【セ・ラ・ノ#19】musbime『煌めきを凌いで』セルフライナーノーツ

コラム・特集
2026.6.2
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アーティストによるセルフライナーノーツで作品の魅力を深掘りする連載企画「セ・ラ・ノ」。
 
第19回となる今回は、musbimeが登場。
 
4月に発表された、1st EP『煌めきを凌いで』について、セ・ラ・ノ。
 


『煌めきを凌いで』各サブスク
 

Track 1「あくる日に」
 
こいで(Gt.)
2024年の結成初期から存在している曲です。
 
当初は「水滴をみる」という別の楽曲の前半パートとして制作しましたが、先に曲としてうまく固まったので単体でシングル配信したこともあり、「あくる日に」は今回のEPの導入曲としてリメイクして収録しました。
 
僕はFall of Tearsという叙情ハードコアバンドにも属しているのですが、そちらの雰囲気も存分に発揮したトラックになったと思います。轟音、オクターブ奏法、重めのビートっていいですよね……
 
また歌詞の原案も僕が担当しました。
言葉を並べてみるということもよいなと思えた最初の楽曲です。

 

Track 2「流星群のあと」
 
こいで
本EPのリードトラックです。MVも制作しました!!!
 
つつみ隠さず申し上げるのであれば、aquarifaへの愛を込めたラブレターのような楽曲です。
 
また、僕が影響を受けたバンドが数多くいた渋谷乙シーンに10年遅かったバンドとして制作したうちの1曲です。
 
aquarifaの「Alice Blue」のように一聴で引き込まれるイントロを意識しています。
 
キャッチーながらサビが5拍子になっていたりと、musbimeの持っている突拍子の無さ?もうまくハマっていると思います。
 
歌詞はVo.Gt.のけんもくが担当しています。

 

Track 3「巡る」
 
こいで
musbimeの中では一番普通?な楽曲です。
 
ストレートな曲調かつ男女ツインボーカルという、musbimeとしてまだとっていなかったコンセプトのもと制作しました。
 
VELTPUNCHや凛として時雨、nimなど、男女ツインボーカルで好きなバンドがたくさんいるのでいつか取り入れたかったアプローチでした。本EPの中では最も制作に苦戦した曲かもしれません。
 
当初のデモからは移調したり、歌メロが一新されたりしています……結果、いい意味でらしくないステキな楽曲になりました。
 
作詞はけんもくです。
 
シングルの「メイストーム」の後日談的な立ち位置で、精神的に夏に向かっていくようなイメージのトラックになっています。

 

Track 4「ほつれたまま」
 
こいで
本EPで唯一、もう一人のリードギターの大聖が作詞・作曲した曲です。
 
僕の記憶ではバンド結成最初期にデモが送られてきたはずなのですが、当初musbimeはシューゲイザーをベースに闇鍋に、みたいなコンセプトをイメージしていたので、ゴリゴリのマスロック(ギターがムズい)が送られてきて横転した記憶があります。
 
曲をバンバン書きまくってるメンバーよりも、別の視点をもった他メンバーの方がバンドへの解像度が高いこともあると思っていて、トリプルギターで轟音をやることしか頭になかったmusbime初期コンセプト以外の新たな道筋を示してくれた楽曲でもあります。

 

Track 5「集合意識に障る」
 
こいで
渋谷乙シーンに10年遅かったバンドシリーズの2曲目です。
 
変拍子の曲を作るときは、まず好き勝手オケを作ってから各楽器の帳尻を合わせるスタイルが基本なのですが、この曲はそれがうまくハマったなという実感がある曲です。
 
ハードコアをルーツに持つDr.ばちおのツービートが炸裂していたり、ポエトリーが炸裂していたりと、musbimeらしさが盛り込まれたトラックです。
 
作詞は僕の原案をけんもくにアレンジしてもらいました。

 

Track 6「amulet」
 
こいで
本EP最後を飾るのは、バラード調の制作初挑戦でもあったこの楽曲です。
 
なんといっても聴きどころはけんもくのポエトリーになっているこの曲ですが、ここまで長いポエトリーを覚えたり歌ったりするのはけんもくにとって大変な挑戦だったと思います。
 
レコーディングの時は後ろから「もっと主人公ぽく!」みたいなアテにならないアドバイスを送るしかできんかったよ、俺は。おつかれさまでした……
 
作詞はポエトリーパートを自分が、歌唱パートはけんもくが担当しています。
 
ポエトリーでは、自分が人生で初めて心が通じ合ったと思っている友人について綴っています。

 

最後に
 
『煌めきを凌いで』というタイトルはけんもくが考えてくれたもので、過ぎ去っていった物、感情や季節といった「煌めき」を受けて、耐え凌いで進んでいくという意味が込められています。
 
バンドや創作なんてものはいつでも辞められることを身に染みてわかっているからこそ出てくる、優しくて残酷なタイトルだと自分は思っているのですが、最初から最後まで、たくさんメンバーと助け合って、今後も煌めきを凌いでゆけると思える大事な作品になりました。
 
最後に、『煌めきを凌いで』リリース記念ライブについての告知です!
もし本EPを気に入ってもらえたら、ぜひライブハウスでもこの楽曲たちを聴いてほしいです。
 
musbime 1st EP「煌めきを凌いで」
-release party-

〜東京編〜
2026.6.26(金)新宿Marble

o_all
Keeshond

〜三島編〜
2026.7.18(土)三島ROJI

清香(O.A)
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【セ・ラ・ノ#19】musbime『煌めきを凌いで』セルフライナーノーツ


musbime
musbime (むすびめ) 2024年、東京で結成。 女声ツインボーカルと重なり合うトリプルギターが特徴。 90年代ミッドウェスト・エモや2010年代の国内オルタナティブ・ロックから受けた影響を、女声ツインボーカルと重なり合うトリプルギターで独自のサウンドに昇華する。

 
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