荘子it、自身のルーツと人生に向き合った1stソロアルバム『人生劇場』配信開始 客演はDos Monosの没 a.k.a NGS、TaiTanのみ
荘子itがアルバム『人生劇場』をリリースした。
ラップトリオ・Dos MonosのMC兼トラックメイカーであり、グループとしての幅広い音楽活動と並行し、アーティストへの楽曲提供や映画の劇伴、更に批評家や文筆家としても活動してきた荘子it。初のソロアルバムとなる本作には、リードトラック「東京コンプレックス」を含む全8曲を収録。これまで敬愛してきたHIPHOP作品群への接近をより色濃く感じさせる音像が貫かれている。
Dos Monosが持っていた実験性やジャンル横断的なサウンドスケープに対し、本作はよりオーセンティックなヒップホップの文脈に重心が置かれ、荘子it自身のルーツへの再接近と呼べる質感を持つ。ミックス・マスタリングには、日本語ラップの伝説的作品を数多く手がけ、これまでDos Monosのほとんどの作品に関わってきたエンジニアのThe Anticipation Illicit Tsuboiが参加した。
歌詞世界でも家族との関係、Dos Monos結成に至る道のり、そして自身が親になったことで見えてきた景色まで、一人称の語りが一貫して据えられた。既存の批評活動や対談で見せてきた思弁的な言葉遣いとは異なり、感情や記憶がむき出しのまま韻に乗せられている。アルバム唯一の客演に没 a.k.a NGS、TaiTanというDos Monosの二人を迎えている点も、ソロ作でありながら全く単独の作品ではなく、グループとして活動してきた荘子itの個人的な物語に盟友がさりげなく寄り添う構成になっている。
