【コラム】リスナーがストリーミング / サブスクで聴くこと自体がアーティストのサポートになる ― クラウドファンディングや投げ銭だけじゃないアーティスト支援

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2020.3.2
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クラウドファンディングや投げ銭だけじゃない、アーティストを資金面からサポートする当たり前で簡単な方法

昨今のコロナウィルスの感染拡大防止に伴い、音楽のイベントにも様々な影響が出ています。イベント自体が中止になってしまうケースや、BAD HOPのように無観客でのライブ実施など、アーティストサイドには音楽活動の存続自体にも影響を及ぼすような深刻な打撃がもたらされています。

中でもBAD HOPのようにインディペンデントで活動しているアーティストにとっては、自分たちでコントロールする部分が大きい分、今回のような不測の事態におけるダメージもどうしても大きくなってしまいます。

少しでも自分の好きなアーティストの大変な状況をサポートしたい、そんな気持ちをお持ちのファンの方も多くいると思います。

BAD HOPを例にとれば、ライブの生配信における投げ銭やクラウドファンディングを実施し、リスナーやファンからサポートを募っています。

 
実はそういった方法以外にも、みなさんが普段やっている何気ない行動で、面倒くさい手続きをせずにアーティストを資金面から応援できる方法があります。

それは、そのアーティストの音楽を聴くこと。ただそれだけ。

※ただし、違法なアプリなどでではなく、Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスで。

 
サブスクで音楽を聴くことはアーティストをサポートすることでもある

ご存知の通り、Apple MusicやSpotifyをはじめとしたストリーミングサービスは、再生数(30秒以上再生で1カウント)に応じた収益がアーティストサイドへ還元されます。

特に、レーベルや事務所に所属せずにインディペンデントなスタンスで活動し、自ら楽曲をストリーミングサービスに配信しているアーティストには、その再生数に応じた収益がダイレクトに還元されます。

再生に応じた還元単価はストリーミングサービス(及びディストリビューションサービス)に応じて計算や仕組みが異なるのでまちまちですが、いずれにせよストリーミングサービスで好きなアーティストの曲をたくさん楽しむことは、アーティストのサポートに直結しています。

もちろん1日に一人で音楽を楽しむ回数には限りがあります。ですが、多くの人々がこの当たり前ともいえる仕組みを正しく理解し、母数が増え、みんなで音楽を楽しめば、多くのアーティストが大なり小なりの活動の原資を得ることができるのです(国内のストリーミングサービス、サブスク利用者は海外に比べまだまだなので、利用者がもっと増えることを期待します)。

好きな音楽を楽しむ、そのこと自体がアーティストの応援になるストリーミングサービスで、こういう状況だからこそ自分の好きなアーティストの楽曲を改めて聴いてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
THE MAGAZINE
国内のインディペンデントアーティストをメインに新たな音楽ムーブメントを紹介するウェブメディア