AZUインタビュー 孤独と不安を乗り越えた先に ―― アルバム『Aurora』で描く愛、仲間、自分のスタイル
仲間と歩み始めたキャリア
——そういう風に音楽が身近にあると、AZUさんが音楽活動をするようになったのも自然な流れですね。一番最初にリリースした作品はNokeyBoyzのアルバムですか?
はい、2020年にリリースした『NOKEYBOYZ THE BEST 2015~2019 PART1』が最初になるのかな。その次の年に『ROCKET』をリリースしました。
——ソロでやろうという考えはなかった?
最初はなんていうか、ソロがどうとか本当に何も考えてなくて(笑)。みんなで遊びで曲を作って、かっこいいのができたからじゃあリリースしようみたいな。でもその感覚は今でも大事だと思ってて、やっぱり仕事というよりは遊びで作るっていうノリはずっと忘れないようにしています。
——はじめて自分の歌声が入った作品がリリースされたときはどんな気持ちでしたか?
みんな聴いてくれよって感じでしたね。かっこいいからとにかく聴いてよって。
——もともと歌うのは好きだった?
歌うのは小さい頃からずっと得意でした。カラオケに行っても、みんなが出ないような高い音が出るし、「オレって歌えるんだ」っていうのは感じてました。歌以外に、メロディーラインに全然乗ってないラップも練習したことはあるんですけど、それを客観的に聴いた時にあんまりかっこよくなくて。そんなに難しくも考えてなかったんですけど、もっと自分に合った音楽のやり方があるなと思って、やっぱり歌が得意だからオートチューン使って歌ってみたらいい感じだったんで、高校生くらいからその方向ですね。
——AZUさんがシーンで注目されはじめたタイミングは客演参加されているDADAさんの『Yours』に収録の「Enemy」と、同じく『Mine』に収録の「HIT IT!!!」でしょうか?
たしかにそうかもしれないです。その2曲は聴いてくれる人も多くて嬉しかったです。
——その後リリースされるDADAさんとのダブルネームアルバム『Changes』はその頃から構想があったんですか?
いえ、特にそういうわけでもなくて。単に僕がDADAと一緒にいる時間も多くて、それこそ高校生の頃からお互いに意見出し合いながらずっと作り続けていて、曲が溜まったからそろそろアルバムにしてもいいかもってなったのが、たまたまその時だったってだけです。
——その後、DJ RYOWさんの「言ってみて」への参加もありつつ、初のソロ作がいきなりEP(『Inside Me』)なんですよね。最初からJin Doggさん、Watsonさん、柊人さんと豪華な客演です。
Jin Doggさんをはじめ、みなさん声をかけたら快く引き受けてくれて。柊人さんはMVを撮ってもらってる方を通じて以前から知り合いだったり。Watson君とはライブで何回か挨拶するくらいだったんですけど、インスタでつながってて。ドリルのいい感じ曲ができたんでお願いしてみようっていうことで。