田島ハルコ インタビュー |「完成形を意識せずに」多方面で才能を発揮する田島ハルコのトラックメイクとは【IYOW 】

2021.1.14


田島ハルコ インタビュー

田島ハルコ
1992年10月26日生まれ/新潟県出身。
インディペンデントなDIY精神でワックな社会に波風を立てるニューウェーブギャルラッパー/トラックメイカー。アートワーク・映像などもしばしば自身が手掛ける。幼少期から経由してきた2000年代カルチャーをはじめ、様々な時空間をサンプリング/コラージュ的に張り合わせて心象風景をユニークに表現する箱庭的な作風が特徴。6人の女性MCによるギャルサークル・Zoomgalsのメンバーとしても活動中。

IYOW : A series of interviews with featured beat makers / producers / composers


——キャリアスタートのきっかけ

大学生のころからバンドをやっていて、曲作りでGarageBandを使っていました。メンバーが就職してバンド活動が控えめになった2015年ごろのタイミングで本格的にDTMを始めました。

 
——ターニングポイント

田島ハルコとしてのターニングポイントはいろいろありますが、2016年ごろから制作していくうちに今までなかった回路が開通して所謂ポピュラー音楽が作れるようになった感じがします。それまでは完全にオルタナ嗜好だった自分の趣味も、曲を作っているうちにキャッチーなものへと変化してきました。

 
——最新作

未来世紀ギャルニア feat.Marukido, valknee
https://linkco.re/tezAMqDz


未来世紀ギャルニア (feat. Marukido & valknee)

今のところこれが唯一のややヒット曲?なのがかなりありがたい!最近の田島ハルコのアーティストイメージにおいて託されつつあったギャルのロールモデルみたいなものからも解放されて、ちゃんとオタクとして作りたいものが作れました。

 
——キャリア当初の制作環境

MacのGarageBandを使っていました。イヤホンはその辺の1,000円くらいのやつしか使ってなかったです。一応今はモニタースピーカーとかあるけど、基本的な制作スタイルがかなりカジュアルなのは変わらないですね。

 
——現在の制作環境、メインの機材

基本的にはクッションにもたれて横になりながら制作しています。


田島ハルコ インタビュー |「完成形を意識せずに」音楽から映像まで多方面で才能を発揮する田島ハルコのトラックメイクとは

DAWはLogicで、PCはMacBook Proです。

 
——モニター環境
ヘッドフォン :
FOCAL Spirit Professional

スピーカー :
YAMAHA MSP5(普段使っているもの)
iLoud Micro Monitor(下記防音室の画像のもの。実はまだあんま使ってない)


田島ハルコ インタビュー |「完成形を意識せずに」音楽から映像まで多方面で才能を発揮する田島ハルコのトラックメイクとは

 
——使用音源、プラグイン

あんまりプラグインもってなくて、Spliceのサンプルくらいしか使ってないです。

 
——ビートメイクのプロセス

曲作りはその時によってバラバラです。最近はとくに自分の脳がアレすぎて手順がカオスになってて全く捗ってない…… 主にとりあえず音源を探して、ある程度いっぱいダウンロードしたら自由に組み立てるみたいな感じではありますね。そんで、リフ的なフレーズから作るかな。詩やメロディが先なことも多いので、そこに合わせます。

 
——ビートメイクポリシー

こういう曲を作るぞ!と意識して制作するより、たまたま思いついたフレーズや気に入ったサンプル音源から構成を考えるなど、完成形を意識せずに制作した方が自分の場合は上手くいきやすいと思っています。

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

自分の場合、どういうエネルギーに駆られて曲を作ってるのかよく分からないことが多く、影響受けたミュージシャンも説明するのが難しいのですが、後から知って影響に気づくようなことが多いです。去年よく聴いていた90年代ドイツのポップシンガー、Blümchenは今まで全然知らなかったんですが、完全にこれ以降の世界を生きているからには影響受けていたんだなと。で、実は全然調べてなくて音楽プロデューサーは誰か分かんないんですが…… アンダーグラウンドなRAVEカルチャーやハッピーハードコアを、何がなんでもヒットチャートにねじ込ませる感じの音楽性で、自分がやりたいことってこれだったんだ!ってなりました。1stと2ndがめちゃくちゃ名盤でずっと聴いてます。

 
——影響を受けた楽曲

影響受けてるかはともかく、今の気分で3曲選びました!

 
細川ふみえ – 抱っこしてチョ

石野卓球プロデュースのふーみんの曲がとても好きだし、彼女は90年代という時代を生き抜いたアイコニックなプレイヤーとして非常にカッコよく見えます。こういう女性が(構造的な搾取とかそういうのは正当化されずに)、個人として評価される時代が来て欲しいです。私はいつかグラビアアイドルとか女性声優の方に曲を作りたいなと思っています。

 
ノリアキ – きみはポイズン

韻を踏むという制約により無意識のメッセージが浮かび上がっているような歌詞で、ラップとしてとにかく秀逸だと思う。そして、私が主な日本語ラップに興味がない理由はこういうことかも?となる曲。ノリアキは実はラッパーではなくトラックメイカー?でパフォーマーであるという点も重要だし、それによって他にない表現が可能になっていますよね。あとは話せば長いのですが、今こそノリアキを語りたいのでまた何かの機会に……

 
P-model – サイボーグ

私の中で「平沢進なんだか分からんけど涙が出てくるシリーズ」のうちの1曲です。主に歌詞により、毎回毎回言語化不能な領域に刺さってくる恐ろしい曲。

 
——My favorite works / 自分の作品からのお気に入り

上記の最新曲である「未来世紀ギャルニア」以外だと、

こんにちはシルエッツ

トラックメイクも歌もクソ下手でも、ある意味これが田島ハルコで1番上手くいったと言える。無意識レベルで納得できている曲はほかにはないかも。めちゃくちゃパーソナルな領域での話なので皆さんは聴かなくて大丈夫なんですが。

 
奇跡コントローラー

キャッチーでおすすめの曲です!本当です!聴いてください!

 
おやすみハイヤーセルフ

コアなファン?と私に人気がある曲です!いい曲です!聴いてください!

 


田島ハルコ インタビュー

 

田島ハルコ
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