iCE KiD インタビュー 「ジャンルの壁をぶっ壊すってイメージでプロデュース&制作している」レゲエをルーツにもつ注目のビートメイカー

2019.11.26


iCE KiD インタビュー |「“ジャンル ✕ ジャンル” でジャンルの壁をぶっ壊すイメージで制作している」【IYOW 】

関西を拠点に活動するトラックメイカー/プロデューサーの iCE KiD。レゲエのサウンドマンとしてのキャリアをルーツに持ち、プロデューサーとしての活動は2年ほどにも関わらず、そのクオリティの高い個性的なサウンドで今やシーンで活躍する多くのアーティストから高い支持を得ている。先日1st album『Aquarius』をリリースし、客演には錚々たるアーティストが参加(week dudus、Merry Delo、SANTAWORLDVIEW、GAEA、ASAMI fr.HIBRID ENT、Taiyoh、Lil Guilty、¥ELLOW BUCKS、OZworld、NITS aka Nº22、HITTMAN、Gang Age、IPI、Young Dalu、Hideyoshi、13ell、Candy、mila、Viz Boy、Tio -順不同)。それぞれの個性が詰まったバラエティに富んだ全10曲を収録している。そんな勢いを増して活動するiCE KiDの制作環境やこれまでの作品についてなど話をきいた。

IYOW : A series of interviews with featured beat makers / producers / composers


iCE KiD(アイスキッド)

奈良県出身。関西を中心にトラックメイカー兼プロデューサーとして活動。

 
——キャリアスタートのきっかけ

話しは遡るんですが…… 中2の時、今でも同じクルーの仲間DJ FreshNess-Cutに誘われ、レゲエサウンドマンとしてキャリアをスタートしました。5、6年ほど活動してましたかね。そこで色々先輩に世の中ってものを教えていただいて……

そこから、1年半くらい猛勉強して、トラックメイカーとして活動を始めました。

 
——ターニングポイント

サウンドマンをやりはじめて少し経った時に、ジャマイカなどにDUBとりなどで行ったりしていて、「海外に音楽の為に行く」って考えをしだしたくらいから更に“音楽”に対して意識するようになり、のめり込んでいきましたね。

当時から人生計画丸ごと音楽が中心な人生が基本だったので、音楽に対して意識深くて、初めて音楽を活動をした時から「俺にはこれしかない」って思っていました。

トラックメイカーのことについて1年半猛勉強できた時間にも今は感謝してますw

 
——最新作

最近は、自分ごとなんですが11月22日に自身初の1st album『Aquarius』をリリースしたので、ぜひ聴いてみていただきたいです。

iCE KiD – 『Aquarius』
https://linkco.re/MbpUre0n

 
——キャリア当初の制作環境

キャリアスタート時は、MacBook1台で、Logicなどを使用して勉強しながら制作していました。あと、ときどきiPhoneのGarageBandなどでも仕事の合間に制作しまくってました。

 
——現在の制作環境

現在は大阪市内にある22歳のSyokiって言うスーパーエンジニアのスタジオでMix作業などは行っていますが、ビートを制作する環境は様々で、気分によって外で制作することもあります。


iCE KiD インタビュー |「“ジャンル ✕ ジャンル” でジャンルの壁をぶっ壊すイメージで制作している」【IYOW 】

 
——メインの機材

PCは、MacBook Pro。

DAWは基本、LogicだったりFL Studio、MPCなども使っています。

作りたいビートによって使い分けたりしています。

 
——モニター環境

ヘッドフォンは、サウンドマンの時から愛用してるaudio-technica ATH-M20X。

あと、Appleの純正イヤフォンもたまに使ったりもします。

 
——ビートメイクのプロセス

基本的には、一括りでジャンル分けできない自分独特のビートを制作するように心がけているのですが、プロセス的にはピアノから弾きはじめたりする時もあれば、ドラムから入れたりとけっこう自由に行っています。あまり縛りはないですかね。

 
——ビートメイクポリシー

普段自分は、Lo-fi musicやHipHop、J-POPなどから制作のひらめきを感じ取っているのですが、基本“ジャンル × ジャンル”でジャンルの壁をぶっ壊す、ってイメージでプロデュースも考えているので、“Artist × Beat”を考え、完成時を想像した時にジャンルを視野広く見据えて制作するように心がけています。

あとはもちろん、カッコいいって思うのが1番ですがw

 
——最も影響を受けたプロデューサー/ビートメイカー

僕が1番尊敬してるプロデューサーはBACHLOGICさんです。ビートはもちろんのこと、なによりもプロデュース能力を本当に尊敬しています。

 
——好きな楽曲/影響を受けた楽曲

基本どんなジャンルの音楽も聴くんですが、最近僕が激ハマりしちゃってるのが “Tio”と言う神戸のArtistで、僕も1曲今度の新しいアルバムにも参加してもらっているんですが、本当に歌もすごく上手くて、今1番注目していて、今1番注目して欲しいArtistです。

 
で、もう1曲は最近というか常日頃から刺激をもらっていて、頑張ろうと思わせてくれる同じクルーのGang Age。完全に僕の火付け役でもあるんではないかなって思っています。

Gang Age – “Running” feat. Gottz

このMVはすごくかっこいいです。

 
——My favorite works

自分はトラックメイカーとして活動してから2年ほどなんですが、作品数としては約20作品ほどリリースしてまして、あまり世の中に発信できていなかったりもするので、ぜひこの機会に紹介させていただければと思います。

まず1曲目は、僕が初めてプロデュースした作品でもあるんですが、レゲエ文化に特化した同じビートで様々なArtistに乗ってもらう“One way”という方式でリリースした作品で、姫路出身のShurkn Papなどが参加してくれていて、個人的にもすごく好きなので、ぜひ聴いていただきたいファーストEPに収録されている1曲です。

Natural Rose feat. B1sket & Shurkn Pap – iCE KiD

先日、上記のREMIXもYouTubeにて公開しました。

 
2曲目は、様々なジャンルのトラックメイカーと共同で制作し、旭川出身のArtist・Ry-laxを客演に迎えた楽曲でして、冬を連想させる超ゆるいビートで僕的にも結構好きな作品です。

SUNSET feat.Ry-lax – japp team

 
 
3曲目は、今月22日にリリースしたアルバムにも参加してもらっている沖縄出身のArtist・OZworldとの初客演&プロデュースした一曲なんですが、結構思い入れのある作品で、MVの監督とかもしましたw

Dream Land feat.Red Eye & OZ world – iCE KiD

その他、過去にも様々な作品を公開しているので、ぜひ聴いていただきたいです。

 
——Message

この度改めて、11月22日に1年間という制作期間を費やして完成した自身初となるアルバム『Aquarius』をリリースしまして……


iCE KiD インタビュー |「“ジャンル ✕ ジャンル” でジャンルの壁をぶっ壊すイメージで制作している」【IYOW 】

iCE KiD インタビュー |「“ジャンル ✕ ジャンル” でジャンルの壁をぶっ壊すイメージで制作している」【IYOW 】

iCE KiD – 『Aquarius』
https://linkco.re/MbpUre0n

01 Run Out the Door feat.week dudus – iCE KiD

02 Dry Flag feat.Merry Delo & SANTAWORLDVIEW & GAEA – iCE KiD feat. ASAMI fr.HIBRID ENT.

03 ISOGASHI REMIX feat.Merry Delo & Taiyoh & Lil Guilty – iCE KiD

04 Dimension Rise feat.¥ELLOW BUCKS & OZworld – iCE KiD

05 Life is gamble feat. NITS aka Nº22 & HITTMAN – iCE KiD

06 Hood star feat.Gang Age & IPI – iCE KiD

07 EveryDay X2 feat.Young Dalu & Hideyoshi – iCE KiD

08 BLACK feat.13ell & Candy – iCE KiD

09 24/7 feat.mila & Viz Boy – iCE KiD

10 Beautiful feat.Tio – iCE KiD

全10曲収録の関西から関東まで今人気で旬なArtistから、僕が注目してるArtistを客演として迎え無事にリリースすることができました。

15日に先行公開した、

Dimension Rise feat.¥ELLOW BUCKS & OZworld – iCE KiD

などを中心に、この先収録曲のMVも公開していくので、ぜひオフィシャルYouTubeアカウントもチェックして欲しいです。

また、12月後半から2月中旬にかけて大阪、東京を中心に全国でリリースツアーも準備していて、もうすぐ詳細も公開するのでSNSをチェックしてぜひ遊びに来てもらえればと思います。

さらに、2月には“J-POP × HipHop”をコンセプトに、2nd EPも公開できるように只今制作しているので、この度このような機会をいただいたこの記事を通して、たくさんの音楽好きに僕の音楽が届けばいいなと思っていますし、ちゃんと届くように頑張りますので、今後もiCE KiDをよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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この記事の執筆者

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