Amazon Music、プロデューサーにフォーカスした新シリーズ「PRODUCERS」スタート 第1弾はSeiho

2021.4.28


Amazon Music、プロデューサーにフォーカスした新シリーズ「PRODUCERS」スタート  第1弾はSeiho

Amazon Musicは、プロデューサーにフォーカスした新シリーズ「PRODUCERS」を5月12日からスタートする。シリーズの第1弾としてトラックメーカー/DJのSeihoをプロデューサーに起用し、様々なアーティストが参加した5曲入りAmazon Originalミニアルバム『CAMP』をAmazon Music独占で配信する。

この「PRODUCERS」は、ポップカルチャーにおけるアーティストの活動が音楽にとどまらず、映像やファッションなどに拡大しているトレンドに注目、それらに総合的に取り組むプロデューサーを軸に展開していくAmazon Music独自の企画。その第1弾ではトラックメーカー/DJとしてだけでなく、飲食店のプロデュースなどにも取り組み幅広く活動するSeihoをプロデューサーに迎え、ACO、ASOBOiSM、BTB特効、cero、KID FRESINO、LUVRAW、鎮座DOPENESSといったアーティストが参加した5曲の楽曲、MVを制作。また、Seihoがプロデュースしたグッズも発表する予定。
 
本プロジェクトについてSeihoコメント

最初に「ヒップホップ」と「PRODUCERS」というキーワードを言われた時、なにか全然違う感じでやろうかなとも思いました。“ヒップホップとは何か”ということを自分なりに考えてみて、みんながイメージしているヒップホップからどこまで拡大解釈できるかといった狙いが大きかったです。ダンスミュージック、ヒップホップ、J-POPのマナーも守りつつ、守破離(しゅはり)の精神で新しい音楽を作ろうとチャレンジしました。

 
なお、楽曲制作の模様やミュージックビデオの撮影風景などを盛り込んだ『CAMP』のティザームービーも公開されている。

 

 
【Seihoが語る、各アーティストとの楽曲制作について】

ACO :
この曲は、実は4年前くらい前に作ったものなんです。ただ、その当時はちょっと違うなと思うところもあって寝かせていた曲。今回ACOさんとやる際に、本当は別の曲を書いていたんですけど、よく考えたらあの曲いいんじゃないかって思い出したんです。そこからACOさんに歌を直してもらって完成したので、結構そのプロセスの楽しさは感じましたね。
ACOさんは、名古屋に住まれていることもあって、基本的にはデータのやり取りでほとんど進んでいきました。僕からメロとある程度歌詞を入れたものを作ってお送りして、ACOさんに歌を入れてもらって、そのタイミングでACOさんに日本語の歌詞を少し足してもらって完成しました。

 
ASOBOiSM/BTB/LUVRAW :
3人ともバラバラにやりとりして録ったので、一番複雑でしたね。流れでいうと僕が最初にトラックを仕上げて、そこにASOBOちゃんにラップを乗せてもらって、フックはBTBさんにベースを作ってもらって、ハモとおかずをLUVRAWさんに録ってもらいました。LUVRAWさんとBTBさんは自宅で録ってもらったんですけど、ASOBOちゃんとは最初の録りだけスタジオでやりました。
この曲はあえて、昔、ビビアンスーのブラックビスケッツのようなJ-POP感を意識しましたね。全体を通してもそうなんですけど、この曲は特にダンスミュージックとJ-POP、ラップの関係性を意識しました。

 
Cero :
2016年に彼らが主催するフェス「Traffic」に出演したり、高城晶平さんはクラブとかで会ったりしてましたが、作るのは初めてでした。ceroとはループの中でどれだけ遊ぶか、を考えていました。バンドでやるんだけど、それほど物語的な展開があるわけではない、という風にしたいと相談していて。最初のループを僕が作って、そこにメロディと他の楽器のアイデアをのせてもらったデモをもらって、それをもとに大体の構成を作って、レコーディングを一緒にして完成させました。
少し前に國分功一郎さんの『中動態の世界』をokadadaに勧められて読んだんです。その所感をTwitterにざーっと書いたことがあって、そしたら高城さんが連絡をくれて。「すごくよかった、今考えてることにめちゃめちゃ近い」って言われたんです。その時に「その話したいですね」と伝えていてそのままになっていたので、今回歌詞とメロが上がってきて、僕としても「コレコレ、この感覚!」みたいに思ったんですよね。そういう共感があって作られた1曲になったと思います。

 
KID FRESINO :
ずっと一緒にやっていて、大体の二人の感覚はつかめているので、シンプルにトラックを彼に投げて、上を被せてもらうという形で、かなりスムーズに作れましたね。
この曲が一番最後にできたんですが、彼との場合は長い付き合いもあるし、ある意味なんとでもなると思っていました(笑)。でもそうやって自信があっても、ハマらない時は本当にハマらないってことも経験しているし。これまでは、なるべくお互いの新しい一面を出そうと考えて作ってきたところもあったんです。改めて考えた時に、それはそれで良くなかったところもあるなと思って、ストレートにお互いの一筆書きな面白さをやってみたいという考えになりました。なので今回は信頼して任せられたのでかなり納得がいく曲ができたなと思っています。

 
鎮座DOPENESS :
鎮座さんはトラックを送ったら、すぐにリリックを乗せて返ってきました。その前にクラブで会った時に結構ガッツリしゃべっていて、ある意味それがプリプロダクションになった感じですね。コンセプトってわけじゃないですけど、僕が最近考えていることとか、なんとなくお互いがこの辺に落ち着きそうだなっていう方向性がすでにできていたので。PureでPsychedelicなニュアンスが出せればとトラックを組み立てて作りました。

 

Amazon Music

この記事の執筆者

THE MAGAZINE

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