邦ロック特集「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」#24【ひおり、スパノヴァ特急、ゴリラ祭ーズ、SCHOOL’S OUT 2026、THE HAMIDA SHE’S、猫は液体、BlueVeil、アイオモイ、三人一同、ローライラック】
“先取り邦ロック”を武器に音楽ライターやイベント企画で活動する遊津場が、その月に気になった邦ロック楽曲を10曲セレクトする【Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場】(毎月更新)。
「若手が中心となるので、新たな発見があるはず!あなたをコアな邦ロックリスナーにさせてみせる!」と遊津場は息巻いてるとか何とか。
以下、セレクト楽曲を遊津場が解説。また、本記事の解説とともに、セレクト楽曲をまとめたTHE MAGAZINEのプレイリストもお楽しみください(本ページ下部にURL、またはApple Musicにて「遊津場」で検索)。
1. ひおり「えりあし」

東京都出身のシンガーソングライター。弾き語りイベントだけでなくMINAMI WHEELやKNOCKOUT FESなどにも出演し、ジャンルを超えてライブハウスで存在感を高めています。
大学で声楽を学んでいたとのことですが、今作のドラマチックなサウンドに負けない繊細で力強い歌声に引き込まれます。こうして人は大人に変わっていく。その1日を体験できて息を呑むでしょう。
2. スパノヴァ特急「花束みたいな恋でした?」

大阪から君の生活に現れた超新星ロックバンドの8ヶ月ぶりの新作。お別れによって変わっていく温度のグラデーションと突然蘇る感覚を切なく優しくリアルに表現しています。
この1年で要注目イベントへの出演が増えている彼ら。それだけにサナダタイシン(Dr.)の脱退は驚きましたが、んじ(Vo./Gt.)は「誰にも負けないバンドになる」と止まらないことを宣言。12/7自主企画はこれまでとこれからを示す日になるでしょう。
3. ゴリラ祭ーズ「Waves」

滋賀発、室内楽ポップトリオの新曲はエフエム滋賀開局30周年記念テーマソング。変わりゆく日々の情景の中にある変わらないもの。それは波などの自然の風景であり、ラジオも音楽も同じように日常に溶け込んでいきたいという意思の伝わる楽曲です。
唯一無二の優しい音楽性は全国地上波CMに起用されたり、認知度が上がっていっています。今月1日に吉祥寺で行われたツアーファイナルワンマンもソールドアウトしました。
4. 『SCHOOL’S OUT 2026 THE BEST 1st〜5th』

音楽スタジオ・スタジオペンタが主催する高校生バンドイベント「SCHOOL’S OUT」が、今年は全国の高校生バンドを対象にレコーディングを募集したコンピを作った結果、なんと5枚組となる44組の高校生バンドの音源を配信。
間違いなくここからスターダムに駆け上がるバンドがいると感じるレベルの高さがあり、全国のライブハウス関係者必聴のシリーズとなりました。
遊津場オススメは、1st収録の0mg「陽炎」。
5. THE HAMIDA SHE’S「Blue Blaze」

京都純情4ピースバンド。奏太(Gt./Vo.)曰く「日々の喧騒の中でもうバンドなんて辞めて普通に就職したら、なんなら全部投げ出して消えられたら、と思う自分をぶん殴るために書いた曲です」とのこと。それでも止まらぬバンドへの衝動が青の炎となって伝わってきます。
この温度を最高温度で感じられる機会が12/2のワンマンライブです。冬も年齢も忘れる熱い純情がここに。
6. 猫は液体「あぶく」

こちらも京都からギターロックバンド。11月11日リリースの12曲入り1stアルバム『Nekowaekitai』から先行配信となる1曲。自然な明るさのあるサウンドとは裏腹に、その明るさから遠ざかっていくような歌詞が繊細な精神状態を描写します。
年明けから5都市を巡るリリースツアーも決定。初日はなんと台北です。この淡い美しさが、異国の地でも染み渡るのが応援しているリスナーとしては嬉しいですね。
7. BlueVeil「アサガオに咲く」

大阪発、青を纏うロックバンド。見放題、MINAMI WHEELと入場規制を記録し、もはや関西シーンに留まらず、全国へと青の旋風が広まっています。
1月以来のリリースとなるこの楽曲は改めてBlueVeilの持つ清らかなサウンドとポップ性、ストーリー性のある歌詞、ライブでクラップやワイパーが気持ちよくできるキャッチーさがあって、最近彼らを知った人も蔦を伸ばして離さない楽曲となっています。
8. アイオモイ「春のすべて」

「相思いで繋がる」2008年世代東京発4ピースロックバンド。まさに“最後にこの思いを歌にせずにいられようか”という裏表のない感情が、勇人(Gt./Vo.)の強い気持ちを感じるボーカルと、安定感がありつつも最果て知らずなバンドサウンドを鳴らすメンバーの演奏によって伝わってきます。
12月から本格的なライブ活動を開始。その思いがまずは東京のライブハウス中にどんどん響き渡るでしょう。
9. 三人一同「架空ちゃん」

大阪発!君の怠惰をポップに叫ぶキャッチーロックバンドの新曲。Cメロに注目とのこと。今年十代白書決勝、COMING KOBEにも出演し、以降は関西のライブハウスシーンで着実に評価が高まっています。加えて先輩のライブもよく見に来ているのを知っていて、怠惰と言いながらもバンドにはとても精力的です。
11/26には前述のスパノヴァ特急とgrating hunnyの2組を招いた自主企画を開催します。
10. ローライラック「透明インベーダー」

思えばこのコラムの連載最初期に取り上げた宮城出身のエレクトリックロックバンドの久しぶりとなる新曲。
心が躍り出すようなサウンドですが、田代唯人(Vo./Gt.)の上京してからの人生やバンドで悩んだことをぶっ込んだ曲とのこと。環境が変わってバンドが止まりかけたりもしたそうですが、さらなる深みと進化を持って、音楽シーンに堂々帰還!
「Monthly Core-Rock!! Select by 遊津場」プレイリスト