ba.)、さく(Dr.)からなる3ピースロックバンド YUTORI-SEDAIだ。以前からもその歌詞とメロディーへの評価は高く、YouTubeでも40万、50万再生を超える楽曲を続けざまにリリースしており、今回のヒットによりそのファンベースは加速度的に成長している。次なるステージへ向けて今後さらなるスケールアップが期待されるYUTORI-SEDAIの3人に話を聞いた。
(写真:左から上原、金原、さく)
“歌とメロデイーを大切に” YUTORI-SEDAI結成の経緯
——YUTORI-SEDAIのみなさんは、それぞれどんな音楽への入りだったんですか?
金原 : 親の影響がけっこう大きくて、車で矢沢永吉が流れてたり、昭和の歌謡曲が家で鳴っていたり。その後、自分でMr.ChildrenをはじめBUMP OF CHICKENやRADWIMPSとかを聴きはじめてどんどん音楽の幅が広がっていきました。バンド活動をはじめたのは高校1年の時で、学校の軽音楽部でした。
上原 : 僕も中学の時にMr.Childrenのアルバムを友達から借りたのをきっかけに本格的に音楽が好きになりました。また、祖父がクラシックギターを弾いていた影響から自分も中学からギターをはじめて、高校から軽音楽部に入ってベースをはじめました。高校の時はビジュアル系も聴いたりしつつ、卒業後に音楽の専門学校に進みました。YUTORI-SEDAIには途中加入で、今入って3年目くらいです。
さく : 小さい頃からドラマの主題歌になっているようなJ-POPが好きで、その時に流行っている音楽を聴く子どもでした。小学校5年くらいのときに、妹が通っていた音楽教室の先生と親が仲が良かったんですけど、僕にも何か楽器やってみたら?ってことでドラムをはじめました。中学校では吹奏楽部でパーカッションをやって、高校では軽音楽部でコピーバンドですけど、ドラムでバンドをはじめました。
——そんなみなさんが知り合ったきっかけ、YUTORI-SEDAIが結成された経緯というのは?
金原 : 自分とドラムのさくと、あと前のベースの3人は中学校から同じなんです。それぞれが軽音楽部にいることやバンドをやってることは認識してたんですけど、大学に進んだタイミングである時スタジオに入ってみようって話になって。それでそのメンバーで組んだバンドがYUTORI-SEDAIなんです。その後ベースが抜けたあと、上原が2年くらいサポートでやってくれてて、さっき言ったように3年前くらいに正式に加入して今に至ります。
——バンド名ははじめからYUTORI-SEDAIだった?
金原 : そうです。世間的に「ゆとり世代」ってネガティブなイメージがあると思うんですが、そのイメージをポジティブに変えていこうという想いを込めてつけました。
——なるほど。ちなみに金原さん、さくさんのお二人と上原さんはどうやって出会ったんですか?
上原 : 昔やってた別のバンドでYUTORI-SEDAIと対バンしたときに2人と知り合いました。その後、僕がまた別のバンドをサポートしてるときにまた対バンがあって、その時にYUTORI-SEDAIのベースがいないからやってくれないかって声をかけてもらったんです。僕もYUTORI-SEDAIが好きだったんで、まずはサポートという形で入りました。
——バンドの拠点はどちらですか?
金原 : 今は東京を拠点に活動しています。
——結成から、こういうバンドになりたいってイメージしているバンド像とかはありましたか?
さく : 個人的にはメロディーも歌も良い音楽が好きでずっと聴いてきて、それこそMr.ChildrenやRADWIMPSのような、普段バンドを聴かない人も好きになるようなバンドになれたらなって思ってました。
金原 : その辺は多分みんな認識は同じだと思います。僕も色んな音楽を幅広く聴くんですけど、やっぱりメロディーが大事、曲そのものが良いっていうのは、聴く側としても演者としてもすごく意識しています。