XakiMichele インタビュー | 1st EP『Extended Play』リリース、特有の低い声で不穏&妖異な世界を表現する夜猫族の傑人【Who’s NXT】

2020.1.17


XakiMichele インタビュー

XakiMichele(ザキミケーレ)

福島県出身。

2018年から東京を拠点とするヒップホッププロジェクト「夜猫族」のメンバーとして活動開始。

2019年1月にリリースされたシングル「Pussy Lake」が話題となり、AbemaMixやニートtokyoなどに出演し、同年6月には自身初となるMV「In my blood prod. acuteparanoia」をluteにて公開。

その後、OVER KILL & XakiMicheleの「Get Mad」をリリースし、LEXの2nd ALBUM『!!!』やMUDOLLY RANGERSなどの作品にも参加。

2020年1月には1st EP『Extended Play』をリリースした。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists


 
——まず最初にXakiMicheleさんが音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

音楽に興味を持ったのは中学、高校生の頃ですかね……中学生の頃はレゲエが好きで、高校生になってからヒップホップに興味を持つようになって。日本のアーティストだと最初はAK-69さん、ANARCHYさん、般若さんとかよく聴いてました。海外だとLil Wayne、Eminemとか。そういった中でも特にANARCHYさんの「Fate」と「GROWTH」に衝撃を受けて本格的にヒップホップにハマりました。

 
——自ら音楽をやるようになった経緯というのは?

自分はもともと福島県の双葉町という今は震災の影響で立ち入り出来ないところの出身なんですけど、震災の影響でいわき市に引っ越すことになって。そこでいま夜猫族を一緒にやってるnomaと出会って、福島では友達とフリースタイルをやったり、イベントのオーガナイズとかをやってたんですけど、東京の専門学校に進学するために一度自分の中で音楽は断ち切ったんです。

その後、学校の長期休暇で地元に帰省した時に高校生の頃に一緒に遊んでた人が「レコーディングしたいからnomaの家まで送って欲しい」って足に使われて(笑)。そこでレコーディング風景を見てたら、「俺もバース蹴ろうかな」ってなって一回曲を作ったんです。それからまた学校に戻ったんで少し間は空くんですけど、そのうちまた自分も曲を作りたくなって。でも曲を作るとしてもスタジオに行くお金もないし機材も持ってないしどうしようかっていう時に、nomaと夜猫族を東京で活動させたら希望があるんじゃないかと思って、nomaを自分の家に半年間居候させて夜猫族の拠点を東京に移したんです。それが2018年の夏前ぐらいかな。最初はレコーディングするのにnomaをコキ使おうと思ってたんですけど、nomaから色々レクチャーされていくうちにだんだん自分が本気になっちゃって今に至ります。

お陰で専門学校は中退しました。

 
——夜猫族のルーツは福島だったんですね。今は活動は東京が中心ですか?

そうですね、今は東京を拠点に活動しています。ただ自分の曲を聴いてくれている人が名古屋にも多かったりするので名古屋でもライブをしたいですし、出身が東北なので仙台とかにも行ってみたいですね。


XakiMichele インタビュー

あとカナダに留学していたということもあって、カナダの音楽シーンにはすごく興味があって。日本とカナダで音楽をして生活するのが夢です(笑)。ちなみに今ちょうどトロントのラッパーのKIRAと曲を作る話をしてるんですけど、自分がカナダで好きなラッパーがNight LovellとJUGGERの2人で、KIRAとJUGGERは同じスタジオを使ってて曲も一緒に作ってるので、JUGGERとも曲を作りたいですね。トロントでライブもやってみたいです。

 
——FUJI TRILLさんのOVER KILLやLEXさんへの客演、またKamuiさんが立ち上げたMUDOLLY RANGERSへの参加など昨年はアクティブに活動されていましたが、先日待望のソロEPをリリースされましたね。改めてEPの紹介や聴きどころを教えていただけますか?

はい、1月11日にソロの1st EP『Extended Play』をリリースしました。5曲収録されているEPなんですけど、プロデューサーは曲順に、No Flower、OVER KILL、FFFFFF、KANYA、Mitch Mitchelsonの5人となっていて、我ながら豪華なプロデューサー陣だなと思ってます。

全ての曲でそれぞれ雰囲気が違うので、聴く人それぞれの好みでお気に入りの曲を見つけてくれたら嬉しいなと思ってて、改めて聴きどころって言われると難しいんですけど……まず1曲目「goddamn」はMVでも出してる「In my blood」みたいな不気味さというか重圧感のあるトラックだったので、不穏さや妖異な雰囲気を意識しました。自分のラップの中だとこの手のタイプが一番好きです。

2曲目「LARI」は暴れる曲になってて……“ラリる”をテーマにした曲で、とにかく暴れまくって暴動が起きるぐらいハードな曲にしたくて出来た曲です。OVER KILLのトラックは結構ハードなものが多いので、叫びたくなりますね。

3曲目「Sensitive」は自分が初めて作った曲「Don’t Know Anything」にも通ずるところがあるダークな曲に仕上がっています。どちらかというのシャウト的なノリだし曲も短いんで、気持ちよく聴き流す感じで聴いてもらえたらなって感じで。もし、自分のEPの中でこの曲が1番好きって人がいたら相当なムッツリスケベ。

4曲目「瞬足」はそのまま「瞬足」をテーマにしたユーモア感マックスな曲(笑)。自分が曲を作る時に文字にしたら面白い単語とかを入れることがよくあって、この曲はそのユーモアに振り切った曲です。ただ、面白いだけで終わるんじゃなくて曲としてちゃんとかっこよくなるように、リリックは面白いけどラップはかっこいいというところを意識しました。

5曲目「CNE」はカナダに行きたいっていう気持ちをひたすらこめた曲で、カナダに行きたい以外のなにものでもないっていう(笑)。これは絶対にEPの最後に収録しようと決めて制作しました。EPのリアクションを見たり聞いたりすると、この曲が好きって言ってくれる人が1番多いのかな。


XakiMichele インタビュー | 1st EP『Extended Play』をリリースした異能の集団“夜猫族”の傑人【Who’s NXT】

『Extended Play』 各配信ストア : https://linkco.re/7ATTnPd1

 
——XakiMicheleさんは先日AJAHさんとTRASH ODEさんを迎えたバージョンのMVを公開した「Pussy Lake」も人気の曲だと思いますが、他におすすめ、あるいは思い入れのある作品をあげるなら?

これまで出した作品の中で個人的に1番好きなのは「In my blood」です。acuteparanoiaにトラックを作ってもらった曲なんですど、今までこの手のトラックは使ったことなくて未開拓の地に足を踏み入れるような経験というか、けっこう制作には時間がかかりました。曲として具体的には例えば2バース目のアタマあたりのキーとか特に気持ち悪くて、聴けば聴くほど良い意味で気持ち悪さが出てくる曲になっています。これはトラックもかなり攻めてるので是非スピーカーで聴いて欲しい曲です。


XakiMichele インタビュー | 1st EP『Extended Play』をリリース、異能の集団“夜猫族”の傑人【Who's NXT】

「In my blood」 各配信ストア : https://linkco.re/snc6VpDr

 
XakiMichele – In my blood(prod. acuteparanoia)

 
XakiMichele – Pussy Lake feat AJAH & TRASH ODE ~Special edition~(Dir. IK)

 
——楽曲の制作は普段どのようにされていますか?

自分はトラックメイクは出来ないので、トラックメイカーから提供していただいたトラックを中心に使ってます。レコーディングに関してはプライベートスタジオがあるので、完全に自分でやってます。ミックスとかはケースバイケースで、自分でやることもあるしプロデューサーの方にやってもらったり、他の人に頼んでみたり。ちなみに自分のプライベートスタジオは他のアーティストにも貸し出してるので、使いたいってアーティストがいたら声をかけてもらえれば。

 
——XakiMicheleさんはどういったアーティストに影響を受けましたか?

THA BLUE HERB、鬼、仏師。完全にこの3組です。意外と自分は海外の音楽やトラップとかを聴いてるイメージを持たれるんですけど、ゴリゴリの日本語ラップがもともと好きで、トラップとかを聴き始めたのもここ2年ぐらいで。聴いてないわけじゃなかったけど……

この中でもTHA BLUE HERBが1番影響を受けました。トラックもリリックもかっこいいし、初めてライブを見たときなんか泣きそうになりました(笑)。今でもこの3組は聴いてます。

 
——楽曲でいうとどういう曲に影響を受けましたか?

THA BLUE HERBの「THIS ’98」、「BOSSIZM」、「ウルトラC」、「ROAD OF THE UNDERGROUND」、「MIC STORY」(※SEEDAの楽曲、客演でILL-BOSSTINOが参加)、「未来は俺等の手の中」、「路上」、「智慧の輪」、仏師と鬼の「行き先」、鬼の「はこぶねremix 見えない子供見てない大人」とかですかね〜。

これら全部通して言えることはリリックが深い。むしろ影響を受けるのはそこでしかないです。

 
——自身の音楽表現にあたって何か意識していることはありますか?

自分はテーマを決めて、そのテーマに沿ったリリックを書きます。あとは韻とかも重視していて、置き所とか細さとかは意識していますね。あとは言葉遊び的な面白さかな。なので自分の曲はリリックを意識して聴いて欲しいです。パッと聴いた感じはただのトラップの曲かも知れないけど、韻の置き所とか細かさとか、もちろん直訳で書いてるリリックもあるけど、リリックには直接書いてない裏をかいたようなリリックもあるので、こういう意思があってこういうリリックなんだろうなとか、このリリックの本当の意味はこういうことなんだろうなとか、そういったところを色々想像してみて欲しいです。

 
——XakiMicheleさんの活動は多岐に渡りますが、活動する中で共感するアーティストはいますか?

まず夜猫族のみんなはプライベートでも共感できます。あと先日EPをリリースした自分も参加しているMUDOLLY RANGERSのメンバーだったり。特にKamui君なんかは自分がまだ曲数も持っていない時から目をつけてくれて、Kamui君のイベントにレギュラーで出させてくれたりしてすごく自分に自信をつけてくれた人です。2019年後半にリリースされたLEXとの楽曲「GUESS WHAT?」だったり『MUDOLLY RANGERS』の制作マインドが保てたのはKamui君の影響と言っても過言ではないぐらいです。ただKamui君の常に全力なところはすごいと思うんですけど、全力過ぎてたまに冗談が通じなくて焦ります。


XakiMichele インタビュー
MUDOLLY RANGERS

『MUDOLLY RANGERS』 各配信ストア : https://linkco.re/rEhvg9Gp

 
LEX – GUESS WHAT? feat. XakiMichele

 
あと、SHO-SENSEI!!とかは話してて共感できそうだなと思うアーティストですね。

 
——現在の音楽シーンについて何か感じることとかはありますか?

寝不足な人多そう。

 
——色々と特徴的な面をお持ちのXakiMicheleさんですが、まだ知らない人に自分を伝えるとしたら?

身長180センチの細身で声が低い人。


XakiMichele

 
——今後の活動の展望や予定は?

2020年はEPをいくつか作りたいのと、MVもなるべく多く出したいと思ってます。あとさっきも少し触れましたがカナダのKIRAとも出来るだけ曲を作って、そこからJUGGERだったりトロントのラッパーとつながって、遊びに行った時にはトロントでライブをできる状態にしたいっていうのはありますね。他にも、イベントの主催も考えてるので是非遊びに来て欲しいです。

 
——最後にメッセージを。

アパレルのアルバイト紹介してください。

 
Info


XakiMichele インタビュー

XakiMichele『Extended Play』 release live 「V/LINE」
at 恵比寿BATICA
2020年2月22日(土)16:00~22:00

-LIVE-
XakiMichele(release)
SHO-SENSEI
TRASH ODE
E.R.I
AJAH
ebaby
Tokyo Invaders
noma
tip jam
Tade Dust & Bonbero

-DJ-
WTR
Chibichael
nasthug

-VJ-
IK
 

XakiMichele
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