Apple Music、DJミックスに楽曲使用されている全てのクリエイターを特定して支払う仕組みを導入

2021.9.10

Apple Musicは、メジャーレーベルやインディーレーベルの協力を得ながら、DJミックスにおいて正しくオリジナル楽曲の権利者を特定し、全ての権利者に直接支払いができるようにする新しいシステムを開発したことを発表した。

Apple Music内には「DJミックス」のカテゴリがあり、そこではDJ、音楽イベント、キュレーター、レーベルなどが様々なミックスやセットを展開している。

今後Apple Musicは、DJが作成するミックス内に関わる全てのクリエイターに長期的に支払いを開始する。AppleはShazamの優れたテクノロジーによって、Apple Musicのミックスに使用される楽曲に関与する全てのクリエイターを適切に識別し支払いをできるようにするツールを開発し、この仕組を実現。これはミックス制作に関わる権利を保有する全てのアーティストを含んでいる。

また、DJに加え、音楽フェスティバル、クラブ、コンサートプロモーター、キュレーターやインディーレーベルなどといったDJミックスのサプライヤーにも公平に支払いが行われるようになる。

 

関係者からのコメント:

「これは、K7!にとって晴れ舞台です。Appleとのパートナーシップを通じて、遂に、15年以上もマーケットに出回っていないDJ-Kicksの14の追加エディションを公開することができます」
― Horst Weidenmueller, Founder, Studio K7!

「Apple Musicは、切れ目なく続くミックスにおいて、そのミックスにトラックが含まれたり、そのミックスを作成したアーティスト本人に、公平な支払いを行う初のプラットフォームです。これは、誰もが公平に支払いを受ける、正しい方向への第1歩です。オンラインでミックスを公開していくことに大変興奮しています。クラブやフェスで瞬間的にプレイするのとは異なる取り組みです。これにより、私の作品を無制限に公開していくことができます」
― Charlotte de Witt

「1992年に、Mixmagは、カール・コックスとデイヴ・シーマンと世界初のミックスCD「Mixmag Live」を生み出しました。それはミックステープのカルチャーを変え、レイブやクラブで聴いた音楽を購入して聴けるようになり、注目のアーティストやDJにロイヤルティが公平に支払われるようになりました。それから約30年経った今、MixmagはApple Musicの新しいDJミックスのテクノロジーを完全に支持しています。Mixmagはダンスミュージックのプロデューサーを常に見出し、世に紹介し、サポートをしてきました。Apple Musicと協力することで、これらのアーティストへの取り組みを継続していきます。DJ、プロデューサー、権利者、サプライヤーに、彼らの作品を含むミックスからの長期的な支払いをしていくことは、私たちの業界において重要なことであり、Apple Musicはそれを可能にしました」
― Nick Stevenson, Managing Director, Mixmag

「Tomorrowlandは、世界中のApple Musicのサブスクリプションの登録者が、2016年、2017年、2018年、2019年の100を超える象徴的なTomorrowlandのDJセットの記憶を辿り、没頭できることを嬉しく思います。また、オンラインで開催した世界各地のTomorrowlandや、2020年12月31日に開催したTomorrowlandも楽しんでいただけます。以前はストリーミング配信することが出来なかったアレッソ、Amelie Lens、カール・コックス、 Charlotte de Witte、デヴィッド・ゲッタ、Diplo、ハードウェル、メジャー・レイザー、Martin Garrix、ザ・チェインスモーカーズ、ティエストなどの伝説的なパフォーマンスがストリーム配信が開始となり、一つの魔法の場所で蘇るのです」
― Filip Teerlinck, Head of Media, Tomorrowland

 

Apple Music DJミックスにまつわる動き

  • 「Apple Music DJミックス」には、既に数千のミックスが公開されており、今後さらに多くのミックスが定期的に追加されていく。
  • Studio K7!のDJ-Kicksのミックスのアーカイブが、今週金曜にApple Musicで公開。
  • 2021年のブラックミュージック月間では、ハニー・ディジョン、Amorphous、DBN Gogo、DJ CLUE、デイム・ファンク、ファンクマスター・フレックスなどによるスペシャルミックスが公開された。
  • 昨年8月にApple Musicで公開となったBoiler Roomは、毎週新しいミックスを公開中。
  • 世界最大規模EDMフェスティバル、Tomorrowlandは、初となるデジタルフェスティバルを2020年と2021年に開催。Apple Musicは、これらのDJミックス、アーカイブの拠点となっている。
  • Mixmagは、アーカイブや新しいミックスを毎週公開中。
  • フランスのライブ配信プラットフォーム CercleのDJミックスやライブセットがCercleのページで定期的に公開中。
  • ベルギーのテクノDJ、Charlotte de Witteは、Apple Music限定のResidencyやフィットネスのシリーズを7月に公開。

 

Apple Music DJミックス
https://apple.co/2Vuaj6k

この記事の執筆者

THE MAGAZINE

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