STAP Sigh Boys インタビュー 1970年からやってきた“高円寺のMac DeMarco”?謎とセンスがあふれる注目ポップ・アクト
誰もやったことのないライブをやりたい
——初めてのライブが2021年のフジロック『ROOKIE A GO-GO』出演だったんですよね。
フジロックには、それまでお客さんとしても行ったことがなくて。でもある時、知り合いが『ROOKIE A GO-GO』のことを教えてくれて、応募したら選ばれた。それだけです(笑)。その時点ではメンバーも揃ってなかったから、急いで集めて。
——その後は、影絵、腹話術、魔術、パーティーゲームを盛り込んだライブをやっているとのことですが、これは一体……
それは今度来てみて(笑)。正直、お客さんはみんなびっくりした顔してるけど、僕は楽しい。こういうライブをするようになったのは、Chilly GonzalesやPeachesの影響です。ロンドンに住んでた時によく行ってた彼らのライブがヤバすぎて。Chilly Gonzalesが自分の唾で髪型をセットしたりとか…… あとは、日本のNATURE DANGER GANGもめっちゃ好きで、彼らのライブも面白かった。僕も、周りの人がやってないようなライブをやりたいんです。
——ライブのアイデアや小道具・大道具などの制作はすべてご自身で?
そうです。僕はいつも、ずっと何かを作っていたいと感じていて。それが曲じゃなくて、ライブで使えるパペットや、背景美術だったりするんです。