Liza × 7 コラボインタビュー「自分の価値は自分で上げる」誰にも媚びない2人の深く確かな共鳴
“速攻”のやりとりで生まれた「AWAY」
——8月26日にリリースされた初のコラボ楽曲「AWAY」は、今までの2人のディスコグラフィーにないような開放的な曲ですよね。サウンドはもちろん、歌詞も前向きなバイブスに満ちていて、音と言葉が絶妙に噛み合っています。過去の経験をさらけ出しながら、それでも先に進んでいくというコンセプトは、2人で話し合いながら決めたのでしょうか。
Liza:いや、全然。
7:私もりいさんも家庭環境について色々な思いを抱えていて、それでも自分の力で生きてるんで、今は家族と離れて生活してるけどそれでも結局は自分次第やでっていう思いで「AWAY」っていうタイトルを付けて。フックと自分のバースを書いて、それをりいさんに「これどう思う?」って送り付けました。
Liza:私はその7ちゃんの書いたリリックが好きすぎて、速攻で歌詞入れて送り返した。
7:マジで速攻でした(笑)。
Liza:そこが他の人にはないバイブスなんですよね。シーンには、「この人と仲良いから」「あの人とそういう関係になったことあるから」みたいに、他人を使って自分の価値を高めようとする人が本当に多い。でも、私達はちゃんと音楽に対してパッションを持ってて、地に足を付けて色んな経験をした上で今の考えに至ってるので。ブレない軸があるから、2人で同じような考えがスラスラ出てくる。
——Lizaさんは今年4月にリリースされたEP『愛』で家族についての複雑な思いを綴っていました。一方、「AWAY」では「ママパパありがとう感謝」と、振り切れたようなフレーズが登場しますよね。このリリックにはどのような気持ちがこもっていますか?
Liza:特に心境の変化があったわけではないです。『愛』では、自分の幼少期に感じたことを形として残したかったから、当時を思い出しながら作ってたので。親に感謝してるって気持ちはここ数年は変わっていないです。
——ちなみに、「好きに選べるアルフォート」というフックのリリックはどういう意味なのでしょう?
7:アルフォートって、夢とか冒険みたいな意味があるんですよ。知らない人が多いと思うんですけど、聴いて「何これ?」ってなるようなリリックも入れたかったんです。「アルフォートってお菓子の?どういうこと?アルフォートは選べるやろ」って感じで興味を持ってもらいたくて。
——なるほど、まんまとやられました(笑)。