【Who’s NXT】神様クラブ |“全知全能カルチャーセンターにて” ― 新たなPOPを追求する男女ユニット
神様クラブ
陽(Vo/Melody/Lyric/Mix/Syn)
周(Track/Arrange/Gt/Cho)
2016年結成。東京を拠点に活動。クラブミュージックとワールドミュージックをポップに散りばめたトラックで踊るニューポップユニット。
Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
——お二人が音楽に興味を持ったきっかけをそれぞれ教えてください。
陽 : 両親が音楽好きだったので、いつも音楽に触れる環境で育ちました。物心がついた頃は自分の声が嫌いで、録音して克服しようと思い様々な方法を試していくうちに宅録に目覚めました。中学生くらいの頃『VOCALOID』が流行り始めてトライしてみたけれど難しくて「自分で歌った方が早い」と思ったのがきっかけだと思います。
周 : 母親のウォークマンを勝手に持ち出して聴いたのが始まりです。自分では全然覚えてないのですが、当時はお気に入りの曲をCDに焼いて小学校へ持って行き、職員や校長先生へ配って後日感想を聞きに行くなどの活動をしていたそうです。
——神様クラブはどういう経緯で結成されたのですか?
陽 : 神様クラブは自分が周に「ポップバンドがやりたい」とメッセージを送ったことから始まりました。絶対に新しいものが作れると思って、構想は半年くらいでメッセージの文章を考えるのに1週間くらいかかりました…… 元々お互い別のバンドをやっていて、ちょうど新しいことがやりたい時期だったのかもしれません。
——今回神様クラブとして初のフルアルバムをリリースされましたね。
陽 : 2月10にアルバム『JURA』をリリースしました! 活動を始めた2016年からの集大成みたいなアルバムです。通して聴いて、「神様クラブ、POPなバンドだ」と、自分たちも改めて再認識しました。歌詞の中で「好きなことを言おう」と思いが強くなっていった時期です。周のトラックも技術的な向上はもちろん、ビートやレンジの捉え方にどんな変化があったのか、音楽が好きな人はそんなところも楽しめると思います。
——他にこれまででおすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら?
周 : 全てです。
——神様クラブの楽曲はどのように制作されていますか?
陽 : BPMやリズムの感じなど、方向をざっと話したあと周がトラックを制作します。それを受け取って自分がメロと歌詞を付け、コーラスも入れたデモを返す。それを周がアレンジして送り返す。という作業の繰り返しです。
周 : 曲が出来上がったら陽がミックスをして完成です。神様クラブの曲はそれぞれ部屋で生まれています。『JURA』も全て家で制作しました。
——神様クラブの特徴を一言で表すなら?
陽 & 周 : 「新たなPOPを追求中の元気な男女ユニット 」。
——お二人はどんなアーティストに影響を受けてきましたか?
陽 : ずっと聴いているのはBjorkです。ライブをやる上では、ショーケンさんのハッピーな空間で大暴れして目が離せない感じが憧れです。あと最近、Sugarの「ウエディング・ベル」等を作詞作曲した古田喜昭さんの感性に自分と近しいものを感じて刺激を受けました。とってもおこがましいんですけど(笑)。
周 : 自分の場合は、数えきれませんがこういう質問をされた時はCornelius、Animal Collective、RO GANGの3組を挙げています。
Corneliusは自分が音楽を聴く楽しさに目覚めるきっかけになったアーティストです。サンプリング元を辿っていくと聴いたことのない音に出会う興奮の中毒になってしまい、音楽をやめられなくなってしまいました。
Animal Collectiveは子供の頃から漠然とある脳内風景を再現したような音楽を作ってくれる存在です。油膜の虹色でできた濁流のような音をプリミティブな姿勢で素直にブチ鳴らす、宝物にするほかないでしょう。本当に大好きなアーティストです。
RO GANGはアイルランドの2人組です。彼らの音楽は情熱、友情、感情、音楽への愛がキャパオーバー気味に詰め込まれています。そのどれもが聴いたことのない音で、涙が出るほどカッコいいので聴くたびにぶっ飛ばされてしまいます。
——音楽活動をする上で、そのスタンスなどが共感できるアーティスト、リスペクトするアーティストはいますか?
陽 : Talking Headsの、外連味のあるスタンスや存在の仕方は、神様クラブの活動に影響を与えていると思います。あと、KononoN°1の様なプリミティヴなパワーも持ちたい!なので、この編成で どこまで出来るか?と考えています。
——神様クラブの活動において特に意識していることはありますか?
陽 & 周 : ユーモアをなくさない事。シリアスを表現するとしても、ユーモアで包んだら前向きに進めるようになるから。
——今の音楽を取り巻く環境や状況について、なにか感じることはありますか?
陽 : みんな体験として元気をチャージできるような、発散できる場を求めているのかなと感じます。それで神様クラブを始めたところもあります。
——今後の予定や告知などがあれば教えてください。
陽 : ライブとしては、2月9日に下北沢のスタジオベイドで『アルバム発表記念式典』を実施しました。その次として、3月11日には恵比寿BATICAで自主企画ライブ『カルニバル 1 -進化-』を開催します。
周 : あと、やっぱり神様クラブはライブをやってこそ!なので、2018年から4回続けてきた定期ワンマンライブ『トランポリン』をより強化していきたいと思っています。
——最後にメッセージを。
陽 & 周 : アルバムを買ってください!!!そしてライブをもっとやりたいです!!!
神様クラブ『JURA』
2020年2月10日リリース
https://linkco.re/qPUbHGNX
【神様クラブ自身による楽曲紹介】
1.ライメイ
「明るく軽快なリズムで、辛さや悲しさを吹き飛ばす未発表曲。どん底になったら地球一周逃亡の旅に出かけよう。」
2.N°5
「ボサノヴァのリズムが印象的な1曲。不思議な部屋に閉じ込められてしまいそうなミステリアスラブソング。」
3.1000年
「アフリカンなトラックの元気なナンバー。素直になれずもやもやした気持ちを軽やかに表した1曲。」
4.フルーツトーク
「甘い甘い果実が予感させた恋の終わり。インドの古典とネオソウルを融合させたトラックに、切ない歌詞を乗せた未発表のナンバー。」
5.天国つれてって
「ネガティブからポジティブへ、人の心のループをトラックのループが心地よく遠くまで運ぶ。聴き手の感性に、多くを委ねる不思議な曲。」
6.ふつうのれんあい
「丁寧な情景描写が恋の中で見つけるキラキラした世界を描き出す1曲。夢の中にいるようなトラックにも注目。」
7.エスパー
「嵐の中に飛び出してみたいという願望を持っている人は多いのではないだろうか?大雨のように疾走するリズムの中で浮遊感を楽しめる1曲。」
8.サブマリン
「気になるあの人はどんな夢を見ているのか、全てを覗くことができたら…という心の揺らぎを描いたクレイジーなナンバー。」
9.ニューロマン
「小さな部屋も人が暮らせばたくさんの物語が生まれる。そんなワクワクがつまった踊りたくなるようなポップチューン。」
10.マモノ
「ブラジルのリズムを取り入れた壮大なトラックと新たな世界へ飛び出していく力強いヴォーカルが重なった1曲。」
【Credit】
All Produced & Arranged by 神様クラブ
All melody & Lyrics Written & Artwork & Recorded & Mixed & Mastered by 陽
All Track Produced by 周
Vocal direction : 大山秀雄(Hideo Ohyama)
Photograph : 升谷玲子(Reiko Masutani)
Hair & Make : 樋口明奈(Akina Higuchi)
Logo Design : 峰らる(mineral)from Frasco
神様クラブ
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