【HOW TO】Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大級リリックメディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

アーティスト向け
2019.9.11
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これまで、世界を舞台に活動するためのアプローチとして「英詞」はひとつのセオリーとされていたかもしれません。しかしながら、昨今はもはや世界中で言語に限らず人種や性別など、様々な点で多様な音楽が存在感を放っています。

最近の顕著な例でいうと、Future Funkの広がりをきっかけに、山下達郎や竹内まりやなど、日本の80年代音楽が世界中から注目を集めていることなどもそうでしょう。

グラミーノミニーのアーティストstarRoが語るように、むしろ日本人であれば日本人らしく「日本語」で挑戦する方が、国を問わずリスナーの興味を掻き立てることができるのかもしれません。

日本語の楽曲をグローバルに公開した時、楽曲を気に入ったノンネイティブがサウンドの次に気になるのはリリックの意味でしょう。一体どんな内容が歌われているのか。歌詞のバックグラウンドにはどのようなコンテキストがあるのか。

ファンであれば当然、アーティストが紡ぐストーリーに関心を示すものです。言語体系の全く異なる日本語で歌唱されていればなおさらに。

そこで今回は、歌詞を通じてより強く興味をもってもらうため、世界最大級の歌詞共有メディアGeniusを活用して、世界の音楽リスナーへ向けてアプローチする方法をご紹介します。

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Geniusは元来”Rap Genius”として知られ、ラップの歌詞の背景や関連するトリビアを知ることができるサービスを展開していましたが、現在はジャンルの幅はヒップホップだけにとどまらず、ありとあらゆる楽曲において、歌詞に隠されたバックグランドを提供しています(Geniusに関する詳しい説明は後述します)。

Geniusは日本語でのサービスが展開されていないため、日本人にはまだあまり馴染みがないかもしれませんが世界中の音楽ファンにとって、「歌詞といえばGenius」と言えるほど認知を得ています。

また2016年から、GeniusはSpotifyとパートナーシップを提携し、一定の楽曲に限り、視聴しながら、画面上にディスプレイされる”Behind The Lyrics”(歌詞のコンテキスト、ストーリー)を閲覧できるサービスを開始。2018年にはApple Musicとも連携し、Apple Musicのサブスクライバーは、Genius内の楽曲ページにおいて直接再生が可能となっています。

Geniusに歌詞を掲載する、また歌詞の翻訳や隠された意味をリスナーと共有することで、世界中の音楽ファンに歌詞の視点からもあなたの音楽を届けることができるかもしれません。

 

Geniusとは

Genius – https://genius.com/

Geniusとは前述した通り、世界最大級の歌詞共有メディアです。歌詞や歌詞に隠されたバックグランドの提供以外にも、検索された回数をランキング形式で表示したり、アーティストにまつわるニュースを紹介したり、また歌詞の意味をアーティストが自ら解説する動画制作も行っています(さらにはビートのブレイクダウン動画なども)。

 
他の歌詞共有メディアと比較した時、Geniusの特徴のひとつとして、歌詞や歌詞にまつわるトリビアがファンとアーティストの双方から投稿される点があるでしょう。

音楽ファンは、お気に入りのアーティストの楽曲を登録し、歌詞を記入し、さらに自分の知り得る周辺情報を注釈します。もちろんアーティストも自ら楽曲登録をしたり、歌詞を記入することができ、さらにファンが記入した周辺情報を修正したり、追記したりすることができます。

また注釈されるトリビアの質は、Genius IQというポイントで担保されています。日々更新される情報は運営側からのチェックを受け、真実性が高ければIQポイントが付与されるのです。

 

Geniusでアーティスト認証を受けるには

アーティストとして、Geniusに楽曲登録・歌詞の記入・トリビアの注釈をするためにはアカウントを作成する必要があります。そして、オフィシャルとして扱ってもらうためには、Geniusからアーティスト認証を受ける必要があります。ここでお気づきのアーティストの方もいらっしゃると思いますが、Apple MusicのApple Music for ArtistsやSpotifyのSpotify for Artists同様、メジャー/インディペンデント、レーベルに所属している/していない問わず、アーティストが自身で申請をし認証を受ければ、Geniusにおいて「Verified Artist」となることができます。

「Verified Artist」となると、アーティスト名の下に他のSNS同様、グリーンのチェックマークがつき、「Verified Artist」と記載されます。一度、自分のお気に入りのアーティストがVerifiedがついているかどうか、検索して確認してみてください。海外でも活躍する知名度の高い日本のアーティストでも意外とついていかったりする一方、インディペンデントで活動していてもこの機能にいち早く気付いている国内アーティストは既に手配しているようです。

まずはアカウントを作成する方法をご紹介します。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

1. Geniusのサイトへアクセスし、サイト右上方のSIGN UPをクリック。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

2. SIGN UPする方法はFacebook、Twitter、Googleの各アカウント、またはメールアドレスの計4種類から選べるため、一番都合のいい方法を選択しアカウントを作成する。

3. ナビゲーションに従ってアカウントを作成。

 
アカウントを無事に作成し、さらに認証アカウントになるために、以下の3点を準備する必要があります。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

1. アカウントページ内にある EDIT をクリックし、ユーザーネームをアーティスト名へ変更、AVATAR(アーティスト写真)、COVER ART(背景)、BIO(バイオグラフィ)を記入する。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

2. Geniusサイト上部にある ADD A SONG より、あなたの楽曲の歌詞や著作情報を最低一曲は記入する (他の第三者がすでに記入している場合は不要)。

3. アーティストのInstagramアカウントを有していない場合は用意する。

※上記の順番は1→2の順番で行って下さい。写真が正しく登録され次第、曲の追加が行えるようになります。

※Geniusはアカウントを持つ者なら誰でも曲の追加が行えます。そのため有名になればなるほど、自身で楽曲を登録していないにもかかわらず、すでに歌詞情報が登録されている場合があります。

 
アーティストとして認証を受けたアカウントを有する場合、さらに歌詞の訂正や隠れたトリビアの注釈や、すでにある注釈について正しく訂正をすることができ、ファンとのコミュニケーションをとることができます。

※アカウント認証の段階で、Instagramアカウントの記入を要求されます。

上記が正しく完了したら、ようやくアカウント認証の申請を行いましょう。方法は以下の通りです。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

1. Geniusサイトのトップページへ移動し、ページ最下層、左側にある VERIFIED ARTITS をクリックする。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

2. 移動したページ上部にある “Are you an artist? Claim your verified account!” をクリックする。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

3. 移動したページ右上にある文章の中で、青文字で書かれた “this form” をクリックする。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

4. Googleのフォーム記入ページに移動するため、次へをクリックする。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

5. Geniusのユーザーネーム、アーティストネーム、先ほどGeniusへ追加した楽曲ページのリンク、メールアドレスを順に記入・挿入する。


Geniusでアーティスト認証を受ける方法 ― 世界最大歌詞共有メディア Genius を活用し、歌詞からのアプローチで世界の音楽ファンへリーチする

6. SNS(Twitter等)のアカウントのリンク、YouTubeやSoundCloud、Spotifyなどあなたの音楽が聴けるリンクを挿入した後、Primary Country / Languageでは一番上にあるEnglishを選択。次に、”Genre” をクリックし、オリジナル楽曲のジャンルを候補の中から選択する。

7. 送信をクリックして申請完了。

 
以上でアカウントの認証申請が完了します。正しく認証されると、メールアドレスへ認証完了の連絡が届きます。

なお認証アカウントは、登録した楽曲の視聴回数によって2つのグループ(Tier 1・Tier 2)へ区分けされます。視聴回数が1000回を超える場合はTier 2へ区分けされ、アカウント名が緑色に変化し、認証バッチが付与されます。

またGeniusの運営によって選出された場合、Spotify(日本以外)で配信曲と歌詞が同期されます。自身の楽曲について考慮してもらうためには以下のURLよりメッセージをして、サブミットする必要があります。

https://genius.com/streetlights

すでに説明した通り、アカウント認証されれば、歌詞の訂正や隠れたトリビアの注釈や、すでにある注釈について正しく訂正をすることができ、ファンとのコミュニケーションをとることができます。

さらに具体的な方法は以下のURLよりご確認いただけます。

https://genius.com/Genius-how-to-get-verified-on-genius-annotated

ぜひ積極的にGeniusを利用し、歌詞からのアプローチでもあなたの楽曲が世界中のリスナーに届くよう働きかけてみましょう。

source & img : Genius
※本記事は2019年8月のGeniusの仕様にて作成しています。

この記事の執筆者
THE MAGAZINE
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