邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#18【a frankenlouie、ウマシカて、街蜥蜴塾、Bob、ユゥレイの怪奇譚、zoo zoo sea、ザ・ダービーズ、ミロク、kohamo、Liver Shot】
“先取り邦ロック”を武器に音楽ライターやイベント企画で活動する遊津場が、その月に気になった邦ロック楽曲を10曲セレクトする【Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場】。
「若手が中心となるので、新たな発見があるはず!あなたをコアな邦ロックリスナーにさせてみせる!」と遊津場は息巻いてるとか何とか。
以下、セレクト楽曲を遊津場が解説。本記事の解説とともに、セレクト楽曲をまとめたTHE MAGAZINEのプレイリストもお楽しみください(毎月更新)。
1.a frankenlouie「Kubíttake!!」

関西を中心に全国のライブハウスで活動する“あなたとともに笑って、泣いて”ドラマチックバンド。6月28日には2会場往復主催イベント「猫ヒゲ危機一髪」を開催します。
そのイベントに向けて、絶賛加速中の彼らが贈るこのナンバーはハートフルな中に「もう本当に君しかいない!」という一直線な気持ちが何も省かれず書かれていて、いやラブソングってこれだよと、首を頷きまくって取れると思います。
2.ウマシカて「それでも私は」

すっかり関東のライブハウスシーンに不可欠の活躍ぶりで、リリースが約1年ぶりとも思わなかった。
言うならばこれは最も寡黙なラブソング。頭の中はうるさくても。単純に片思いと言うには、もう少し深い物語もありそうだし、これまで様々な恋愛模様を歌ってきた彼女達だからこその力強さがあります。
6月11日には下北沢MOSAiCで、Gum-9とShawooを迎えた自主企画「原点回帰」を開催します。
3.街蜥蜴塾「231082」

奈良発、10人組ロックバンド/コレクティブ。デジタルな分野も取り入れ、ジャンルの概念を超えた圧倒的なステージングが話題で、私も「Air」という曲に今年出会って、その理由が分かりました。
先月リリースされたこの曲はまた違う雰囲気ですが、静かにも強い生命エネルギーが集まっていくのが分かり、サビでそれに見合った爆発力を味わえます。この船に乗れば、あなたの吐く息は綺麗なことに気付ける。
4.Bob「マジックアワー」

圧倒的轟音で私の企画イベントでもトリを務めてもらったバンド。ライブでも泥臭くもその先にある幻想的な風景や時間までを創り出す楽曲が遂にリリース。
環境の変化などもあり、昨年ほどのライブ活動ペースではないとのことですが、ラジオなども始めてますし、進化したBobを創っている段階だと思います。まぁ気長に待てるくらいには味が続く曲が揃ってますし、5月には2本ライブがあるので、出会っておいてほしいです。
5.ユゥレイの怪奇譚「創世前夜」

2021年に突如現れた怪奇的創作家。ネットシーンを中心にマルチに活躍し、多くのバズを生み出しています。M-1の時期は彼の活動に注目する人も多いはず。また昨年12月からライブ活動も開始しました。
本当に多くのクリエイティブな脳みそを持っていますが、それらの一歩はまず一本の筆からということが伝わる曲。聴くとあなたもノートやPCを開くでしょう。革命ではなく創世なのがグッときます。
6.zoo zoo sea「Clear Memory」

福岡県久留米市発の4ピースバンド。閃光ライオットで名前を知っている人も多いでしょう。ワンマンライブも行い、名古屋の大型サーキットイベント・SAKAE SPRINGにも出演決定するなど、着実に活動は拡大しています。
どこかミステリアスで掴めないイメージもありながら、この曲はタイトル通り爽やかで10代の煌めきをしっかりパッケージした春ソング。だからこそまた他の曲を聴くと彼らの表現力の幅に驚きます。
7.ザ・ダービーズ「ボーイ」

名古屋トワイライトシティ発。衝動的なエネルギーもありながら、グッドメロディであなたに寄り添います。
この曲は誰しもが持つ少年性に光を当ててくれる曲です。歳を重ねていつの間にか心の奥深くで寝てしまっていても、そこまで届く光があれば、きっと僕らは無限に少年に戻れるんだろうなぁと思います。その光は何度も本気でライブしてきたバンドにしか出せないものとも感じます。だからザ・ダービーズは希少な光源。
8.ミロク「シンパサイザ!!」

関西発、異世界RPGポップバンドプロジェクト。4月24日の本格始動ライブは見事ソールドアウトを記録しました。8月7日には夏企画「魔王トウバツ作戦~百鬼夜行編~」を開催します。
始動に合わせてリリースされたこの楽曲は、脳内回路を電波ジャックして、飛び跳ね踊らせるものとなっています。このパーティーの5人目はあなただ。
9.kohamo「Broken Heart」

早くも今年4作目のリリースですが、どれもクリエイティブの形が違って、先進性と普遍性が心地よく同居しているのが特徴の大阪・kohamo。
今作は「kohamoはロックバンドではない。でもこの曲ははっきり言ってロックです」と三浦海輝(Vo)が言うように、生々しい鋭利さや心が割れる感じを出すためにロックを選んだという風に聴こえます。8月には東阪ツアーを開催します。
10.Liver Shot「カラス feat.うみのをや」

ド肝を撃ち抜く滋賀県4ピースロックバンドのライブ感溢れる1st mini albumから。
代々受け継がれてきたような、汗と哀愁が染み込んで、激しくテクニカルなロックンロールが持ち味な彼らですが、別のクリエイターを招いて作られたこの曲はまた違う色彩を生んでいます。それでいて軸となる世界を揺らすほどの秘めた衝動は変わらずあります。ここからさらにこのバンドが面白く幅を広げる予感がしました。
「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」プレイリスト