【Who’s NXT】cosmomule | プレイリストインも多数、独特なサウンドスケープを生み出す宅録SSW

コラム・特集
2022.3.2
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cosmomule インタビュー

cosmomule(コスモミュール)

2021年2月にEP『発光』とともに突如として頭角を現した東京出身の宅録SSW。

今年2月にはサイケデリックなロックチューン1st Single「懐胎詩」をリリース。

録音から編集まで全て自宅で行い完成させる手法で、スペーシーな電子音とノスタルジックな音像が混ざり合った、独特なサウンドスケープが特徴。

Who’s NXT : A series of interviews with featured artists
 


 
——音楽に興味を持ったきっかけ

母親の影響でQueenに憧れて、最初に触った楽器はギターでした。

綺麗だけど普通じゃない音が好きです。

 
——自ら音楽をやるようになった経緯

中学生の時に軽音楽部でバンドを始めたのが最初の音楽活動でした。だんだん演奏するより作曲が好きになって、一人でDTMを始めたのが今に至るきっかけです。

 
——活動拠点

東京です。ライブしないので住んでるだけですけども。

 
——最新作について

先日2月9日に1st Single「懐胎詩」をリリースしました。気に入ったギターリフが出来たので、それを押し切った曲です。実はエレキギターは使ってなくて、全部アコギです。

cosmomule「懐胎詩」
cosmomule「懐胎詩」

https://linkco.re/mEUD7m7S

 
——他にこれまででイチオシの作品

去年「発光」という曲をリリースしました。緊急事態宣言下で作った曲を緊急事態宣言下part2にリリースできました。人々が皆腐っていくような状況の中で、実在するとある少女に向けて書いた曲です。伝えたいことはCメロに詰めました。

cosmomule『発光』
cosmomule『発光』

https://linkco.re/uNrrQR7C

 
——楽曲の制作環境、制作プロセスについて

自室でレコーディングからマスタリングまで全部完結させています。Cubaseがメインツールで、iPhoneのボイスメモのコンプ感や音質が好きで良く使います。曲の最初の種みたいなものは、一節の文章やワンフレーズの歌詞から始まることが多いです。

あとは、作曲する時に写真を1枚選ぶのが癖で、それが必ずしもジャケットではないんですけど、その写真に合うと思う音のセレクトをしていきます。

 
——自分の音楽的特徴を言葉で表すなら

うーん難しいですね。曲を聴いて歌詞を読んでくださいというのが全てで、”なんか良いな”と思ってくれたらそれだけで嬉しいです。

 
——影響を受けたアーティスト

中村一義
言葉の変幻自在さにとても影響を受けました。整然とした文章でなくても、歌に乗せればそれはもう途轍もなく美しいんだなぁと。僕が生まれ育ったのも江戸川区の小岩なので、勝手に親近感も感じています。ふらっと近所歩いていたらいつか会えるんじゃないかなと切に願っています。

 
Mr.Children
小学生の頃から好きで僕の肉と骨になっているアーティストです。メロディに対する言葉の運び方が本当に心地良くて、なのにあんなに鋭く歌詞の意味がまとまるのは、天才の所業ですよね…… 特に『深海』〜『Q』の作品が好きで、日本の音楽の宝だと思います。

 
Cornelius
僕がDTMを始めるきっかけとなったアーティストです。普通じゃない音、聴いたことがない音を、常に届けてくれる存在です。

 
——影響を受けた楽曲

FLIPPER’S GUITAR – Groove Tube

頭がグラグラします。

 
 
Lantern Parade – 甲州街道はもう夏なのさ

爽やかに頭がグラグラします。

 
 
まつきあゆむ – Message Bulletin Board

色んな音が聴こえてきてワクワクします。歌詞もメロディーも、まつきあゆむさんは全部が大好きです。

 
 
Radiohead – My Iron Lung

全部最高。この音に憧れてシュレッドマスターとワーミーを買ったのを思い出します。

 
 
ART-SCHOOL – あと10秒で

四つ打ちと焦燥感と得体の知れない何か。

 
 
キリンジ – 愛しのルーティーン

電子音とアコギと孤独と得体の知れない何か。

 
 
Lily Chou-Chou – 飛べない翼

暗くてじめっとしてるのに、大きな空が広がる感じ。

 
 
David Bowie – Space Oddity

とても宇宙を感じます。

 
 
Pizzicato Five – マジック・カーペット・ライド

宇宙を感じざるを得ません。

 
 
砂原良徳 – Life & space

宇宙です。

 
——音楽活動にあたって意識していること

作り手が200点だと思うレベルじゃないと、他人には100点で伝わらないと思ってます。100点だと思っても、それが他人に70点で伝われば良い方だと考えています。

あと最近はエレキギターを使わないって誓約を立ててたりします。どうしても逃げてしまうというか。何か誓約を立てると、新しい手段が見えてくることが多いです。

 
——現在の音楽シーンについて感じること

簡単に膨大な曲にアクセスできる時代ですし、簡単に楽曲を全世界に発信できる時代なのは、ものすごく良いことだと考えています。

 
——今後の活動の予定/展望

曲のタネは今もたくさんあるので、今年は積極的にリリースしていきたいです。誰かと共作するのも好きなので、気軽に連絡ください!

 
——メッセージ

Pinballballyというエレクトロユニットもやってるので、もし良かったらそちらも聴いてみてください。僕1人だとやりづらいことをPinballballyでやってます。

 

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この記事の執筆者
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