猫戦がサニーデイ・サービスの春の名曲「桜 super love」をカバー(コメントあり)

2023.3.22


猫戦がシングル「桜 super love (Cover)」を配信リリースした。本作は、2016年に発表されたサニーデイ・サービス10枚目のアルバム『DANCE TO YOU』収録曲で、毎年春の季節に各サブスクでも再生を伸ばすサニーデイ・サービスの人気曲のひとつ「桜 super love」のカバー。下北沢のライブハウスで猫戦による「桜 super love」のカバーをライブで聞いた曽我部恵一がラブコールを送り、今回ROSE RECORDSからのリリースが実現した。同曲はMVも公開されており、また、7inchアナログの発売も予定されている。

 
猫戦 原田美桜コメント

録音が終わるまで、オリジナルを一度も聴きませんでした。心の中の「桜 super love」を閉じ込めたんです。
初めて聴いた2016年。この曲を聴くと、あの年 自分の胸中に充満した気持ち、匂い、色が輪郭を持って思い出されます。
「悲しい」や「寂しい」という言葉にはどうしても置き換えられない心を、いとも容易く、この曲には委ねられました。
  
個人的なことは、歌になって、また別の誰かの個人的なものに。
こんなにも優しい交信のしかたを、私は他に知りません。
  
桜の季節、たくさんの人に届きますよう。

 
曽我部恵一コメント

下北沢のライブハウスで猫戦の奏でる「桜 super love」を聴いた。フロアのいちばん後ろ、バーカウンターの前に立って。
そこにある儚さ、漂う薄い色のついた風は、ぼくがその曲に閉じ込めようとしてできなかったものだった。
サニーデイの「桜 super love」は、なんというかポップに自立しているが、猫戦のそれには甘い依存と、よって立つ対象も感じられた。サニーデイの浮遊する強さに対して、猫戦のバージョンには平和があった。
男版、女版、と言ってしまってもいいのかもしれないけれど、、、。
 
そんなわけで、お願いして録音してもらった。出来上がった音源を聴いて、はらりと舞った。ぼくの中で、桜の花びらがひとつ。早咲きの、淡いピンク色だった。


猫戦「桜 super love (Cover)」

猫戦「桜 super love (Cover)」