YUTORI-SEDAI インタビュー 「とにかく歌を大切に」 共感を呼ぶ歌詞とメロディーでZ世代から高い支持を得る話題の3ピースロックバンド

インタビュー
2023.3.28

「良い意味で大衆受けする音楽性でありたい」

——初期曲の「眠れぬ夜」とかと比べると、そういった経験が重ねられてきたからこそ、最近のYUTORI-SEDAIの楽曲にはスケール感やJ-POPも内包するような懐の深さを感じます。

金原 : 昔は曲作りに対して細かい意識は無かったんですけど、バンドとしてもっと伸ばせないかなって感じていた時期に色んな人と話しをする中で、ある時、歌詞に対する価値観が変化したんです。それが「もう一度好きになって」を作った頃で、そこでやっとリスナー目線になれた気がします。聴いた人がどう思うだろうか、どういう人にどう伝わってほしいか、そういう部分にちゃんと向き合うようになって、楽曲制作における意識がかなり変わりました。

——サウンドもそれとともに整合性を増した感がありますよね。

金原 : まさにそうで、それも自分の中にリスナー目線が加わったからこそだと思うんです。テクニカルなフレーズも好きではあるんですが、それはあくまでアクセントであって、それを主軸にするのではなく、もっと広く多くの人に届くよう、良い意味で大衆受けする音楽性でありたいと思っています。

——アレンジにおいてはさくさんと上原さんもアイデアを出すこともある?

さく : だいたい金ちゃんが構成まで作ってきてくれるんですけど、ここはこういうビートにしてほしいとかっていう共有をしてもらった上で、僕と上原でそれぞれアレンジしていくイメージですね。

上原 : それぞれの楽器のフレーズはそうですし、決めの部分はスタジオであわせたり、そうやって編曲は3人で行っています。

金原 : そこにおいても、うちはほとんどぶつかることもなく、スムーズに進むことが多いです。

——今後の楽曲の方向性に関しては、今の路線をさらに推し進めていく感じになりそうでしょうか?

金原 : 今回の「すき。」を通しての成功体験は今後に生かしていきたいですが、じゃあもう一回まったく同じような曲を作ればいいのかっていうとそういう訳でもないと思うので、同じポップな曲を作るにしても色んなアプローチを試していきたいと考えています。とはいえ、大きな方向性としては、引き続き多くの方に寄り添えるような恋愛の曲が主軸になるかと思います。

——それは他のお二人も同じお考えですか?

さく & 上原 : はい、そう考えています。
 

 
 
この3人で今後もっと大きくなっていくためのツアー

——また、YUTORI-SEDAIはライブにも定評がありますが、ライブパフォーマンスにおいて何か特に意識していることはありますか?

上原 : これまであまり同期を用いることもなかったんですけど、「すき。」には鍵盤があったりしますし、この頃は改めて総合的なライブ力を上げることを考えています。

金原 : さらに付け加えると、そういったパフォーマンスのクオリティを上げて、ライブでしか感じられない部分も大事にしつつ、歌やメロディーをしっかりオーディエンスに伝えることができるよう、歌の聞こえ方や音のバランスに対してさらに細かく意識するようになりました。

——そういう細やかな部分も今度開催される東名阪ツアーでは楽しめそうですね。

さく : これまで東京以外でライブをする機会があまりなくて、DMなどでライブをしに来てほしいという声を各地からいただいていたので、今回のツアーで音源だけじゃなく自分たちのライブの良さもしっかり伝えたい思っています。

上原 : 各地に増えてきたYUTORI-SEDAIのライブを待っていてくれる人たちに早く会いたいです。そうやって色んなところでつながりを作りたいし、見てくれた人の思い出になるようなライブができたらと思います。

金原 : ツアータイトルが“yume”となっているように、この3人で今後もっと大きくなっていくためのツアーでもあると思っています。いま出せる全てをこのツアーで出せるよう、来てくれた人にとにかく良いライブを見せれるよう気合が入っているので、ぜひ楽しみにしていてください。

——今回はじめてYUTORI-SEDAIのライブを経験するファンも今から期待が高まりますね。では最後に今後の活動の展望やメッセージをそれぞれお願いします。

さく : 今後も僕らが一番大事にしている「歌がいい」っていう軸はブレないようにしつつ、いま支持していただいてるファンのみなさんを飽きさせないよう新しい要素も加えながらコンスタントにリリースできたらなと思います。そして、音源を気に入ってくれてライブに足を運んでくれる方をがっかりさせないようなライブパフォーマンスをしていきたいです。

上原 : 自分も同じくですが、良い曲をコンスタントに出していくことを大前提におきつつ、メジャーなアーティストにも引けを取らないようなライブ力をつけて、それにともなって会場もどんどん大きくしていけたらなと思います。

金原 : 曲のクオリティは常に上げ続けていきたいので、それができるようさらに色んな曲が作れるようになっていきたいです。そうやって曲のクオリティを絶対に担保しながら、具体的な目標として、1年後はZeppツアー、再来年に武道館というのを目指して、ライブもリリースも頑張っていきたいです。最後に、これは3人とも共通しているんですけど、こんなにファンを大事にしているバンドも珍しいんじゃないかなと自分らで思うくらい3人ともファンのことを考えているので、そういったファン目線もちゃんと保ちながらこれからも活動していきます。

 


YUTORI-SEDAIフライヤー202304

YUTORI-SEDAI presents 東名阪自主企画ツアー『yume』

4月22日(土)【愛知】新栄RAD SEVEN ※SOLDOUT
w / Laughing Hick / PLUE / パーカーズ

5月06日(土)【大阪】福島LIVE SQUARE 2nd LINE
w / Laughing Hick / かたこと / シャイトープ

5月21日(日)【東京】渋谷Spotify O-Crest
w / Absolute area / Conton Candy

チケット発売中!
https://eplus.jp/sf/word/0000084628 

 
 

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この記事の執筆者
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