小田桐仁義 インタビュー | 本業は農家? 青森から生み出す新しい音楽活動のあり方【Kick Up Videos】

2019.11.29

ユニークな音楽活動を行い、中でもミュージックビデオにこだわるアーティストにフィーチャーした新連載「Kick Up Videos」。

第一弾は、シンガーソングライターの”おだじんさん”こと「小田桐仁義」をフィーチャー。様々なインフルエンサーとのコラボレーションや、「農業」を本業としながらも、精力的に楽曲を生み出し続けるという独特の活動スタイルが話題の彼に、たびたび訪れる東京でもっとも好きな街だという巣鴨で、様々な話を聞いた。

「農業」をしながら「音楽」を発信する、稀有なアーティスト、小田桐仁義。



——自己紹介をお願いします。

小田桐仁義と言います。シンガーソングライターとして音楽をやっていて、青森県の五所川原というところに住んでいます。

——小田桐さんは音楽とは別に本業があると伺ったのですが…

普段は「農業」をやっています。もともと実家が農家なので、昼間は農業をやりながら、音楽を作っている生活です。

——「農業」と「音楽」、交わることがあまり想像できない2つなのですが、どういった経緯でそうした活動スタイルを行ってきたのでしょうか?

もともと高校を卒業してから音楽の専門学校に通っていたんですが、そこを一年で中退したんです。それで「これからどうしようかな」と考えていた時に、もともと家業だった農業をやりたいという思いがあったので、その時から農家として仕事を始めつつ、音楽活動は「趣味」として始めました。始めた時は、まさか今の様に色々な人に聞いてもらえるとは思っていなかったので驚きました。現在も農業と音楽活動は並行してやっている感じですね。

——農家の方ともなると、生活のスケジュールが想像つかないのですが、毎日どのような生活を送っていらっしゃるんでしょうか?

みなさんが農業をどんな風にイメージされているかわからないんですが、季節や天気などでやることが全然違いまして。例えば米作りにおいて「稲刈り」がグランドフィナーレだとしたら、それまでにもたくさんの過程があって。一番最初の段階の「トラクターで土を耕す」という工程にも色々なステップが…こんな農業の話ばっかりして大丈夫ですか?(笑)。

——大丈夫です(笑)。

そんな感じで、日によってやることは全然変わりますね。1日のスケジュールでいうと朝7時ぐらいに起きて仕事をはじめて、夕方5時とか6時ぐらいに仕事が終わる感じです。でも1日何もない時もあります。今の季節(インタビュー時は8月末)は、農薬とか殺虫剤とかを散布する「産業用ヘリコプター」というものを操作する仕事もやってるんですが、その仕事だと朝は4時起きですね(笑)夏場は暑いので、昼を避けるためにそれぐらい早くから始まることもあります。

すべての楽器をこなす彼が「一人」を選ぶ理由。



——音楽活動をはじめたきっかけを教えてください。

自分の親が音楽好きだったということもあり、小さい頃から身近に音楽があったのが大きかったかもしれないです。曲作りは3歳ぐらいからやっていますね。今でも歌えますからね、3歳の時に作った曲(笑)。

あとは保育園の時から、誕生日プレゼントにはCDを買ってもらっていたり。それくらい音楽は好きで。音楽をやってみようと思った直接的なきっかけとしては、中学校の時に「バンドで文化祭に出た」という経験ですかね。そこで初めて「人前で唄う」ということが面白く感じて。

——おだじんさんといえば、楽曲のすべての楽器をご自身で演奏されていますが、そもそも楽器はいつから始められたんですか?

もともとどれも習ったことがあったわけではなくて。中学三年生の時に「マルチトラックレコーダー(MTR)」を買って、多重録音で曲を作ろうと思ったんですが、その時はまだ楽器をなにも弾けなかったんですよ。そこから、「曲を作るため」に色々な楽器を覚え始めた感じですね。

——今はどれくらいの楽器を演奏することができるんですか?

基本的に自分の曲で鳴っているものは全部弾けますね。キーボード、ドラム、ギター、ベース、ウクレレ、マンドリンとか。とは言いつつも、特筆して得意なものがあるわけではないんですが、そこも長所かなとは思っています。

——完全なる「マルチプレイヤー」ですね。

カッコよく言うと、そうかもしれません(笑)。

——自身の音楽活動に影響を与えたアーティスト、あるいは純粋に「好きなアーティスト」はいらっしゃいますか?

そうですね、星の数ほどいますけど…。中学校の時に多重録音を始めようと思ったきっかけは、ビートルズの「ポール・マッカートニー」ですね。ポールの1stアルバムは、彼が全部の楽器を弾いているんですけど、それを聞いて「曲作りって一人でもできるんだ」と思って。それから自分でも曲を作ってみようと思いはじめました。あとは山下達郎さんであったり、「一人で音楽を作る人」に惹かれて、音楽を始めようと思ったという部分はありますね。一人で全部の楽器を弾く人って、本当に「自分の世界」を表現しているなと思いますし、それに憧れますね。

——バンドであったり、他の人と音楽をやりたいとは思わないんですか?

それは常に思っています(笑)。絶対そっちの方が楽しいし、作っていく過程を他人と共有できるってすごい羨ましいんですよ、一人ではそれはできないので。ライブにしても、バンドだとすごい楽しいし広がりもあると思います。一人は孤独ですし、ライブで演奏できる音楽の幅も狭いので。

でも一方で僕の音楽スタイルはジャンルがめちゃくちゃ広すぎるところもあるので、バンドでやるにしても大変な気もするし(笑)。でもいつかはやりたいなと、その巡り合わせは待ち続けていますね。

YouTuberなどのインフルエンサーとのコラボレーションのきっかけ



——おだじんさんといえばご自分の楽曲はもちろんですが、YouTuberを中心としたインフルエンサーの方への楽曲提供(オープニングやエンディング、動画内のBGMなど)なども行われていますが、そういった活動はどのような経緯ではじまったものなんでしょうか?

もともと主題歌みたいな「何かテーマに沿って音楽を作る」というものをやって見たい気持ちは、音楽を始めた当初からあったんです。

最初のきっかけは、同じ青森県に住んでいた「わにぶん」というYouTuberがいて、彼の動画が好きでよく見ていたんですよ。Twitter上でも繋がったりして、やりとりしてたりもして。それで、「(わにぶんの)動画のエンディングに使ってもらえないかな…」と想像して勝手に曲を書いて、そうとは言わずにネットにアップしていたら、彼から「使っていいですか?」と連絡が来て、実際に動画のエンディングに使ってくれたんですね。それが7年前ぐらいの話です。

そこから他の色々なクリエイターから声をかけていただき、繋がりができて行った感じですね。「アバンティーズ」というグループYouTuberが自分たちでドラマを撮るということで、そのBGMを作ってくださいと頼まれて曲を作ったり。それこそ今エンディングに曲を提供している「コウイチTV」とかも、その経緯ですね。

——なるほど。つまりおだじんさんは元々、そうしたYouTuberの方々の動画を「リスナー」としてチェックしたり、ネット上で繋がっていたということなんですね。

そうですね。それでいえば、最初のわにぶんとの出会いっていうのは、「バンド組みませんか?」ってDMを送ったところからなんですよ。ワニブンさんの動画を見ていたら、ビートルズが好きっていうことがわかって。当時バンドが組みたくて、僕もすごくビートルズが好きだったので、声かけたら一緒にやってくれるんじゃないかと思っていたんですね。

それで気になって動画を見ていたら、話し方に訛りがあったんです。その訛りが東北地方の訛り方だったので、それで「もしかして、近いんじゃないか?」と思って。それで詳しく調べていったら、本当にめちゃくちゃ近いことがわかって(笑)。隣町ぐらいの。で、これはと思ってDMをしてから、彼とは仲良くなった感じですね。未だにバンドは組んでくれないんですけど(笑)。

——ではそれまでは、色々なクリエイターや音楽を見つけるツールとして、インターネットを活用していたと。

そうですね。もともと2009、10年ぐらいにニコニコ動画に自分のオリジナル曲を投稿してたりしてて、そこからYouTubeに移行して来た感じです。当時は自分の曲なんて聞かれることなんてないと思ってたから、適当に録ったやつをあげたりしてましたね。でもやっぱり色々な人との繋がりは、Twitterが大きいですね。

——ちなみに、そういったクリエイターの方などから声をかけられて楽曲提供する時って、どういった流れで制作を進められるんですか?

まず最初に、どういう曲にしたいかのなんとなくのイメージをヒアリングしますね。ポップにしたいか、静かな感じ、とか。そこから必要な長さに合わせて作っていくって感じですね。ここがダメだから直してください、とかのNGは今まで一度もないですね。

音楽の制作スタイル



——曲はどのようにして作り始めますか?「アイデアが降りてくる」のか、机に向き合って悩みながら作るタイプですか?

今年作った曲の「パラレラーズ」は、完全に「降りてきた」曲なんです。そんなことはこれまで滅多になかったんですけど、その曲に関しては完成されたメロディーが頭に降ってきて、それに合うコードを探していくっていう進め方でしたね。

でもこのパターンで怖いのが「もしかしたらもうどこかに存在しているメロディーなんじゃないか?」っていうところで、昔どこかで聞いた音楽かもしれないって不安になったりするんですけど、探しようがないし、色々考えても似た様な曲が思い浮かばなかったので、リリースしました。

でもそんなことは滅多になくて、普段は「曲を作るぞ!」という気持ちを持ってピアノに向き合って作っていますね。

——曲を作る時に大切にしていることはありますか?

メロディに関しては、やっぱり「ワクワクするもの」を作りたくて。クリスマスソングとか、テーマパークの音楽とかで感じる「高揚感」みたいなものを入れたいなと常に意識していますね。

——歌詞についてはいかがでしょう。

歌詞はとても難しくて、すごい時間かかりますし、ネガティブになりやすいですね。でも暗い歌詞は明るい曲で歌いたいし、逆に暗いメロディには明るい歌詞を歌いたいというこだわりはあって…。そこは意識的にというより、自然にそうなりますね。そこは自分でも面白いなと思います。

——歌詞を書くのはどのタイミングですか?

自分は音を先に作るタイプなんですけど、メロディをつける時に「ラララ」とかではなくて、しっかりした「言葉」が出てくるタイプなんです。その段階で出てきた言葉で「ハマるな」と思うものを中心に置いて、他の歌詞を書いていきますね。

——歌詞におけるこだわりなどってありますか?

「誰も使っていない表現」というのは心がけていますね。どこか違和感のある言い回しって、頭の中に残るので、それは意識してます。普段から思いついた言葉はメモしていて、曲を作る時にそれを見ることもありますね。

——制作環境についても伺いたいのですが、おだじんさんの動画やMVを拝見していますと、ご自身のお部屋で制作されているようですね。

そうですね、環境的には相当劣悪だと思います(笑)。プロのスタッフさんとかが見たらダメだよって言われるような環境ではあると思うんですが、基本的には全ての楽器、声も含めて全部その部屋で完結させてますね。ドラムに関しては少し前までは実家の離れの部屋に生のドラムを置いて録ってたりしたんですけど、毎回毎回機材を離れに持っていって、高い階段登って録音するのがきつくなって来ちゃって(笑)。今は電子ドラムを部屋に置いてレコーディングしています。

——ご実家で制作をされることで何か困ることなどはありますか?

特にはないですね。ただし録音に関していえば、自分の家が道路沿いにあって車の通る音とかが入ってしまったり、家族の笑い声とか喋りごえが入ってしまうとダメなので、録音は人通りの少ない深夜にやらざるを得ない。でも僕の家族のいいところは、深夜に録音したりしても怒らないんですよ(笑)。あと田舎なので、ある程度音を出しても家族以外の誰かに迷惑をかけることもないのが、実家のいいところですね。

——制作の順序としては、メロディが最初に思い浮かんで、それをピアノやギターで起こしていく形ですか?

そうですね。でも思い浮かんだメロディをちゃんとピアノで追うみたいなことをやり始めたのは結構最近で。常に制作スタイルは変わっていて、昔は耳でコードを聞いて感覚でメロディを作ってたんですけど、それだとやはりズレが出て来ちゃうのに気がついて、最近は自分で考えたものを歌いながら、それをちゃんとコードなり音階に落としていくっていう作業をやっています。

——1曲あたりどれくらいの時間がかかりますか?

最近は割とかかりますね。1週間ぐらいかかるかな。でも毎日毎日机に向かってるわけじゃなくて、日々他の作業をしている時でも常に頭のどこかではその曲のことを考えていて、全体のメロディだったり曲の終わり方だったりのアイデアがおりてくるのを待ってますね。

それこそ農業は単調な作業が多かったりするんですが、そういうときって意外と考え事しやすくて、曲のアイデアが浮かんでくることも多いですね。接客業とかだとその時その時で考えなきゃいけないことが多いじゃないですか。そういう意味で農業は自分みたいな作曲家には向いている職業かもしれないです。曲書くにしても、24時間ずっと書いているわけじゃないし、アイデアが全てというか。どんなに世界的なアーティストでも、最初に曲を作るときは、自分の部屋でギターやらピアノやらで音楽を作るわけじゃないですか。その環境さえあれば、どこにでも発信できるんじゃないかと信じてこれまでやって来たつもりですね。

——ストックをためたりはされないですか?

そうですね、ストックはあんまりないですね。でも常に「こういうものつくりたいな」っていうアイデアはいっぱいありますし、例えば1曲作っている時に、並行して別のアイデアが生まれると、その2つを合体させたら面白いんじゃないか?とかいう考えも出て来たりして、実際やってみたらすごくいい曲になることとかも、ありますね。

——「思ったことをすぐに反映できる」、それは一人でやっている良さでもありますよね。例えばこれがバンドで楽曲制作をするとなると、一人でアイデアが生まれたとしてもなかなか言いづらかったり…。

そうですね、僕はもう性格的に絶対言えないですね(笑)。それも一人でやっている理由かもしれない。やはり自分の作ったものに自分で責任をもちたくて。曲を作る時に誰かに気を遣いたくないし、失敗も他人のせいにしたくはないので。

ユーモア溢れるMVをうむ秘訣



——ここからは音楽とは別で、MVについても伺っていきたいなと思います。おだじんさんの楽曲といえば、ユーモア溢れるMVもその人気の理由の一つだと思うのですが、どうしてMVにユーモアを盛り込もうと思われたのでしょうか?

これについては完全に転換期があって。「Warm Again」という2016年に作った曲があるんですけど。それまでは音楽のMVは真面目じゃないといけないというか、ダメだなと思っていて。自分はツイッターやインターネット上でふざけている分、音楽は真面目じゃないと信用を失うなと思っていたので、MVも真面目に作っていたんです。

といった中で、その「Warm Again」という曲は、いまでは完全にお馴染みとなっているYouTuberの「コウイチTV」のエンディングにはじめて書き下ろした曲だったんです。それまでは僕が書いていた色々な曲の中からコウイチさんに選んでもらい、採用してもらう形だったんですが、その曲については初めて「書き下ろし」という形で提供させてもらって、歌詞も僕とコウイチTVの共通点を入れたりしていたんです。

だったらもうMVもコウイチTVのみんなを出して撮りたいなと。でもせっかくコウイチTVを出すんだったら真面目なMVを作るのは違うなと。コウイチTVの面白さを前面に出したMVを作るのがいいだろうということで、それまでとは違う、コメディっぽさを前面に出した作品をはじめて作って見たんですよね。そしたらファンの方を始め、ネット上の評判がすごく良くて。そこから、考え方を変えて、MVはふざけていても、歌詞やメロディなどの「音楽」は真面目にやればきっと届くだろうなと思って、そういうスタイルにシフトした感じです。

——ではある意味、コウイチTVとの出会いをきっかけに、おだじんさんの活動スタイルにも変化が現れたと。最近のMVにはほぼ毎回と言っていいほど、コウイチTVのみなさんが出演されていますもんね。

そうなんですよ。コウイチTVは結構な頻度でエンディングを変えるので、その都度僕が新しい曲を書いて、提供する、そして彼らが出ているMVを出す。この流れをいつまで続けられるかわからないですけど、やっていきたいですね(笑)。動画はもちろんですけど、僕はコウイチさんの人間性が好きなので、仕事とかそういう感覚ではないんですよね。一番仲のいい友達というか。お互いにWIN-WINですよねと、いつも話しますね。

——コウイチさんとの出会いは?

最初はツイッターから存在を知って、動画を見ていたら意味わからないんだけどすごく面白くて。この人と仲良くなりたいなと思って声をかけたところから始まって。2014年の1月から「バイバイ」という曲をOPに使ってもらったところから、交流がスタートしている感じですね。

——そんなMVですが、内容やコンセプトについてはどのように考えられているんですか?

基本的にコウイチTVと撮るものに関しては、撮影スタジオに入ってから内容を決めるんですよ。「入ったら何か生まれるだろう」と(笑)。でも短い時間なのでちゃんと作品にするのはすごく大変なんですけど。

「トーキョーゾンビ」という楽曲のMVは、札幌のコスプレスタジオを借りて撮ることになっていて。そういうスタジオには色々なシチュエーションのスタジオがあるので、自ずと映像も浮かんでくるだろうという甘い考えでスタジオに入ったんですけど、いざ初めて見ると何も浮かばなくて(笑)。それでも時間は3時間ぐらいしかなかったんで、とにかく撮ろうと色々映像を撮ったんですが、よくよく確認して見ると全然素材が足りてなくて。それに気づいたのが札幌から青森に帰る前日の夜だったのですが、翌日の飛行機までの時間が少しだけあったので、無理やり楽器スタジオを予約して。撮ってくれる人もいなかったので、自分一人で全部の楽器を演奏する映像を撮ることで、なんとか事なきを得ました。演奏シーンがなかったら完全に終わってましたね。

——それは大変な制作でしたね(笑)。そんな苦労は微塵も感じさせないハイクオリティでしたが。では、撮影に関してはあらかじめキッチリ決めておくのではなく、その場の雰囲気や話し合いで進めていくんですね。

普段一人で制作をしているということもあり、自分がガンガン人に指示をして作品を作っていくことに慣れていないんですよね。なのでそういうスタイルになっているところはあります。

「パラレラーズ」というMVに関しては、ちゃんとしたスタジオを借りることになっていたので、折角ならなにかいいアイデアないかなと撮影前に考えていた時に、これまでやっていなかった手法として「ワンカット」のMVが面白いんじゃないかと思いついて。その1アイデアだけを元に、撮影の手取りや立ち回りなどはその場その場で決めていきましたね。

——一般的なMVだと、撮影当日までに撮り順やロケーションやキャストの動き方含めて、しっかりと決めることが必要なイメージですが、それとは真逆の制作スタイルを取られていると。

そうですね、真逆ですね。それと僕のMVに関してはコウイチTVと僕の4人でスタッフから出演まで全部やるので(笑)。色々大変なこともありつつ、4人しかいないからこそ、その場で出たいいアイデアをすぐ実行することができるんですよね。そして素晴らしいことに、全員映像に関する対応能力が高いので、困ることがない。コウイチTVの谷くんなんかは、当日まで曲知りませんからね(笑)。当日スタジオで初めて曲聞かせて「ああこの曲なんですね!」みたいな。

——それは先入観が入らないようにあえて…?

いや、全然そんな考えはないです(笑)。コウイチTVに関しては、聞かせなくてもなんとかなるだろうなという信頼でやっているので(笑)。全然知らない曲で踊っているというのが、面白いですよね(笑)。

——海外のストリートダンスみたいな(笑)。直感で踊っているんですね(笑)。

そう、直感なんですよ(笑)。彼らは才能がすごいです。

——でも4者が直感でバラバラに動いていても、やはりセンスと対応能力が高いからこそ、作品として完成しているというか。

ですね。その信頼関係があるからこそ、その日だけで制作ができるんですよね。

——あまり作曲をしている間に映像が浮かんだりはしないんですか?

歌詞とコードの時点で、MVの雰囲気とかトーンは思い浮かびますね。でもそこからしっかり内容を詰めるところは、やはりスタジオに入ってからのほうがやりやすいですね。

——これまで制作してきた作品の中で思い入れのある作品を選ぶとしたら、どれになりますか?

今年出した「パラレラーズ」ですかね。ワンカットという手法が、すごく撮っていて楽しかったんですよね。ドキドキ感や独特のスリルもあり、撮影中みんなで「楽しいっすね〜」ってずっと言ってて。学祭をやっているみたいな感覚になれて、すごく面白かった。そして、はじめて東京で撮れたということも、思い入れ深いですね。

新しい選択肢、『VideoKicks』。



——本連載はVideoKicksを利用されているアーティストへのインタビュー企画ということで、おだじんさんも実際にVideoKicksを利用していただいているアーティストのうちのお一人なのですが、VideoKicksを使用されての印象はいかがですか?

僕たちのようなインターネットを中心に活動するミュージシャンにとっては、MVを発信する場というのがこれまでYouTube一択だったんですよね。そんななかVideoKicksが登場して、YouTube以外でMVを見てもらえるという場所が増えることはすごくありがたくて、利用しています。

またVideoKicksで初めて配信した「ラムネ」という楽曲のMVはYouTubeにも出しているんですが、YouTubeの方にはダウンロード対策の意味も込めて、途中で自分のCDの告知を入れていて、完全なフルバージョンではないんです。ただ、この作品をフル尺で見たいと言ってくださる方もいらっしゃったので、VideoKicksを使ってストアで配信をすることで、フル尺を見れる場所を作ることができたんです。こういった形で自分のMVを発信していける場所が増えるのは、アーティストとしてすごくありがたいことなので、今後も活用していきたいなと思っています。



小田桐仁義 – 『ラムネ』をApple Musicでみる。

——実際に使っていて困った部分などはありましたか?

自らでの楽曲配信の作業に慣れていたので、難しいところは特になかったです。すごく手軽に配信できて、いい時代になったなと思いました。ライブ映像を配信することもできるみたいで、将来的に使って見たいですね。

——今後の展望などはございますか?

現状は、年内にアルバムを作れたらいいなと思っていますね。また今年の頭に初めてライブをやったんですけど、それを今後もやっていきたいなと思ったり。あとはアーティストとしての最終目標は、NHKの「みんなのうた」で流れる音楽を作りたいですね。

——ではこの記事を見た番組関係者の方からのご連絡をお待ちしております!

そうですね(笑)。お待ちしております!



 

小田桐仁義
青森県出身・在住のシンガーソングライター。
自身の楽曲の作詞作曲・アレンジ・演奏・レコーディングを全てこなすオールセルフプロデュースなアーティスト。
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この記事の執筆者

Video Kicks

VideoKicksは、ミュージックビデオをiTunes, Apple Music, GYAO!など、世界100ヵ国以上のビデオ配信ストアで配信/販売できるサービス。 Powered by TuneCore Japan

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