武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー ) |「まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていく」

2017.12.26


武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー ) |「まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていく」
武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー )

今年で15周年目を迎える神奈川発祥の西系ヒップホップイベント・CROSS ROAD。毎年、全国各地から名乗りでるニューアーティストから武道館クラスアーティストまで、1つのシーンを1つの現場にまとめ、アーティストにとってより良い環境を作り続けているこのCROSS ROADのオーガナイザー武志さんに、イベントの歴史からその想いにいたるまで語っていただきました。

 

CROSS ROADの由来ときっかけ

——まず、イベント名「CROSS ROAD」の由来は やっぱりボンサグ……ですか?

知ってんな〜。Bone Thugs-n-Harmonyの「Crossroads」が好きで、ノリで決めたんだよね。

——ザ・クラシック!自分も大好きな曲です。この曲が与えた影響はある意味めちゃくちゃ大きいですよね。そもそもイベントを始められたきっかけは何だったんですか?

BRIDGE YOKOHAMAで毎月第3土曜日に700人を動員してたイベント「GOLGO NIGHT(ゴルゴ・ナイト)」のオーガナイザーの大山氏と2001年1月に出会って、2001年8月からスタッフをはじめて、イベントオーガナイズのノウハウを教わって、「イベントを主催してみては?」と言われたのがキッカケかな。

次の年の2002年12月6日には、1回目のCROSS ROADをはじめてて、最初の会場は横浜のMATRIXっていうローライダーが停車できる場所で開催して、当時、横浜のアンダーグラウンドで活躍してたDJ FILLMORE、HYENA、NORA、DESTINOにメインで出演してもらってたんだよね。ただ単に、自分がアーティストのファンで、カッコいいって基準で出演者を決めてました。


武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー ) |「まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていく」

——今や700人以上の規模のイベントを個人で動かしている、しかも15年間もと、継続させることは簡単ではないと思うのですが、その原動力はどこから?

「CROSS ROADに出演するのが夢です!」とか、「ずっと出演したくて出れて嬉しいです!」と言ってもらえることが、1番の原動力になってるかな。DJ FILLMORE、HYENA、DESTINOのプロモーションを仕事ではじめてからは、みんながこのシーンで活躍してくれることを常に考え、行動し、目指してきて、今はMr.Low-D、DJ DAY-Gを抱えてレーベル・V8 RECORDSを運営してます。まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていこうって気持ちです。


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Mr.Low-D at CROSS ROAD 2016

 

「出てもらうかぎり、アーティストには良い環境でライブしてもらいたい」

——新しいアーティストにとってもこの上ない環境ですね。では、逆にオーガナイズしていく上で、いちばん苦労されるところは?

正直いうと、毎回お客さんが入るかどうか不安なところだよね。やっぱり出てもらうかぎり、アーティストには良い環境でライブしてもらいたいから。今年が終わったら、すぐに来年の準備にとりかかるサイクルでやってます。

——武志さんでも不安になることがあるんですね(笑)。でも、そのサイクルが すごく自然に感じます。特にいちばん気をつけていることがあるとしたら?

唯一あるとしたら、フライヤーを制作する際、手にとった人がアー写を見て分かりやすいように名前を必ず記載するようにしてることかな。


武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー ) |「まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていく」
CROSS ROAD 15周年フライヤー

武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー ) |「まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていく」
CROSS ROAD 15周年フライヤー

——出演アーテイストを決める際のポイントは?

ライブのパフォーマンスはもちろん、やる気があるアーティストだね。CRUISIN’という若手登竜門イベントも横浜で13年にわたって主催してるけど、CRUISIN’で結果を残してるアーティストも一つの基準として考えてる。平日深夜のイベントに足を運んでくれるファンをつけるってことは、そんなに簡単なことじゃないしね。


武志(V8 Records / CROSS ROADオーガナイザー ) |「まだまだ若いアーティストがいる限り、続けていく」

——逆に断ることもあるんですか?

CROSS ROADは仕切りを設けてるけど、基本めったにないかな。

——今までたくさんのアーティストを見てきた中で、「こんなアーティストが成功する、しない」など分かったりするものですか?

携帯料金を払わなくて電話止まっちゃうコは成功してないですね(笑))。まぁライブのスキルはもちろんですが、自身を売り込むスキル、自分のファンをちゃんと作れてるアーティストが成功してると思うよ。

——例えばオーガナイザーが嫌う・嫌がるアーティストがいるとしたら、どんなタイプのアーティストですか?

時間を守らない、自分のライブが終わったら帰る、人のライブを見ない、かな。

——ちらっと出演アーティストのディレクション・セットリスト(ライブ時の楽曲・照明・映像を指示するリスト)を見せてもらったのですが、アーティストの知名度を問わず、指示出しのテンションが同じで、さらに大物は技術的・専門的なところまでを求めている雰囲気が垣間みれました。

そうなんだよ。あえて自分からは言わないけど……。みんながみんな 同じである必要はないし、うまくハマらない時もあるからね。ただ、少なくとも「自分のステージはこうであって欲しい!」という気持ちを伝える唯一の方法なんで、プラスに考えていってもらえるとうれしいよね。

——そうですね。逆にオーガナイザーとして応援したくなるようなアーティストとは?

CROSS ROADに出演できなかったとしても、腐らずに、逆にプロモーションしてくれてるのを見ると応援したくなるよね。

 

今後のビジョン

——きっとアーティストであっても、オーガナイザーであっても「人」としてどうか!ってところですね。 今回は15周年の節目となりますが、今後のCROSS ROADのビジョンは?

みんなのおかげで今回15周年の節目を迎えることができ、CLUB CITTA’ での開催になるけど、これが終われば次の節目は20周年かな。それまでは横浜のBAYHALLで開催する予定で、20周年目には 最低でもCLUB CITTA’、欲をいえば 赤レンガやスタジアムで主催してみたいって思ってるんだよ。みんなと一緒にどこまでできるかチャレンジしてみたいよね。

——すでに次の大きな目標があるとアーティスト側にも気合がはいりますね。今回の15周年もさらに楽しみになります。

今年は15周年の節目で色んな企画、久しぶりのアーティストも出演したりとオープンからクローズまで楽しめる内容になっているので、ぜひ遊びに来てほしいな。


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V8 RECORDS
Official Website
CROSS ROAD

取材:TDT

この記事の執筆者

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